横浜市栄区にて縁切り不足による雨漏りの修理〈アスベスト含有スレートの葺き替え工事〉
2023/08/04
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
横浜市栄区にお住まいのN様は、2階和室やトイレで雨漏りを発見されて、一度知り合いの塗装業社に見てもらいましたが雨漏りが改善されず、その後ネットで業者を探したところ弊社を発見してご依頼をいただきました。
ドローンで屋根の調査を行ったところ、15年ほど前に塗装をされたそうですが、縁切りが行われていなかったようで、逃げ場を失った雨水が建物内部に入り込んでいました。野地板まで腐食が見られ、お客様とご相談した結果、屋根材そのものもアスベスト含有のアーバニーだったこともあり、これを機会に葺き替えすることになりました。
また外壁にも劣化が見られたため、外壁塗装と、破風などの付帯部、下屋の屋根塗装も合わせてご依頼いただきました。
横浜市栄区にて縁切り不足による雨漏りの修理〈アスベスト含有スレートの葺き替え工事〉 工事の概要
現場住所 | 横浜市栄区若竹町 |
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お客様名 | N様 |
築年数 | 約50年 |
施工内容 | 雨漏り修理に伴う屋根葺き替え、雨樋交換(大屋根部分のみ)、下屋塗装、外壁塗装 |
施工箇所詳細 | 大屋根、下屋、雨樋、外壁、付帯部 |
使用屋根材1 | 横暖ルーフαS(ニチハ) |
使用屋根材2 | エコルーフII(株式会社サポート) |
その他建材 | 雨樋:アーバントップΣ90(積水化学工業) |
先日、横浜市栄区にておこなった雨漏り修理に伴う屋根葺き替えの様子をご紹介します。
横浜市栄区にて雨漏り修理〈アスベスト含有スレートの葺き替え工事〉|施工内容
※こちらの外壁塗装や下屋塗装の詳細は、弊社塗装サイトにてご覧いただけます。
横浜市栄区にて外壁塗装と縁切りされていない下屋根の塗装
施工前の様子
二階の室内の天井と、トイレの天井から漏水が見られました。
こちらが施工前の屋根の様子です。
縁切りされていないため、屋根材の下側から水染みが起こっているのが見られます。
縁切りとは、スレート屋根を塗装した際に、塗料が屋根材同士の隙間を埋めてしまうことを防ぐために行います。
縁切りについてより詳しくは下記をご覧ください。
現在の屋根材はケイミュー株式会社の「アーバニー」です。
アスベストが規制される前は多くの建材に耐久性を高めるために使用されていましたが、こちらの屋根材も1994年頃までに製造されたものにはアスベストが含まれています。
うろこのようなスリットが特徴であり、この形状から割れやすい屋根材でもあります。
こちらの屋根材でも経年によるひび割れがみられました。
写真のように、先に調査された塗装屋さんが行ったと見られるコーキングが各所に見受けられました。
屋根材の欠けた部分にはコーキングが詰めてあるのも見られましたが、適切ではないコーキングは雨漏りを加速させる恐れもあるためおすすめできません。
こちらのお客様は雨漏りが起こるのをとても不安に思っておられたため、ご契約後すぐにブルーシートで応急処置を行っております。
既存屋根材の撤去
葺き替えのため、まずは現在の屋根材を撤去していきます。
棟板金の撤去
まずは棟板金を撤去します。
板金を撤去すると、棟板金を固定する下地である貫板と、貫板を板金を固定する釘が腐食を起こしていました。
縁切りで染み込んだ水のあと
屋根材を剥がすと、裏側に入り込んだ水が染みており、屋根を固定する釘が錆びていました。
下地のルーフィングにも水が溜まっている状態です。水が屋根材の下に溜まる状態が続くと、下で雨漏りから家を守っているルーフィングを劣化させてしまい、雨漏りを起こしてしまいます。
スレートを塗装した際に、縁切りが適切に行われないと、このように内部で水が溜まってしまうのです。
アスベスト含有スレートの撤去
スレート屋根を撤去していきます。
アスベストはそのままでは人体に影響はありませんが、解体する際には飛散するので、十分な注意が必要であり、適切な資格をもったものが行う必要があります。
弊社ではアスベストの確実な調査と安全な調査が行なえるように「石綿作業主任者資格証」と「石綿調査資格者」の両方を所持しております。
アスベストを撤去する際には、専用の袋(フレコンバッグ)に詰めて運搬します。
屋根材を撤去した状態です。ほうきなどで埃をとってきれいにします。
野地板の増し張り
劣化した野地板の補強のために、新しい構造用合板を上から増し貼りしていきます。
今回換気棟を取り付けるため、通気口も設けます。
ルーフィングの施工
野地板の上から、ルーフィング(防水シート)を貼ります。
今回ルーフィングには通気性・透湿性の高い「エコルーフII」を使用しました。
雨は防いで湿気は通すので、雨漏りを起こしている屋根に向いています。通気をよくすることで湿気による野地板の劣化を防ぎます。
屋根材の施工
ルーフィングの上から、新しい屋根材を葺いていきます。
使用したのは「横暖ルーフαS」。いくつかお客様にご提示した中からお客様にお選びいただきました。
こちらの屋根材は、軽量なだけではなく、断熱材が中に挟み込まれて屋根材と一体化しているので、断熱機能も高い屋根材となります。
板金の施工
各所に板金を設置し、最後に棟板金を取り付けます。
まずは板金の下地となる貫板を設置します。
棟板金に換気棟を取り付けていきます。
換気棟は、温かい空気が上昇する性質を活かして効率的に換気が行なえ、小屋裏の結露を防止し、家の断熱効果を高めてくれます。
雨漏りを心配される方もおられますが、職人がしっかりと屋根に合わせた施工を行なえば雨漏りすることはありません。
(実際に弊社がてがけた中で雨漏りを起こしたことはありません)
換気棟にカバーをかぶせて完工です。
施工後の様子
こちらが張り替えた後の様子です。
大屋根の雨樋が劣化していたので交換していない下屋と同じ製品で交換をしています。
外壁塗装、下屋の塗装も行っております。
工事で改善した点・期待できる効果
原因となっていた屋根を葺き替えたため、雨漏りが改善しました。
軽い屋根に葺き替えたことで屋根の軽量化、そして断熱効果のある屋根材と換気棟による断熱効果も期待できます。
またアスベスト含有の屋根を葺き替えたので、今後も安心して暮らしていただけます。
施工担当者より
お礼とお客様へのメッセージ
この度は弊社に工事をご依頼いただきまことにありがとうございました。
こちらのお客様は雨漏りが心配で予報で傘マークを見るたびに不安になられていたため、契約後にすぐにブルーシートなどで応急処置を行った上で、着工予定日までお待ち頂きましたので安心できたと大変お喜び頂けました。
工事で雨漏りが止まり、家全体のメンテナンスも合わせて行いましたので、安心してお過ごしいただけるかと存じます。
また何かご不安な点などありましたらいつでもご相談ください。
工事をお考えの方にお伝えしたいこと
築50年以上の建物でも、ちゃんとメンテナンスしてあげればまだまだ長く住めますので、古いからと諦めずにメンテナンスしてあげる事をお勧めします。
弊社ではお家の状態やご予算に合わせた工事をご提案いたします。
またアスベストの処分費用は年々高くなっているので、屋根材にアスベスト含有のものが使用されている場合には、早めに葺き替えされておくと安心です。
雨漏り修理では、原因を特定して必要な工事を行うことが大切です。
雨漏りがなかなか直らないとストレスになってしまいます。
雨漏りが直らないとお悩みの方は、雨漏り修理を専門としている業者にご相談されることをおすすめいたします。
横浜市での雨漏り修理や屋根修理は福田総業に一度ご相談ください。