横浜市磯子区にて天井からの雨漏り修理〈かわらUの屋根葺き替え〉
2023/05/29
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
横浜市磯子区にお住まいのお客様より、住居兼飲食店の2階の住居スペースの天袋の天井に大きなシミがあるのを発見され、雨漏りに気付かれました。
一度屋根を見てほしいとのことで、現地にうかがい調査を行ったところ、かわらUという屋根材が劣化しており雨漏りを起こしていました。かわらUにはアスベストが含まれているものと含まれていないものがあります。
アスベスト含有の屋根材はそうでないものよりも耐久性がありますが、アスベスト含有のかわらUが販売されていたのが1975年から1990年のため、そろそろ耐用年数を迎えています。
屋根全体が経年による劣化を迎えていたため、お客様とご相談した結果、屋根を吹き替えることになりました。
大屋根と一緒に下屋根も葺き替えを行っています。
横浜市磯子区にて天井からの雨漏り修理〈かわらUの屋根葺き替え〉 工事の概要
現場住所 | 横浜市磯子区 |
---|---|
築年数 | 不明 |
施工内容 | 雨漏り修理による屋根葺替え、雨樋交換、庇板金工事 |
施工箇所詳細 | 大屋根、下屋、庇、雨樋 |
使用屋根材1 | 大屋根:ヒランビー220(稲垣商事株式会社) |
使用屋根材2 | 下屋:スタンビー455(稲垣商事株式会社) |
先日、横浜市磯子区にておこなった雨漏り修理(屋根葺き替え工事)の施工の様子をご紹介します。
横浜市磯子区にて雨漏り修理〈かわらUの屋根葺き替え〉|施工内容
大屋根の葺き替え
施工前の様子
こちらが施工前の屋根の様子です。
かわらUが全体に経年劣化を起こして、塗装が一部剥がれて下の白いセメント材が見えてしまっています。
かわらUは積水屋根システム株式会社が販売していた屋根材で、瓦に似た形をしていますが瓦ではなく厚型スレート(セメント瓦)です。
当時かわらUは、スレート(カラーベスト)のカバー工法としてもよく使用されていたため、下にカラーベストがないかどうかを調査を行ったところ下にカラーベストが確認されました。さらにかわらUとカラーベストの両方にアスベストが含まれている可能性も考慮して、両方のアスベスト含有の有無の調査を行った結果、両方ともにアスベストを含んでいることが判明しました。
かわらUの撤去
まずは既存の屋根であるかわらUを撤去していきます。
かわらUを撤去した後、下に葺いてあったこちらもアスベストを含むカラーベストを撤去していきます。
今回はアスベストを含有する屋根材のため、飛散には十分に注意し、撤去したアスベスト材は専用のフレコンバックに現場で袋詰めして搬出をする適切な処理を行ないました。
二つを屋根を撤去するとボロボロになったルーフィング(防水シート)が出てきました。
このルーフィングが最終的に雨漏りから屋根を守っています。
野地板・ルーフィングの施工
屋根材を撤去した後に、屋根材を固定している野地板が長年の重みによってたわみなどが発生しているため、野地板の増し貼りをおこなって補強します。
そして野地板の上からルーフィングを敷いていきます。
新しいルーフィングは改質ルーフィングで、通常のアスファルトルーフィングよりも耐久性が向上しています。
屋根材の施工、換気棟取り付け
そして屋根材本体を施工していきます。
今回大屋根に使用したのは、「ヒランビー220」。
ヒランビー220の期待耐用年数は35年。
限られた予算の中で耐用年数も落とさずに工事を行うのに最も適した材料だった為こちらを使用しました。
そして屋根に換気を設けたいとのことでしたので、最も換気の効率がいい換気棟の取り付けも行ないました。
屋根に換気を設けることで、暑い夏は小屋裏の暑い空気を排出して屋根裏の温度を下げ、室温の上昇を防ぎます。そして屋根裏の結露も防ぐことができます。
最後に棟板金のカバーをビスで固定して大屋根の完工です。
下屋の葺き替え
こちらは下屋の葺き替えの様子です。
まず既存の屋根を撤去します。
そして同じように野地板を増し貼りし、上からルーフィングを施工します。
ルーフィングの上から屋根材本体を施工。
こちらは屋根勾配があまり無かったことと、ベランダが乗っていた為「スタンビー455」を使用しました。
スタンビー455は緩い勾配の屋根にも対応が可能です。
ベランダとの境目部分は雨漏りを起こしやすい場所のため、屋根を立ち上げておき、雨押え板金を施工するために貫板という木下地を施工します。
雨押え板金は壁との取り合い部分に施工し、壁から伝ってきた雨水が内部に入らないように適切に雨水の排水処理を行う板金です。
下屋の葺き替えも完了しました。
霧除け庇の板金工事
また庇(霧除け)が劣化していたため、こちらも補修をしております。
既存の板金を剥がして上から新しいガルバリウム鋼板の板金を現場で加工して取り付けています。
また、雨樋も劣化していたため交換しました。
雨樋はよく流通している塩ビ製のものは紫外線によって劣化しやすく、割れなどが発生すると雨水が外壁に直接かかるようになり、外壁の劣化が早まって雨漏りリスクが高まります。
雨樋も定期的に補修やメンテナンスをすることで雨漏りから家を守ることができます。
工事で改善した点・期待できる効果
劣化していた屋根を吹き替えたことで雨漏りが止りました。
またカラーベストとかわらU(セメント瓦)という屋根が重量のある状態でしたが、軽い金属屋根に葺き替えたため、屋根の重量が軽くなり、建物の負荷が減って耐震性が向上しました。
下のカラーベストと上のかわらUの両方がアスベストを含む屋根でしたが今回安全に撤去を行い、アスベストの不安がなくなりました。
アスベストの撤去や処分費用は年々高額になっているため、早めに処分される方がおすすめです。
施工担当者より
工事で気をつけたポイント
①既存の屋根がかわらUだったので下にカラーベストが葺いてある可能性を考えて、現場調査の際にかわらUの中までしっかりと調査を行いました。
②かわらU・カラーベスト共に石綿の有無の調査も行い、今回は石綿含有だったので適切に処分を行いました。
お客様へのお礼とメッセージ
この度は福田総業にご依頼いただき誠にありがとうございました。
住居兼飲食店の天井から雨漏りしたということでご不安な様子でしたが雨漏りが無事に解消して安心したとお喜びいただけました。
今後何かご不安な点などございましたらいつでもご連絡くださいませ。
お伝えしたいこと
令和5年10月1日以降に、大気汚染防止法の一部を改正する法律の改正によって、建物の解体・改修作業を行う際には、資格者による石綿(アスベスト)の事前調査が義務化されています。
また、石綿を含む屋根を解体や撤去する際には、適切な対策を行うことが強化され、適切な資格をもったものが行うことを義務付けられております。
アスベストの処分に関しては年々厳しくなっており、アスベストを適切に処分をしなかったり、足場を架けずに屋根工事を行なったりすると施工会社が行政処分されるだけでなくお客様にもご迷惑がかかることがありますので、足場無しで工事を行うなどそういった事を提案してくる業者には注意しましょう。
横浜市でかわらUなどアスベスト含有の屋根の葺き替え工事や雨漏り修理はお気軽に福田総業にご相談ください。
福田総業ではアスベスト(石綿)を含む工事が適切に行なえるよう、「石綿調査資格者」や「石綿作業主任者」の資格を取得しております。安心してご依頼ください。