横浜市青葉区にて雨漏り修理・葺き替え工事 <セメント瓦から横暖ルーフ>
2021/10/27




横浜市青葉区 W様邸にて、セメント瓦の葺き替え工事を行った様子をご紹介いたします。
こちらのお客様の屋根は30年以上経過したセメント瓦でした。
これまで特にメンテナンスをされていなかったとのことで、雨が降るたびに雨漏りが発生してしまっている状態でした。
合わせて、下屋の葺き替え工事も行いました。
BEFORE
30年以上経過したセメント瓦(左)と瓦棒葺きの下屋(右)です。こちらはドローンにて撮影をしています。
いわゆる一般的な「瓦」は粘土を瓦の形に成型して高温で焼いたものですが、セメント瓦はセメントと砂などを混ぜ合わせたものを瓦型に成型しています。高度経済成長期に当時高価だった粘土瓦の代替品として普及しましたが、平成10年ごろから粘土瓦の価格が下がってくると、定期的に塗装が必要なセメント瓦はシェアを落とし、現在では製造されていません。
粘土瓦は塗装が不要ですが、セメント瓦は材料がセメントのため水を吸収しやすく、仕上げに防水のため塗装がされています。この塗装が劣化すると、経年劣化によってセメント内のカルシウム成分が抜けて、中身がスカスカになってしまいます。
劣化したセメント瓦は衝撃で割れやすく、一度内部が脆くなってしまうと塗装では再生できないため、葺き替え工事などリフォームを検討していただく必要があります。
こちらの屋根はセメント瓦がぼろぼろになってしまっていて、下の防水シート(ルーフィング)も劣化しており、防水シートの切れ目や瓦を固定している釘の隙間から雨漏りを起こしていました。
屋根は、屋根材の下に防水シートが敷かれており、屋根材がひびが入ったりして劣化しても下の防水シートが最終的な雨水の侵入を防いでいるためすぐに雨漏りすることはありません。しかし屋根材が激しく劣化した状態が続くと雨水が定期的に侵入して防水シートの劣化も早めてしまいます。
また防水シートそのものの耐用年数も15年~20年であり、防水シートの寿命も超えていました。
まずはセメント瓦を撤去して、防水シートのさらに下にある野地板の状態を確認します。
現状から判断して野地板をラーチ12㎜の針葉樹合板で増し張りすることにしました。今回のように雨漏りを起こしていると野地板まで劣化していることがあります。そのような場合には既存の野地板の上に重ねて張ることで補強を行います。
こちらは下屋の様子です。
下屋は瓦棒葺きで施工されていました。瓦とありますが瓦屋根ではなく金属製の屋根です。
瓦棒葺きは芯木と呼ばれる木材に金属板を巻き付けて重ねていき、釘で打ち付けて固定をします。
過去に2回塗装工事を行ったようですが、塗装後数年で割れや剝がれが起きるようになってしまったとのことです。
こちらも劣化が激しかったため葺き替え工事を行いました。こちらの既存下地も一部腐ってしまっていたので新しい材木で補修をしてから野地板を増し張りしました。
AFTER
野地板を張り終えたところです。あとから換気棟を施工するための穴をあけてから防水シートを施工します。
万が一雨水が入ってしまった際にこの防水シートが雨漏りから守る最後の砦となるため、弊社ではこの防水シート選びをとても重要視しており、お客様の環境や施工方法に適した防水シートをご提案しております。


防水シートの上に屋根材を施工します。
今回使用した屋根材は、ニチハの「横暖ルーフαS」です。断熱材と遮熱鋼板が組み合わされた断熱性の高い屋根材です。
横暖ルーフについて詳しくはおすすめ屋根のページをご覧ください。
ドローンを飛ばせる事案では、右の写真のように、屋根の工事完成状態をドローン撮影による写真で見ていただいています。
こちらは下屋の野地板を張り終えたところです。そのあとルーフィングを貼る作業を行います。
施工後に屋根を全て水洗いし、足跡や埃などを奇麗にして清掃してからお客様にお引き渡しします。
下屋は、ガルバリウム鋼鈑の嵌合式屋根材「スタンビー455」を使用。こちらの屋根材は、屋根と屋根を継ぎ合わせる嵌合部が毛細管現象を防ぐ構造となっており、高い防水性能を備えています。
この屋根材を使用して、排水性能が高く雨漏りが起こりにくい「立平葺き」にて葺き替えをしました。
この度は、福田総業にご依頼いただき誠にありがとうございました。
横浜市の雨漏り修理・屋根修理・外壁工事は福田総業にお任せください!
現場住所 | 横浜市青葉区 |
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施工内容 | 屋根葺き替え工事 |
施工箇所詳細 | 母屋の屋根および下屋の屋根 |
使用屋根材1 | 横暖ルーフαS(母屋) |
使用屋根材2 | スタンビー455(下屋) |