こんにちは、横浜の雨漏り修理・屋根修理専門店「福田総業」の広報担当です。
毎日寒いですね。大型のクリスマス寒波がきているようですので皆さん暖かくしてお過ごしください。
家の屋根がそろそろ古びてきたので葺き替えやリフォームを考えているという方も多いのではないでしょうか?
どんな屋根が今人気なのか、以前こちらの記事でもご紹介をしましたが、昔は瓦屋根やスレート屋根が人気がありました。
今急速にシェアを延ばしているのがガルバリウム鋼板などの金属屋根です。
今回は金属屋根の人気の理由や、ガルバリウム鋼板などの金属屋根へ葺き替えするメリット、そして金属屋根へ葺き替えを行う際に雨漏りを防ぐポイントについてご紹介します。
拡大する金属屋根のシェア
昔は耐久性があり長持ちする瓦屋根のお家が多かったのですが、大きな震災で瓦が落下するなど耐震性に不安が生じると、瓦屋根よりも軽くて大量生産できるスレート屋根が普及して5割のシェアを占めるようになりました。
金属屋根といえばひと昔前はトタン(亜鉛鋼板)であり、安くてすぐ錆びてしまうイメージでしたが、トタンよりも数倍錆びにくく長持ちするガルバリウム鋼板が登場してからはその軽さと耐久性に注目が集まり、現在はそのシェアをどんどん拡大しています。
「フラット35住宅仕様実態調査報告」によるとスレート屋根は2002年には40%を超えていましたが、2017年には約18%となり、その反面金属屋根が14%から42%と急激にシェアを延ばし、初めてスレートを抜いて現在広く採用される屋根となっています。
金属屋根の種類について詳しくは下記をご覧ください。
ガルバリウム鋼板など金属屋根の人気の理由
金属屋根が採用される理由は、以下のような点があります。
屋根が軽いので耐震性が確保
ガルバリウム鋼板は、スレート屋根の約1/4、粘土瓦の1/8と非常に軽い屋根です。そのため屋根の重さが軽くなり、地震力に強くなり、耐震性能が確保できる点が注目されています。
緩い勾配でも設置可能なため屋根の自由度が高くなる
粘土瓦やスレート屋根は屋根材を縦方向に重ねて葺いていくため、3~4寸の勾配が必要になります。しかしガルバリウム鋼板の場合は、1.5寸程度の緩い勾配でも葺くことが可能です。緩い勾配でも葺けることから勾配の緩いガルバリウム鋼板の片流れ屋根を可能とし、片流れ屋根のシェアも増えています。
太陽光パネルが設置しやすい
特に立平葺きの金属屋根の場合、専用の金具をハゼ(金属同士の継ぎ目部分)に取り付ければ、屋根材に穴をあけることなく簡単に太陽光パネルが設置できます。
ガルバリウム鋼板の耐久性・信頼性が評価されている
トタンの亜鉛メッキにアルミニウムを混合して耐食性を高めたガルバリウム鋼板は、1972年にアメリカで開発され、日本では1982年に初商品化されました。それから20年近くが経過しましたが、材料の耐食性・腐食性に大きな問題が見られず屋根材として信頼性が評価されています。
また、このガルバリウム鋼板をさらに改良したSGL鋼板の屋根材である「スーパーガルテクト」や「横暖ルーフ」と言った屋根材も登場し、高い耐久性が注目を集め、屋根のスタンダードになりつつあります。
ガルバリウム鋼板やSGL鋼板について詳しくは下記をご覧ください。
瓦屋根やスレートから金属屋根に葺き替えるメリットは?
現在新築でシェアを拡大する金属屋根ですが、屋根葺き替えやカバー工法など屋根リフォームの現場でも多く使われています。
スレート屋根や瓦屋根から金属屋根に葺き替えるメリットをご紹介します。
耐震性と耐久性の向上
金属屋根へと葺き替える大きな理由はやはり耐震性と耐久性でしょう。
特に瓦屋根から葺き替え工事を行うと、屋根が大幅に軽くなる大きなメリットがあります。
またスレートからの屋根リフォームは、古い屋根材の上から新しい屋根を被せるカバー工法が一般的に採用されていますが、屋根材が二重になるため軽い金属屋根へと葺き替えるのが主流です。
スタイリッシュなデザイン
金属屋根に葺き替えると屋根がシンプルでスタイリッシュな見た目になります。
以前は金属屋根は安っぽく見えるという人もおられましたが、各屋根メーカーから和風住宅にもマッチする高級感ある色調やデザインのものが販売されており、そうした声も少なくなりました。
メンテナンス回数が減らせる
またガルバリウム鋼板はスレートよりも耐用年数が長く、ガルバリウム鋼板を改良したSGL鋼板はより高い耐久性を持っているので、塗装などのメンテナンス回数が減らせることもメリットの一つです。
金属屋根の中でもステンレスやチタンは屋根材の中でもっとも耐久性が高いとされており、メンテナンスフリーといえる性質が注目され近年では浅草寺本堂など寺院や神社でも採用されています。
金属屋根の葺き替えで雨漏りを防ぐには?
このように新築やリフォームで現在多くの屋根に採用されている金属屋根ですが、特に片流れの屋根では雨漏りの事例が多く報告されています。
金属屋根の片流れ屋根では棟部やケラバから外壁内に雨水が侵入して雨漏りが発生するケースが多く、これは棟の水切りの形状に問題があったり、外壁と屋根の取り合い部分の防水対策が不十分であることが原因であると指摘されています。
こうした金属屋根の端部の納まりは雨漏りをふせぐために非常に重要となります。これをおこなうのは板金工ですが、現在熟練の板金工は減少傾向にあります。
端部などの雨仕舞や防水対策が適切に行われていないと、ひどいケースでは築1~2年で雨漏りしてしまうこともあります。
金属屋根の施工は、専門かつ経験のある板金工がいる板金工事会社ご依頼ください。
まとめ
ガルバリウム鋼板などの金属屋根は、軽量さと耐久性、緩い勾配の屋根でも葺ける、太陽光パネルが設置しやすいなどメリットが多いため現在急速にシェアを拡大している人気の屋根です。
瓦屋根やスレート屋根からの葺き替えでも耐震性と耐久性の観点から人気があります。
金属屋根への葺き替えで重要なのが、適切に雨を排水する雨仕舞です。
金属屋根の施工は、専門の板金工事会社にご依頼いただくことで雨漏りしにくい適切な施工が実現できます。
横浜市や近隣でのガルバリウム鋼板などの金属屋根への葺き替えやカバー工法は、経験豊富な板金工が所属する福田総業にお任せ下さい。
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