横浜市にてセキスイハウスのプレハブ住宅の雨漏り修理(大量の結露解消)
2023/12/01
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
こちらのお客様は、1階リビングの窓からの雨漏りが以前から気になっておられ、以前塗装業者へ相談したところ屋根が原因と言われて1年程前に屋根を塗装したが改善されず、今回再び相談したが対応してもらえなかったとのことです。
その後何社か相談したがどこにも対応してもらえず、諦めかけていたところに弊社のホームページを発見してお問い合わせをいただきました。
現地に伺ったところ、セキスイハウスのプレハブ住宅の一階のリビングの天井だけでなく、2階の敷き目天井がビショビショに濡れている状態でした。
屋根が断熱材なしの折半屋根であり、構造的に大量の結露が発生していることが原因で、2階の天井に影響を与えて雨漏りのような症状が発生していました。結露解消のために既存屋根の上に垂木を施工して断熱材を敷き、そして上から野地を張って立平葺きにてカバー工法を行ないました。
1階の雨漏りは、外壁のひび割れや水切り、サッシ廻りや出隅などのコーキングなど各箇所に劣化が見られたことが原因となっていました。劣化の解消のために補修と防水処理をした上で塗装を行ないました。
横浜市にてセキスイハウスのプレハブ住宅の雨漏り修理(大量の結露解消) 工事の概要
現場住所 | 横浜市 |
---|---|
お客様名 | K様 |
築年数 | 約40年 |
施工内容 | 雨漏り修理(屋根カバー工法、シーリング工事、外壁塗装、雨樋交換) |
施工箇所詳細 | 屋根全体、外壁全体、付帯部(窓手すり、ダクト、雨戸など) |
使用屋根材1 | スタンビー455 |
その他建材 | 屋根断熱材:スタイロフォーム 雨樋:アーバントップΣ90 外壁塗装上塗り塗料:パーフェクトトップ |
先日、横浜市にておこなったセキスイハウスのプレハブにて雨漏り修理を行った様子をご紹介します。
逗子市にてセキスイハウスのプレハブ住宅雨漏り修理|施工内容
施工前の様子
こちらが施工前の様子です。
屋根が折板屋根なので、結露を起こしやすくなっています。
折板屋根は工場や駐車場などで使用される屋根ですが、基本的に断熱材が入っていないため、冬は結露しやすく、また夏もエアコンによって冷やされて結露を起こしやすい屋根です。
長年の結露の発生によって二階の天井が完全に濡れてしまっている状態でした。
屋根の立ち上がり部分(パラペット)にも錆などの劣化が見られます。
前の塗装屋さんが、雨漏り対策としてボルトにサビヤーズというボルトキャップや、つなぎ目に塗装を行っておられましたが、結露が原因ですので解消には至っていませんでした。
結露の解消のため、屋根に断熱材を施工した上で、カバー工法を行います。
屋根カバー工法の様子
垂木の施工
屋根の下地となる垂木を施工します。
パラペット部も板金でカバーするため、下地となる木材を取り付けます。
断熱材の施工
垂木の間に隙間なくスタイロフォームという断熱材を敷き詰めていきます。
こうして屋根に空間と、断熱材を作ることで、結露を防ぎます。
合板の施工
上から合板を施工し、下地を作ります。
ルーフィングの施工
合板の上からルーフィング(防水シート)を施工します。
今回、屋根の通気性を考慮して「エコルーフII」を採用しました。
端部までしっかり立ち上げて施工します。
端のパラペット部分にはタディスセルフカバーを張っていきます。
屋根材を立平葺きで施工
ルーフィングの上から屋根材を拭いていきます。
屋根の勾配が緩いため、可能であれば一枚ものの屋根材で施工を行いたかったのですがこちらの現場が屋根の長さにある長尺の屋根材を運搬できるサイズのクレーンが搬入できなかったため、立平葺きにて施工しました。
今回使用したのは「スタンビー455」です。緩い傾斜でも施工可能であり、立平葺きは排水性が高いため雨漏りを起こしにくい葺き方です。
棟部もしっかり板金を立ち上げ、隙間をコーキングで処理して雨水が入り込まないようにしています。
棟の取り付け
ケミカル面戸取り付け
棟の下地のサイドにケミカル面戸を取り付けます。
樹脂製の貫板、板金面戸の取り付け
上から樹脂製の貫板を取り付け、さらに横から板金面戸を施工。
通常はケミカル面戸と板金面戸のどちらかを施工するのですが、今回勾配の緩さなどを考慮して雨の入り込みを防ぐために両方取り付けしております。
板金カバー施工
上から板金カバーを被せます。
継ぎ目部分にはシーリングで防水処理を行っています。
パラペットも板金でカバーして仕上げています。
屋根完工
こちらが施工後の屋根の様子です。
外壁塗装・シーリング工事
外壁の施工前の様子
建物の長辺部の外壁はスレートで、短辺は金属となっています。
外壁材のスレートのひび割れや、汚れ、コーキングの劣化が見られます。
高圧洗浄
まずは高圧洗浄にて汚れを落としていきます。
下地補修
ひび割れなど傷んだ箇所を補修していきます。
シーリング工事
サッシ廻りやダクト周辺など劣化したシーリングを撤去して打ち直しを行います。
出隅などの防水処理
あと出隅など劣化している箇所にも防水処理として打っていきます。
この際に水の侵入経路となりそうな箇所をチェックしながらきれいに塞いでいきます。
外壁塗装(下塗り)
金属部の外壁にケレンを行い、錆止め塗料を下塗りとして塗装します。
スレート部にはシーラーで下塗りを行います。
外壁塗装(中塗り・上塗り)
そして中塗り、上塗りにて仕上げていきます。
上塗り塗料は日本ペイントのパーフェクトトップです。
ラジカル制御技術によって塗料の劣化の原因となる物質の発生を抑制することで、耐候性を高めた塗料です。
玄関支柱の木部塗装
こちらは玄関の支柱の塗装の様子です。
塗料が剥離してかなり傷みが進行しています。
ケレンを行い、古い塗膜を除去して塗装面を整えます。
上から木部用の塗装を行って仕上げていきます。
玄関ポーチ天井塗装
また玄関ポーチの天井部分も塗装を行っております。
施主様からのご要望で玄関のライトの電球もついでに交換いたしました。
付帯部塗装
雨戸の塗装
雨戸は一度はずしてから塗装を行います。
まずはケレンで錆や除去します。
こちらはローラーではなくエアブラシで吹き付け塗装を行います。
こうした凹凸のある複雑な形状のものは、ダメこみの際にブラシが奥まではいりこまず、通常の吹き付けだとあとができやすため今回エアブラシで仕上げました。
粒子が細かいため、小さな隙間まで塗料がしっかり入り込み、ムラなく仕上がります。
錆止めで下塗り、そして仕上げ塗装を行います。
ダクト・破風の塗装
ダクトや破風もケレンのあとエアブラシで下塗りを行った後、こちらはローラーで仕上げています。
窓手すりの塗装
窓手すりなどの細かい鉄部や庇もまずはケレンを行い、錆を落とした上で錆止めと塗装して細かい箇所まで塗っていきます。
庇・サッシの塗装
出隅など
さきほどのダクトもそうですが、外壁を塗装する前に最初に吹き付け塗装を行っています。
雨樋交換
雨樋も交換を行ないました。
廻りに樹木が多く、落ち葉でつまりの原因となってしまうため落ち葉ネットを取り付けております。
今回足場を設置するために干渉する木材の伐採をさせていただくことの許可をお願いしたところ、むしろ伐採をお願いしたいとのご要望でしたので併せて家の近くの木の伐採も行いました。
落ち葉が樋に詰まるとオーバーフローを起こして外壁を傷めてしまうことや、塗装したあとに葉っぱがあたると塗膜を傷めてしまうこともあり、屋根や外壁に樹木が近すぎるのはあまりおすすめできません。
工事で改善した点・期待できる効果
屋根に断熱材を施工してカバー工法を行うことで断熱性が上がったので結露を抑える事ができました。
雨の侵入経路を塞いだことで雨漏りが改善されました。
施工担当者より
今回の工事のポイント
折板屋根は断熱材がないことが多く、結露を起こしやすい屋根です。
大量の結露は雨漏りと見間違えることがあります。
原因を把握し、雨漏り箇所を特定することで雨漏りを止めることができました。
施工担当者より
この度は弊社に工事をご依頼いただきまことにありがとうございました。
お客さまからは「実家の雨漏り修理に丁寧に対応いただきました!雨漏り箇所だけでなくこちらの細かな要望にも真摯に対応していただきました。またなにかあればお願いしたいです。」とお喜びいただけました。
工事の仕上がりにもご満足いただき、お家の廃材の処分も一緒に行わせていただき、そちらもお喜びいただけて弊社としても大変うれしく存じます。
また何かありましたら、今後ともよろしくお願いいたします。
福田総業ではこれまでの経験と綿密な調査から、直らない雨漏りも原因を突き止めてしっかりと直します。
メーカーの特殊な構造による雨漏り修理も対応いたします。
何度も雨漏り修理を依頼してきたのに雨漏りが直らない、繰り返す雨漏りにお悩みの方、一度ご相談ください。
同様の症状でお悩みの方へ
これまで施工を担当してきた中で、セキスイハウスF型の建物では同様の原因で雨漏りや結露の発生が見受けられます。
構造的に結露が発生しやすく、輸送の際の衝撃などで角や出隅が脆くなっているケースが見られます。
同様の症状でお悩みの方は、一度弊社までご相談ください。
横浜市での雨漏り修理は経験豊富な福田総業にお任せください。
ご相談、調査、見積は無料にて行なっております。