横浜市金沢区にてベランダ物置・サッシ枠からの雨漏り修理
2023/11/29
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
こちらのお客様は、ご近所の工事で来られていた大工さんから屋根の一部が捲れていると指摘され修理した方がいいと言われて、以前屋根工事に入ってもらった所が倒産していたため、修理してもらえる所をネットで探し弊社にお問い合わせをいただきました。
9年程前に葺き替え工事を行われているとのことで、訪問して点検を行ったところ、屋根にはどこにも異常が見られませんでした。
せっかく来てもらったからリビングの天井のシミも見て欲しいとの事で拝見したところ、漏水の痕跡がありましたので雨漏りが起こっていると判断。後日放水テストを行なって漏水箇所を特定しました。
施主様が中古で購入される前の家主さんがベランダに物置を建てたそうですが、購入後に防水工事を行なった際にこの床下部分だけ施工が出来ず、この床から雨漏りしていました。またリビング上階の窓枠からも漏水していました。
各漏水箇所を修理するとともに、雨染みの発生したリビングの天井をリフォーム。そのほか傷んでいた箇所を修繕いたしました。
横浜市金沢区にてベランダ物置・サッシ枠からの雨漏り修理 工事の概要
現場住所 | 横浜市金沢区 |
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お客様名 | K様 |
施工内容 | ベランダ物置・二階サッシ枠からの雨漏り修理 |
施工箇所詳細 | リビング天井、ベランダ物置床下・床、ベランダ、二階窓枠、軒天 |
使用屋根材1 | 軒天:ケイカル板 |
その他建材 | 物置屋根使用塗料:バイオマスR-Si(水谷ペイント) 物置外壁使用塗料:ダイナミックトップマイルド(関西ペイント) 防水材:プルーフロントップ(日本特殊塗料) |
先日、横浜市金沢区にておこなった雨漏り修理〈ベランダ物置床工事・二階サッシ枠交換工事など〉の工事の様子をご紹介します。
横浜市金沢区にてベランダ物置・サッシ枠からの雨漏り修理|施工内容
施工前の様子・雨漏り箇所
こちらが雨漏りしていたリビングの天井です。
雨染みが複数個所に出来てしまっています。
雨漏りの発生箇所は、こちらのベランダの物置の床からと、リビングの上階の窓枠からであることを雨漏り調査にて特定しました。
丁度この窓枠の真下の天井にシミができていました。
今回のように、二階ではなく一階のみ雨漏りするというケースには、上階のサッシやベランダまたは外壁が原因ということが多くあります。
物置床工事
防水がされていなかった物置床の防水工事を行います。
物置の外壁下部をカットして水の流れと通気性を良くしました。
床を一旦撤去します。
床下の防水工事を行います。ウレタン防水にて仕上げました。
物置の重量に耐えられるよう床下を鋼製束で補強しています。
防水が終わったら、新しい床の下組を行います。
今後メンテナンスをする事を考慮して脱着可能な床にしました。
床全体が点検口というイメージです。
床材の湿気対策として裏面にはウレタン防水を塗ってあります。
下地の上に合板を張ります。この後木板の上にお客様が直接敷物を敷いて使用されるとのことで物置床は合板での仕上げとなっています。
ベランダ防水工事
ベランダの防水も劣化していたので、一緒に防水工事を行います。
まずは高圧洗浄をして汚れを落とし、グラインダーで古い塗膜の除去など行うケレン作業にて下地を整えます。
次にアセトン拭きでケレンの粉じんや表面の油分を除去します。
そしてウレタン防水材を使用して複数回塗り重ねて防水層を形成します。
トップコートを塗装して完成です。
排水溝にドレンがなかったので取り付けも行いました。
ドレンを取り付けることで、大きなゴミなどがそのまま流れて詰まることを防ぎます。
ベランダなどの防水工事は劣化すると雨漏りに直結するため、場所に合わせた適切な施工とメンテナンスが非常に重要です。
サッシの雨漏り修理
雨漏りを起こしていた2階窓枠交換を行います。
窓枠やサッシというのは、非常に雨漏りを起こしやすい箇所でもあります。
劣化した既存の窓枠を撤去します。グレーの部分は既存の板金の立ち上げ部分です。
撤去した下地に防水テープを施工します。
上から形に合わせて加工した一本引きの木材を施工します。
この段階で漏水がしないかどうか放水テストを行います。
漏水しないことが確認できたため仕上げの塗装に入ります。
ケレンで表面を削ることで塗料のつきをよくしてから塗装します。
窓枠の施工後の様子です。
リビング天井工事
雨染みのある天井をリフォームしていきます。
既存の天井を撤去します。
リビングの天井に「吸音材」が施工されていましたが、これはアスベストと同じ処分方法で処分しなければならない建材です。
お客様にもご説明を行った上で安全に撤去を行います。
垂木で下地を組みます。もともと断熱材が入っていなかったのでついでに断熱材を施工。
築年数の古い建物には、天井断熱が入っていないことがあります。
下地の上からPB板(プラスターボード)を施工します。
御主人の希望により折り上げ天井にしました。
PB板の上からクロス施工で仕上げます。
折り上げ部だけワンポイントで木目調のクロスを使用し、とてもおしゃれな仕上がりとなりました。
天井のシミは雨漏りのわかりやすいサインです。
雨漏りかどうかの見分け方や対処方法は下記をご覧ください。
軒天補修
軒天にも傷みが見られたため一緒に補修工事を行ないました。
劣化した既存の軒天部分は撤去して、下地を調整しケイカル板にて張替えを行います。
板金部との隙間を埋めるシーリングの劣化もみられるため、シーリング打設を行いました。
張り替えた部分以外は、ケイカル板を増し貼りし、塗装で仕上げます。
ケレンを行い、シーラーを下塗り。そして上塗り材を中塗り、上塗りと二回塗装して仕上げます。
物置の塗装工事
こちらの物置が金属屋根、金属サイディングで、全体に錆が見られる状態でしたので、塗装工事を行ないました。
まずはケレンで錆と古い塗膜をしっかりと落としていきます。
錆止め塗料を下塗りとして塗装します。
そして仕上げ塗料を中塗り、上塗りと塗り重ねていきます。
こちらは屋根の塗装の様子です。
屋根には水谷ペイントの「バイオマスR-Si」を使用。
石油資源の代わりに環境にやさしいバイオマス資源を使用し、バイオマス原料中のエポキシ基の効果によって非常に強い密着が得られます。
こちらは物置の外壁塗装の様子です。
外壁が板金材なので塗料がきちんと密着するように溶剤の「ダイナミックトップマイルド」(関西ペイント)を使用しました。
こちらが塗装後です!錆もなくなり、きれいになりました。
意外と忘れがちな物置や納屋のメンテナンスについて詳しくは下記を参照ください。
施工後の様子
各所の施工後の様子です。
工事で改善した点・期待できる効果
雨漏り箇所を特定した上で施工を行ったことで、雨漏りが無事に治まりました。
また今後の点検やメンテナンスのしやすさを考慮して脱着可能な床にしております。
天井の雨染みもきれいになり、断熱材を施工したことで冬の寒さの緩和が期待できます。
施工担当者より
今回の工事のポイント
リビングの天井に使用されていた材料が「吸音材」と呼ばれるもので、これはアスベストと同じ処分方法で処分しなければならないため、お客様にもその旨を分かりやすく説明をさせていただきました。
見た目ではわかりづらい物ですので調査段階で知識と経験が必要とされます。
弊社では石綿調査者、石綿作業者の資格も有しているため調査にて事前に把握し、安全に撤去を行います。
参考記事:石綿の事前調査義務化に伴う屋根リフォームで知っておくべきこと
施工担当者より
この度は弊社に工事をご依頼いただきまことにありがとうございました。
お客さまからは「クロスや防水など各分野の職人間の連携が良く、わかりやすく説明してくれ、また進捗も報告してくれたので安心できた。リビング天井を途中で折り上げ式に変更してもらったが、ベース施工、クロス貼りなども完璧な仕事で、リフォーム前と比べて品位が数段増した。」とお喜びいただけました!
雨漏りは放っておいても自然に止まる事はなく、ただ部屋の中まで侵入していないだけで屋根裏では雨漏りし続けている事が多くあります。
天井のシミや壁紙の剥がれなどを発見された場合にはそのままにせず早めにお問い合わせ下さい。
雨漏りが進行してからだとその分家のダメージも進行し、工事費用も高くなってしまいます。
雨漏りは原因を確実に特定して、適切な工事を行うことが重要です。
最近、近所で工事をしているという人から屋根の不具合を指摘された、というお問い合わせが増えています。
訪問販売でやってきて同じような手口で高額な契約を結ぶような被害が報告されています。
屋根の不具合を指摘された場合には、屋根の専門業者にまずはご相談ください。
屋根の診断や調査、お見積は無料にて行なっております。
横浜市での雨漏り修理や屋根修理は地元の業者・エフ・エス屋根にお任せください。