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屋根修理屋の屋根ブログ

工場や倉庫で使用される折板(折半)屋根とは?メリットとデメリットについて

2022/10/24

工場や倉庫など比較的大型な建物で用いられる折板屋根(せっぱんやね)。
前回はこの折板屋根のメンテナンス方法をご紹介しましたが、今回はもう少し掘り下げて種類やメリット・デメリットについてご紹介します。

折板屋根とは?

折板屋根は波状の金属の屋根です。
天井がない場合には、裏側からみても独特の波状の形状が確認できます。

折板屋根

工場や倉庫など大型の建物の他に、自転車置き場などにも使用されています。
横方向には継ぎ目がありますが、縦方向には継ぎ目がありません。そのため大きな建物では屋根材の一枚の長さが10mを超えることも珍しくありません。屋根材の長さが長い折板屋根は、長尺屋根とも呼ばれます。
戸建て住宅でつかわれる金属屋根は短尺屋根と呼ばれて区別されています。
折板屋根の厚さは同じ金属屋根でも、戸建て住宅に使用されるものより厚みが厚くなっており、木造ではなく鉄骨の建物で使用されることが多いです。

もう一つの工場や倉庫の定番屋根・波板スレート

工場・倉庫で使用される主な屋根には、もう一つ波板スレートという屋根材があります。

波板スレート

波板スレートはセメントに繊維などを混ぜた屋根材で、戸建て住宅に使用されているスレートと素材が同じです。
波板スレートは波の大きなによって大波スレート、小波スレートに分かれます。
2004年以前に製造された波板スレートのほとんどにアスベストが含有されています。耐用年数は約25年で、素材そのものの寿命は長いものも、屋根を固定するボルト部分からの錆によって劣化します。
アスベストについて詳しくはこちらをご覧ください。
耐火性、耐久性の高さと、比較的安価で施工できるため、大型建造物である倉庫や工場で採用されることが多くなっています。

折板屋根のメリット

折板屋根は、以前はトタンが使用されていましたが、現在は主にガルバリウム鋼板で作られており、耐用年数は20~30年です。

耐久性が高くて軽量

金属製のため素材そのものが丈夫であるものを、さらに山型に加工することで強度を強化しています。
金属のためスレートに比べると軽量であるにもかかわらず、強度のある屋根を実現できます。
ガルバリウム鋼板は亜鉛+アルミ+シリコンのメッキが施されており、亜鉛とアルミニウムの働きによって錆びにくくなっています。

水捌けがよく雨漏りがしにくい

縦の継ぎ目がない長尺の屋根のため雨漏りしにくく、また波型のため水捌けがいいこともメリットです。

低コストで施工可能

折板屋根は、基本天井を作らず、タイトフレームという屋根材を固定するための構造材に取り付けるため、野地板などの下地材が不要でその分コストが削減できます。わん曲加工など加工がしやすいというのもメリットです。

折板屋根のデメリット

折板屋根のデメリットは、

断熱性が低い

屋根裏などがないため、外気の影響を受けやすく、断熱効果を得られないという点があります。
例えば冬にストーブやエアコンを使用すると、天井に結露が発生します。
裏に断熱材を施工する場合もありますが、その場合はその分施工費用がアップします。

遮音性が低い

さらに金属屋根に共通するデメリットとして遮音性が低いという点も挙げられます。戸建て用では断熱材一体型のタイプを施工することで遮音効果も得られますが、特に工場などでそのまま施工した場合には、雨音がかなり響いてしまいます。

錆びに注意

ガルバリウム鋼板は錆びにくい素材ではありますが、錆びないわけではありません。
波板スレートと同じようにボルトやナット部分から錆びることが多いため、塗装によるメンテナンスとなります。
勾配が緩やかなことが多いため、雪解け水が溜まって雨漏りが起こることがあります。

折板屋根の種類

折板屋根には工法によって主に3つの種類があります。
日本金属協会では5つに分類されており、その内3つをご紹介します。

重ねタイプ

最も多く採用されるのが、この重ね折板屋根です。
屋根材を固定するタイトフレーム上面にあるボルトに2枚の屋根材を重ねて取り付け、ナットなどで固定していくタイプです。自転車置き場など比較的小規模な建物に使用されます。強風に強い施工方法ですが外側にボルトが露出するため、経年によって錆が進行していきます。
錆は放置すると穴があき、雨漏りにつながるためボルト部分のメンテナンスが必要です。

ハゼ締めタイプ

梁の上に溶接で固定したタイトフレームにある緊定金具を2枚の金属屋根材の端部で挟み、電動シ-マ-で巻き込んで折りこみ、接合部を折りこみ加工する工法です。ボルトが露出しないため防水性に優れています。

嵌合タイプ

屋根材2枚を吊子という固定金具でタイトフレームに固定し、この継ぎ目となる突起の上からキャップを被せる工法です。
継ぎ目にキャップを被せることでボルトが隠されて防水性が高まり、重ねと似た固定方法のため耐風性も高くなります。

折板屋根のメンテナンス

折板屋根を長持ちさせるためにはメンテナンスが欠かせません。
特に大型の建物の場合、屋根を張り替えるには大きなコストと、屋根がない期間があるとその分作業に支障もでてしまいます。
とくにボルトが露出した重ねタイプの屋根は、ボルト部分から錆びていくため、ボルトの点検や交換が必要になります。
錆がでた場合には錆が広がる前にさび落としと錆止め塗装によるメンテナンスが必要になります。

折板屋根の修理やメンテナンス方法について詳しくはこちらをご覧ください。

小型から大型建造物の折板屋根のメンテナンスや修理、張り替えなども金属屋根施工を得意とする福田総業へとご相談ください。

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