こんにちは、横浜港南区の雨漏り修理・屋根修理の専門店、福田総業の広報担当です。
近年多くの台風や地震などで住宅への被害も増えています。関東でも地震が増えていて不安になってしまいますね。
ここ横浜でも2019年の台風15号や19号の際には住宅への被害が多く見られました。
災害では特に屋根への被害が大きく、屋根材の飛散や瓦の落下などが報告されていました。
屋根の耐震工事では主に瓦屋根からガルバリウム鋼板への葺き替えなど屋根の軽量化が行われます。
屋根材を重いものから軽いものへと葺き替えることは大きな耐震効果があります。
今回は屋根の軽量化の耐震効果や、軽い屋根材についてご紹介いたします。
屋根の軽量化やご自宅の耐震化が気になる方、屋根の葺き替えをお考えの方はぜひ参考にされてください。
現在は屋根は軽量化の傾向へ
瓦は日本の伝統的な屋根材で、日本の高温多湿の環境に合わせて作られており、耐久性や防音性に優れますが重いという欠点があります。
特に昔は屋根は重い方が台風の際に飛ばされずに良いとされており、瓦屋根を土で抑える湿式工法で施工されており屋根には大変な重量がありました。
阪神・淡路大震災や東日本大震災では、特に老朽化した家や、昭和56年6月に改正された耐震設計基準を満たしていない木造住宅に被害が集中しました。大地震で屋根瓦と二階の重みで一階の柱が折れて倒壊したり、屋根瓦が落下するなどの被害が多く発生したことを受けて、屋根の軽量化が重視されるようになります。
屋根の軽量化による耐震対策
建物の負担を軽減
建物全体には大変な重量があり、その重量を柱や基礎で支えています。
屋根が重いと、この柱や基礎に負荷が大きくなり、大地震などの際にはこの負荷が通常よりも高まるため、特に老朽化した家では倒壊の危険性が高まります。
建物が重いと倒壊しやすくなってしまうのです。
地震の際の揺れを軽減
さらに、建物が重いと地震の際の揺れにも影響があります。
地震が起こった際、建物にかかる力は、「建物の重さ×地震の加速度」で計算されます。そのため建物が重いければ重いほど建物にかかる力も増えて、揺れが大きくなります。
またこの力は建物の重心にいちばん多くかかります。
屋根が重いと、建物の重心は高くなり、左右に揺れやすくなります。
同じ重さの建物でも、建物の重心が高い位置にあるよりも低い位置にある方が揺れる力を抑えることができます。
屋根を軽くすることで、建物の重心を低くして地震の揺れを抑えることも耐震の一環です。
ちなみに二階にある重い本棚や家具を一階に移すだけでも全体の重心は下がります。
葺き替えによる屋根の軽量化は補助金の対象
家の耐震工事に対して自治体によっては補助金を設けていることもあります。耐震工事は「建物の基礎」「接合部の補強」「壁の補強」「屋根の軽量化」の四つに分類され、重い屋根材から軽い屋根材へと葺き替える工事も「屋根の軽量化」に相当する耐震工事として認められています。
軽い屋根はどんな屋根?
屋根を軽くすることは耐震への重要な要素として、以前は瓦屋根やスレートが人気でしたが、ガルバリウム鋼板などのさらに軽い屋根が登場して実績が証明されると、金属屋根の人気が高まっています。
屋根瓦も従来の湿式工法を用いず、土や水を使わない乾式工法で葺くことが主流になっています。
ガルバリウム鋼鈑は1㎡あたり約5kg、スレートは約20kg、土葺き瓦は約70kgの重さがあります。
瓦屋根からガルバリウム鋼鈑などの金属屋根に葺き替えると、なんと1/10以上の軽さとなり大きな耐震効果が見込めます。
現在が和風なので金属瓦は合わないから二の足を踏んでいる方は、見た目は瓦そっくりですが重さはスレート並みで瓦よりも半分以上の軽さである軽量屋根材(ルーガ)や、浅草寺など有名寺院にも採用されている金属瓦なども販売されているので一度チェックされてみてください。
軽量瓦について詳しくは下記の記事をご覧ください。
まとめ
例えば瓦屋根からガルバリウム鋼板へ葺き替えると屋根の重さが1/10以上軽くなります。
屋根の軽量化は耐震工事の補助金の対象として認められています。
昭和56年6月以前に建築された建物の方は、屋根だけでなく、建物の全体の耐震を見直すことをおすすめいたします。
横浜市では基礎や柱、筋かい(耐力壁)の補強や軽量化のための屋根のふき替え等に対して補助金も設けられています。
横浜市の屋根修理に関する助成金・補助金についてはこちらをご覧ください。
金属屋根への葺き替えは、金属屋根を専門とする板金工事業者にお任せください。
横浜で耐震や屋根の軽量化をお考えの方はぜひ一度福田総業にご相談ください。
補助金の受け方などアドバイスもいたします。
【関連記事】