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屋根修理屋の屋根ブログ

土葺き瓦屋根は雨漏りしやすい?原因と補修方法

2022/12/28

最近新築では減少傾向にありますが、和瓦はしっかりメンテナンスすれば50年以上はもつ耐久性に優れた屋根材です。
歴史ある街並みや地方ではまだ多く見られ、日本らしい景観には欠かせないともいえます。
瓦屋根の葺き方も歴史によって変わってきており、昭和初期にたてられた家では従来の工法である「土葺き」という葺き方をしている屋根があります。
土葺きは現在では用いられていませんが、かつては台風に強いとして重宝されていました。
今回はこの土葺き瓦屋根の雨漏りの原因や、メンテナンス方法についてご紹介します。

瓦屋根イメージ

土葺きとは?

土葺き屋根

瓦の下に葺き土と呼ばれる土を敷き、この葺き土の粘着力を利用して瓦を固定していました。
バラ板と呼ばれる杉の板の上に杉皮を敷き詰めて下葺き材とし、上から屋根全面に土を敷いて瓦を葺く工法です。
野地板の段差や瓦のねじれを修正するのに適しており、バラ板、杉皮、葺き土という構造によって室内の湿度を排出する排湿効果や断熱効果もあります。
昔は台風への対策から屋根に全面に土を敷くことで、屋根の重量を増して安定させるという意味合いがあり、明治時代~昭和初期は主流の葺き方となっていました。
しかし関東大震災で多くの家屋が倒壊すると屋根の軽量化に注目が集まり、屋根が重くなってしまう土葺き屋根は新築では使用されなくなっていきました。
しかし比較的地震の少なかった地域では今でも見られます。昭和初期に建築され、築後50年を超える家は土葺きである可能性が高いといえます。

現在では引掛桟工法が主流

引掛桟工法

関東大震災で多くの土葺き屋根の家が倒壊、瓦の落下が発生したことを受けて、考案されたのが引掛桟工法です。
これは野地板の上にルーフィングシートを張り、その上に桟木と呼ばれる木材を打ち付け、裏面に爪をつけた瓦を桟木に引っかけて釘で固定する工法です。土を使用しないため屋根が土葺き工法よりも軽量化され、また瓦の地震の際の落下を防ぎます。

土葺き工法の雨漏りの原因は?

瓦のズレ

経年劣化などで瓦がずれてしまうと隙間から雨が侵入して葺き土が浸食されて葺き土が流出してしまいます。
すると下葺き材である杉皮が防げる量を超えてしまい、雨漏りを起こしてしまいます。
また隙間から落ち葉やゴミが入り込み堆積することでもズレが生じてしまいます。

下葺き材の脆さ

土葺き工法では瓦の下の土とその下の杉皮によって水の侵入を防いでいます。しかし土が流出してしまうと防水機能が低下し、下葺き材である杉皮は現在使用されているルーフィングシートほどの防水力はなく、水の侵入量が増えると突破されてしまい室内へと雨水が侵入してしまいます。

埃や土の堆積

葺き土の経年劣化だけではなく、埃や土が隙間に堆積すると、ゲリラ豪雨など大量の雨が降った際に大量の雨を吸い込んで雨漏りを起こすようなケースもあります。

漆喰の劣化

土葺き屋根に限らず瓦屋根には棟瓦部分に桟瓦との隙間を埋めるために漆喰が施工されています。
この漆喰が経年劣化によりひび割れや崩れを起こし、放置していると隙間から雨が侵入して雨漏りを起こすことがあります。

土葺き屋根の雨漏り修理方法

雨漏りを起こした土葺き屋根の補修は状態によって方法が異なります。

葺き替え

土葺き屋根でもっとも一般的な補修方法です。
屋根全体が経年劣化している時や、屋根の軽量化を行いたい時には葺き替え工事となります。
現在の瓦と葺き土を撤去し、下地を調整します。そして新しい野地板を張り、新しいルーフィングシートと屋根材を施工します。
土葺き屋根の場合は、葺き土の撤去という作業が含まれるため、一般的な葺き替え工事よりも高額になります。
長い間重い屋根を支えてきた下地材はたわんでいることが多く、たわみがあると屋根が水平ではないため垂木を取り付けて水平になるよう調整してから施工します。
土葺き屋根の葺き替えは工期も長く高額な工事ですが、金属屋根など軽い屋根材に葺き替えることで耐震性が向上し費用対効果の高い工事です。
見た目が和風がいいという方向けに、和瓦風の金属屋根もたくさん販売されています。

葺き直し

屋根材そのものがまだ使用できる時やそのまま瓦を使用したい時には、既存の瓦屋根を再利用する屋根の葺き直し工事を行います。
葺き直しの場合には多くの場合土葺きではなく引掛桟工法で施工するのが多くなっています。
一旦屋根瓦を撤去して、葺き土も撤去し下地補正や補修などを必要に応じて行い、ルーフィングシートを張った後桟木を取り付け、瓦をひっかけて固定していきます。

漆喰補修

もしも雨漏りが漆喰の劣化の場合には、古い漆喰を撤去して新しい漆喰を詰め直す、漆喰の詰め直し工事を行います。
屋根の漆喰は約10年ほどで劣化がはじまるため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

まとめ

伝統的な土葺き工法の瓦屋根は、以前はその重量で台風に強いと重宝されていましたが、震災以降は倒壊や瓦の落下が多かったことから現在では引掛桟工法で新築では施工されています。
現在ご自宅が土葺き屋根という方で築50年経過している方は下葺き材が劣化している可能性もあります。
瓦は塗装のメンテナンスが必要なく、耐久性の長い屋根材ですがメンテナンスフリーなわけではありません。漆喰などは瓦よりも劣化が早いため長期間屋根の点検を受けていないという方は雨漏りを未然に防ぐためにも屋根の無料点検を受けられることをおすすめいたします。

土葺き屋根の補修は、金属屋根への葺き替えが耐震性という面からおすすめです。
横浜市で瓦屋根の補修や葺き替えをお考えの方は福田総業へご相談ください。

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