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屋根屋のブログ

スレート(コロニアル)屋根の葺き替え時期は?劣化症状とリフォーム方法

2022/10/12

こんにちは。横浜市港南区にある雨漏り修理・屋根修理の専門店、福田総業の広報担当です。
皆様のご自宅はどんな屋根でしょうか?
見た目が平たく薄い、表面にしわのある板が張り合わされたような屋根の場合、スレート(コロニアル)である可能性が高いです。
スレート(コロニアル)は色やデザインが豊富で安価なため人気のある屋根材で多くの屋根で使われています。
首都圏ではとくに多く、ここ横浜市でもよくみかけます。
そんなスレート屋根(コロニアル屋根)の特徴や葺き替え時期、劣化症状やリフォーム方法、葺き替えられる屋根の種類などについてご紹介します。
ご自宅のスレート屋根の傷みが気になっている、そろそろ屋根の葺き替えをお考えの方はぜひ参考にされてください。
スレート(コロニアル)

スレート(コロニアル)はどんな屋根?

スレートは、セメントを主成分とし、繊維状の素材を混ぜた薄い板状の屋根材で、「化粧スレート」と呼ばれます。
「コロニアル」や「カラーベスト」は、ケイミュー株式会社が販売しているスレート屋根材の商品名です。
1990年代に価格の安さと施工のしやすさで屋根材のトップシェアを占めていましたが、屋根材を強靭にするために使用していたアスベスト問題が顕在化すると販売数は減少し、その後東日本大震災発生後に屋根の軽量化が注目されると再びトップに返り咲きました。
2010年代後半からはより軽量で耐久性のあるガルバリウム鋼鈑に追い抜かれています。
一時期日本の屋根材でトップシェアを占めていたこともあり、ご自宅がスレートやコロニアルの屋根であるというところも多いかと思います。
スレート屋根のメリットやデメリットについて詳しくは下記をご覧ください。

スレート(コロニアル)の葺き替え時期はいつ?

ご自宅のスレートが色褪せてきた、苔が気になるという方もおられるかと思います。
スレートの耐用年数は一般的に20~30年です。
主材であるセメントは元々耐久性の高いものではなく、素材に防水性がないため定期的な塗装によるメンテナンスが必要です。
スレート(コロニアル)は一般に新築から10年すると、色褪せなどの劣化が目立ちはじめます。
10年ごとに塗装でメンテナンスを行い、20~25年で屋根そのものの耐用年数が過ぎたときに葺き替えやカバー工法などを行う必要があります。
アスベストを含まない1990年前半~2000年前半に製造されたニチハパミールに代表されるスレートは耐久性が低いため不具合が多く報告されており、耐用年数以前でも早めに葺き替えが必要となります。こうした屋根には塗装ができないのでご注意ください。
ニチハパミールについて詳しくは下記をご覧ください。

スレート(コロニアル)の劣化症状と必要な工事

スレート屋根に下記のような症状がでていれば塗装や葺き替え、カバー工法などのメンテナンスが必要です。

色褪せ・変色

屋根材そのものがまだしっかりしていれば塗装でメンテナンス可能です。

苔・藻・カビの発生

苔・藻・カビの発生

屋根材そのものが傷んでいなければ塗装でメンテナンスが可能ですが、全体に及んでいて劣化している場合は葺き替えかカバー工法になります。

ヒビ割れや欠け

ヒビ割れや欠け

割れや欠けを起こしている屋根材があまり数が多くなければ補修を行います。
全体的に発生している場合には葺き替えやカバー工法をおすすめします。

防水シートや野地板などの劣化

野地板の劣化
屋根材だけでなく下地材も劣化します。特に野地板の傷みがひどい場合には屋根材を固定できず、補修が必要となるため葺き替え工事を行います。

雨漏りの発生

雨漏りの発生

下地材や構造材まで傷んでいる可能性があるため葺き替え工事が必要です。

スレート(コロニアル)のリフォーム方法

屋根塗装

屋根材そのものが劣化していない場合には、傷んでいる箇所を補修して塗装によるリフォームを行います。
塗装を行うことで塗料の種類によっては5~20年の耐用年数をプラスできます。塗装前に下地の補修や洗浄などの下地処理と、塗装後に隙間が埋まらないようにタスペーサーなどで縁切りを行うことが重要です。

カバー工法

カバー工法は、現在の屋根の上から新しい防水シートを敷き、その上から新しい屋根材でカバーする方法です。重ね葺きとも呼びます。
既存の屋根を解体しない分工事費用が抑えられるのと工期が短くなるのがメリットですが、下地の野地板が傷んでいる場合や雨漏りを起こしている場合には、屋根をはがして下地を補修する必要があるため施工できないケースがあります。

カバー工法について詳しくはこちらをご覧ください

葺き替え工事

葺き替え工事は、現在の屋根を解体・撤去して、必要に応じて下地の補修を行い、新しい下地材と防水シートを施工し、上から新しい屋根材を葺く工法です。費用は高くなりますが、屋根全体が刷新されるため、屋根の機能が回復し耐久性が上がります。

葺き替え工事について詳しくはこちらをご覧ください

スレート(コロニアル)から葺き替えられる屋根材の種類は?

スレート(コロニアル)からガルバリウム鋼鈑へ葺き替え

屋根の種類:ガルバリウム鋼鈑

スレートからの葺き替えで一番人気があるのが、ガルバリウム鋼鈑への葺き替えです。
ガルバリウム鋼鈑は薄い鉄の板にアルミニウム、亜鉛、シリコンのメッキを施して錆びにくくした金属屋根材です。耐久性の高さと、スレートよりも軽いことが人気の理由です。
スレートは1㎡あたり17㎏~20kgにたいして、ガルバリウム鋼鈑は1㎡あたり約5kgと約1/4程度と非常に軽量です。屋根が軽くなれば、建物への負荷が少なくなり、地震の時の揺れも軽減できるため耐震性も向上します。
金属のため断熱性や防音性が気になることがありますが、最近多く販売されている断熱材一体型、あるいは断熱材をオプションでつけることで解消できます。またスレートよりも塗装によるメンテナンス回数が減ることもメリットとして挙げられます。
ガルバリウム鋼板について詳しくは下記をご覧ください。

スレート(コロニアル)からアスファルトシングルへ葺き替え

屋根の種類:アスファルトシングル

アスファルトシングルはガラス繊維にアスファルトを浸透させてコーティングしたシート状の屋根材です。表面は色のついた砂粒がついています。
北米ではシェアを8割を占める非常に普及している屋根材です。日本ではまだ普及率は高くありませんが防水性や防音性が高く、重量も1㎡あたり約9kgと軽量なこともあって注目されています。また表面に砂粒のついたシート状のため割れや錆が起こらない点も魅力です。
ただし日本の風土に合わせて作られていないためカビが生えやすく、日本ではまだ取り扱い業者が少ないことがデメリットです。
アスファルトシングルについて詳しくは下記をご覧ください。

スレート(コロニアル)からスレートへ葺き替え

耐用年数や耐久性、耐震性の面からガルバリウム鋼鈑の方がメリットが多いですが、費用の面から同じスレートに葺き替えるというのも可能です。その場合カバー工法ではなく葺き替えになります。

重い屋根材には葺き替えできない

住宅は屋根の重さなどを考慮して柱や壁を設計して作られているため、現在よりも重い屋根には葺き替えすることができません。
そのためスレートから瓦屋根へ葺き替えすることは強度的にかなり困難だといえます。

スレート(コロニアル)の葺き替えの費用は?

スレートの葺き替え工事の目安金額は、屋根の面積が100㎡の場合、120万~150万円程度です。
カバー工法では約80~130万円程度になります。
これはあくまでも目安の金額で、屋根の広さはもちろん、屋根の形状、下地の状態や葺き替える屋根材の種類にもよって変動します。
アスベスト含有のものはアスベストの撤去費用が別途必要となるためその分の費用が別途必要になります。
アスベストはそのままでは有害ではありませんが、撤去する際に出る粉じんを吸い込むことで様々な害をもたらします。

まとめ

スレート(コロニアル)は1990年代に広く流通した屋根材です。
耐用年数は一般に20~30年とされているため、築20~25年となるとそろそろ葺き替えやカバー工法を検討していただく時期になります。
・色褪せ・変色、ヒビ割れや欠けなど部分的な劣化であり、屋根材そのものが劣化していない場合→塗装や部分補修でメンテナンスが可能
・防水シートや野地板などの劣化、雨漏りが発生しており、屋根材やその下の防水シートまで劣化している場合→葺き替えやカバー工法などが必要
スレート(コロニアル)からは、下記の屋根材に葺き替えが可能です。
・ガルバリウム鋼板
・アスファルトシングル
・スレートなど
スレートの葺き替え工事の目安金額は、120万~150万円程度となります。
雨漏りが起こってしまうと、下の野地板の補修など費用が高額になってしまいます。
築20年を過ぎた場合には、一度屋根の診断を受けられて現在の屋根の状態を点検されることをおすすめいたします。

横浜市でスレート・コロニアルの屋根の葺き替えをお考えの方は実績豊富な福田総業にご相談ください。
お客様の屋根の状態を調査し、最適な方法をご提案いたします。ご相談・調査は無料ですのでお気軽にお問合せください。

弊社の葺き替え工事の施工実績はこちらをご覧ください

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