横浜市港南区芹が谷にて雨漏り修理事例〈サッシ枠交換と下屋葺き替え工事〉
2025/12/01
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
こちらの港南区にお住まいのO様は、今回の台風で一階の和室から雨漏りしたとのことでお電話にてお問い合わせをいただきました。
「ベランダのサッシの下のところがサビていて、そこから雨漏りしていると見当をつけている」とおっしゃられていました。
2019年の大きな台風でも被害があり、その際に屋根の修理をしていて今回6年ぶりに雨漏りが発生し、和室の壁の色が変わるくらいの雨漏りが起きたとのことでした。
現地に伺って調査を行ったところ、おっしゃる通り、劣化した二階の木製サッシ枠からと、そしてもう一か所、ベランダ下の劣化した下屋からも雨漏りが起きていました。
雨漏りを特定した上で、木製サッシ枠の交換と、下屋の葺き替え、そして合わせてベランダデッキの交換も行いました。
横浜市港南区芹が谷にて雨漏り修理事例〈サッシ枠交換と下屋葺き替え工事〉 工事の概要
| 現場住所 | 横浜市港南区芹が谷 |
|---|---|
| お客様名 | O様 |
| 築年数 | 45年 |
| 施工内容 | サッシ枠交換、下屋葺き替え、ベランダデッキ交換 |
| 施工箇所詳細 | 二階サッシ枠、下屋、ベランダデッキ |
| 使用屋根材1 | スタンビー455(稲垣商事) |
| 工事金額 | 枠交換×2箇所→148,000 屋根葺き替え→336,800 デッキ材交換→119,000 |
| その他建材 | サッシ枠→栂(つが) デッキ→タキロンデッキ材 中空型 |
横浜市港南区芹が谷にて雨漏り修理事例〈サッシ枠交換と下屋葺き替え工事〉|施工内容
施工前の様子
雨漏りした和室の様子
こちらが雨漏りした和室の様子です。

壁の色が変わるくらい雨漏りが起きています。
雨漏り箇所の特定

散水調査を行った結果、二階の劣化した木製サッシ枠から雨が入り込んでいました。

そしてベランダの下にある下屋も劣化して穴が空いており、こちらからも雨が侵入していました。
雨の侵入経路はこのように一か所だけとは限らず、まずは雨漏り調査によってすべての雨漏り侵入経路を特定することが重要です。
防水テープによる応急処置
現地調査から工事日までにこれ以上雨漏りが起きないよう、取り急ぎ防水テープを使用して応急処置を行います。

今回はこちらの光洋化学のエースクロス011白を使用しました。


こちらはテープが張られており、そちらを剥がしたところ、人工的に穴が開けられた痕跡がありました
重たい尖った物を落とした、もしくは鋭利な道具で叩いたような痕跡でしたがその穴は以前工事をされた業者様がテープで塞いだようでした。ただ貼られていたのはガムテープでしたので防水等の機能はほとんど果たしておりませんでした。
防水テープは雨漏り箇所が特定できれば応急処置としては有効です。
しかし防水テープの耐久性が高いものを使用しても、それで根本的に雨漏りが解決したわけではありません。
あくまでも防水テープなどの応急処置は一時しのぎであり、全体に劣化が進行している場合、根本的な補修を行わないと他の箇所から雨漏りをするのは時間の問題となってしまいます。
サッシ枠の交換

劣化した木製のサッシ枠を撤去します。

寸法に合わせて木材(栂)をカットします。


そして窓枠にはめ込んで固定します。

隙間はコーキングでしっかりと防水処理を行います。
下屋の葺き替え
下屋も全体に劣化が進んでいるため葺き替えを行います。
下屋はベランダの下に設置されているため、ベランダのデッキをまずは外していきます。
下屋を撤去したところです。


とくに端部が劣化して、下地の木材がボロボロになってしまっています。
これはサッシ枠や穴から侵入した雨水が屋根内部を通り、軒先まで流れたことに加え、軒先の板金部で発生する結露の影響により腐食が進行したものと思われます。
また、ルーフィングもかなり劣化しており、現状ではほとんど機能していない状態でした。
さらにシロアリ被害も確認され、写真のように木部がボソボソになっていましたが、工事時点ではシロアリ自体はおそらく食べ尽くしたためかいなくなっていました。

劣化した木材は耐久性に影響があるため、撤去して新しい木材を施工します。

そして全体に下地の補強を行うため、上から合板を敷設していきます。

新しい下地の上にルーフィングを施工します。
このルーフィングが機能している限り、上から侵入した雨を雨樋まで流してくれます。
軒先水切り板金を施工し、ルーフィングから流れてきた水がスムーズに雨樋に入るように、軒先からの水の侵入を防ぎます。
ルーフィングシートの上から屋根材を施工します。
ガルバリウム鋼板のスタンビー455を縦葺きしていきます。
縦葺きは水を排水しやすく、勾配の少ない屋根に向いています。
以前はトタン製でしたが、ガルバリウム鋼板はトタンを改良しており、3~6倍錆びに強くなっています。

屋根と壁の接する箇所に、壁を垂れてきた雨水が入り込むのを防ぐため、雨押え板金を取り付けます。
下地にはタフモックという腐食に強い樹脂製の下地材を設置しています。
壁際の雨押え板金の立ち上がり部分(立ち上がりと外壁の間)に、変成シリコンのコーキングを充填して水の侵入を防ぎます。
板金の施工も完了しました。この後ベランダのデッキ材を組み立てて完工です。
工事で改善した点・期待できる効果
雨漏り箇所を特定した上で、補修を行ったことで雨漏りが無事に止まりました。
またデッキ材を交換したことで耐久性が向上しました。
工事で気をつけたポイント
漏水箇所を特定してから工事内容を提案しました。
また、1箇所だけでなくそのほかの漏水箇所も特定した上で工事を進めました。
施工担当者より
お客様へのお礼
このたびは、台風による雨漏りでお困りの中、弊社へご相談いただきありがとうございました。
調査の結果、O様がご心配されていたサッシ枠の劣化に加え、下屋からの雨水侵入も確認され、複数の原因が重なっている状況でした。 工事内容の説明にも丁寧にお付き合いくださり、スムーズに作業を進めることができました。
木製サッシ枠の交換、下屋の葺き替え、ベランダデッキの交換まで一連の作業を行い、無事に雨漏りを止めることができました。
今後も気になる点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
お伝えしたいこと
今回のように、雨漏りの原因が「一か所だけ」ではないケースは珍しくありません。
外壁・サッシ・屋根・下屋など複数の部位が劣化していると、雨水が入り込む経路も複雑になり、見た目だけでは判断できないことが多いです。
また、雨漏りは発生したタイミングではじめて気づくことが多いですが、実際にはその前の段階で「屋根裏で濡れたり乾いたりを繰り返している」ケースが少なくありません。表に出る頃には、下地の腐食や構造材の劣化が進んでいることもあります。
特に壁伝いに進む雨漏りは、複雑な経路をとることがあり、内部で進行して発見が遅れるケースが多く見られます。
普段は見えない部分ほど劣化に気づきにくいため、早い段階でのメンテナンスや点検が結果的に大きな出費を防ぐことにつながります。
「雨漏りかもしれない」「壁の色が変わった」「サッシ周りが傷んでいる気がする」など、少しでも気になる点があれば、早めに専門業者へ相談されることをおすすめします。
福田総業ではこれまでなかなか直らなかった雨漏りも多数解決してきました。
横浜市にて雨漏りにお悩みの方、ご相談・お見積りは無料ですのでまずはお気軽にご相談ください。
































