雨押え板金とは?雨漏りを防ぐ大事な板金の役割やメンテナンス

2022/12/21

こんにちは、横浜の雨漏り修理・屋根修理専門店「福田総業」広報担当です。

雨漏りが発生するのは、屋根だけではなく外壁やベランダ、サッシなど様々な箇所があります。
壁や屋根など異なる部材が接するところを「取り合い」といいますが、取り合いは家の中でも雨漏り発生率が高くなっています。
そのため施工時にも雨を排水する仕組みである雨仕舞が重要な箇所です。
雨仕舞には様々な水切り板金などの板金や防水シート、シーリングを使用しますが、今回は水切り板金の中でも雨押え板金についてご紹介します。

雨押え板金とは?

雨押え板金

雨押え板金は、一階の屋根(下屋)と外壁の接する部分に取り付ける板金です。
「壁押さえ板金」や「壁際板金」、「雨押え水切り」などと呼ばれる場合もあります。
雨漏りになりやすい箇所をガードしているため、施工が適切にされていないと雨漏りしやすい箇所でもあります。
雨押え板金は多くの板金と同じく錆びにくく耐久性のあるガルバリウム製ですが、凹みや傷がつきやすく劣化すると錆が発生することがあり、定期的なメンテナンスや修理を行うことで雨漏りを防ぐことができます。

雨押え板金の役割

雨水が隙間から侵入するのを防ぐ

屋根と壁の取り合い部分は、違う素材が接する箇所のため完全には接合せずにわずかな隙間ができてしまいます。
その隙間に壁を伝ってきた雨水が隙間から侵入して、雨が漏れやすい場所でもあります。
そのため雨押え板金を取り付けることで、雨水が内部に入らないように守っているのです。

内部に入った雨水を排水する

雨押え板金には、屋根と外壁の取り合い部分をカバーして内部に雨が入るのを防ぐ役割だけではなく、壁を伝ってきた雨水を排水する役目もあります。
流れてきた雨水を適切に排水するのが雨仕舞であり、雨仕舞では数多くの水切り板金を使用します。
雨押え板金もその一種です。壁から伝ってきた雨水を適切に排水して雨漏りを防ぐ形状をしています。

雨押え板金の取り付け方法

雨漏りがよく発生する箇所に取り付ける板金は、適切に施工されていないと即雨漏りへとつながってしまいます。
実際に雨仕舞が適切に行われていないと雨漏りが発生している事例があります。
雨押え板金はおおまかにはL字をしており、壁側のL字の部分だけ、防水シートを立ち上げておきます。
ここをしっかり立ち上げておかないと、雨が防げずに漏水の原因になります。
下屋の屋根材を葺いた後に下地材を取り付けてから雨押え板金をビスなどで固定していきます。
新築の際には、雨押え板金の後に外壁を施工するため、L字の部分は見えなくなります。

下屋の雨押え板金

そのため、あとから修理や屋根をリフォームする際には、壁の内部に差し込むことはできないので外壁材の上にL字部分が見える形となり、工事前と見た目が変わることがあります。

雨押え板金からの雨漏りリスク

壁には多くの雨水が当たり、そこを伝ってくる水が雨押え板金に流れてきます。
こうした雨が集中する場所はどうしても雨漏りがしやすくなります。
最近増えている軒がほとんどない住宅や、軒ゼロ住宅では軒がない分外壁にあたる雨量が増え、雨押え板金に直接雨水も当たりやすくなるため余計に劣化が懸念されます。

雨押え板金に使用されている下地が木の場合、雨押え板金内部に水が侵入すると下地木材が腐食し、板金の浮きが起こってきます。
浮いてくると当然隙間も発生するため雨漏りリスクが高まります。
また、カバー工法の際に雨押え板金を施工せずに行っているケースや、下地がないケースなどの施工不良から雨漏りが発生する事例もあるため、確実に施工を行う会社に依頼するのが安心です。

雨押さえ板金のメンテナンス

雨が集中し、雨漏りしやすい箇所である雨押え板金はメンテナンスも大切です。

塗装

錆びにくいガルバリウム鋼板ですが錆びないわけではありません。傷がつくとそこから錆が発生してしまいます。
外壁塗装の際に錆落としと錆止め塗料の塗装、そして上塗りの塗装を行うことでメンテナンスを行うことができます。

交換

もしも錆が全体に広がっていたり穴が空いているなど全体に劣化している場合や、下地が腐食しているような場合には塗装では対応できないため板金そのものを交換します。
雨押え板金が下地まで劣化しているような場合には、周囲や他の水切り板金も傷んでいる可能性が高くなります。
劣化状況を確認して、雨漏りが起きていないかなどどこまで補修が必要かを調査し、適切な補修を行うことで雨漏りを防ぎます。
隙間をコーキングでとりあえず埋めるのはあくまでも応急処理であり、隙間を埋めることで内部に水が溜まって排水できず雨漏りにつながるケースもあるため、根本的にしっかり直すことが家を守ることにもつながります。

まとめ

雨押え板金は、雨漏りしやすい外壁と屋根の取り合い部分に設置することで住宅を雨漏りから守っている重要な部材です。
雨水の侵入を防ぎつつ、流れてくる雨を排水する役目もあります。
住宅にはこうした家を守る板金が数多く使用されています。こうした板金の施工には雨仕舞の知識と経験が必要です。
建築板金の施工は、板金のプロである板金業者に依頼されると安心です。
横浜市で雨押え板金や下屋の修理などの屋根修理は、板金職人のプロ「福田総業」へお任せ下さい。


\見積もりするほどじゃないけど、ちょっと気になるから聞いてみたい方はこちらからどうぞ/

LINEからお気軽にお問い合わせください

合わせて読みたい記事

最新の施工実績

NEW
Before
After
横浜市金沢区にて塗装して三か月で屋根材が落下したグリシェイドNEOにカバー工法 施工前
横浜市金沢区にて塗装して三か月で屋根材が落下したグリシェイドNEOにカバー工法 施工後

横浜市金沢区にて塗装して三か月で屋根材が落下したグリシェイドNEOにカバー工法

2025/06/20

こちらの金沢区のS様は急にスレート屋根が一枚落ちてしまい、お隣の外壁を傷つけてしまったとのことで、屋根がどんな状態になっているのか、修理はどれぐらい費用がかかる...

屋根修理
NEW
Before
After
横浜市港南区にてルーフバルコニーの雨漏り修理(床防水工事、外壁張替え) 施工前
防水工事・外壁張替え完工

横浜市港南区にてルーフバルコニーの雨漏り修理(床防水工事、外壁張替え)

2025/06/13

こちらのお客様は、今は止まっていますが以前から雨漏りしていたとのことで、点検と雨漏り修理のご依頼をいただきました。 おそらく屋上から雨漏りしているとのことでし...

外壁工事
Before
After
樋の中に生えた草や溜まった土
雨樋清掃後

横浜市港南区にて雨樋の清掃

2025/06/09

港南区にお住まいのお客様より、雨樋が詰まっているので解消したいとのお問い合わせをいただきました。 雨が降ると雨樋から雨水がバシャバシャ溢れてしまい、外から見た...

雨樋工事
Before
After
横浜市戸塚区雨漏り修理施工前外観(屋根)
横浜市戸塚区汲沢雨漏り補修など施工後

横浜市戸塚区汲沢にて雨漏り修理、葺き替え、外壁塗装、手摺笠木交換、内装工事など

2025/06/03

こちらのお客様は、何年か前からバルコニー下の部屋で雨漏りが発生していて、かなり傷みが進行して気になっておられましたが、持病やコロナなど様々なご事情でこれま修理で...

屋根修理
Before
After
逗子市屋根葺き替え施工前
逗子市にて屋根葺き替え、外壁塗装、断熱リフォーム(サッシ交換)工事 施工後

逗子市にて屋根葺き替え、外壁塗装、断熱リフォーム(サッシ交換)工事

2025/05/27

こちらのお客様はご自宅が築30年となり、メンテナンスのため左官の問屋さんに相談したところ、弊社をご紹介頂きました。 現地調査を行ったところ、屋根も外壁も劣化が...

屋根修理
Before
After
強風で外れた雨樋
横浜市青葉区桜台にて強風で外れた雨樋のアフターケア補修 施工後

横浜市青葉区桜台にて強風で外れた雨樋のアフターケア補修

2025/05/09

こちらは令和3年6月に屋根の葺き替えと雨樋交換を行ったお客様で、「先日の強風の時にパイプがとれてしまった」とのことでご連絡をいただきました。 アフターケア...

雨樋工事

株式会社福田総業にいただいたGoogle口コミ

TOP