外壁からの雨漏りの原因と症状について

2022/09/22

台風が過ぎ去って急に涼しくなりましたね。
雨漏りと聞くと屋根からをまずイメージされる方が多いかと思います。外壁からの雨漏りと聞いてもあまりピンとこないかもしれません。
実は外壁が原因である雨漏りは意外と多いのです。

しかも外壁からの場合は気が付きにくく、気づいた時にはかなり雨漏りが進行していたというケースが多く見られます。
今回は外壁からの雨漏りが発見しづらい理由や、外壁からの雨漏りの原因や主な発生箇所、雨漏りによる症状についてご紹介いたします。

外壁からの雨漏り

天井からの雨漏りは気づきやすい

屋根は雨除けとしてとても大切な機能を果たしています。屋根材そのものは一次防水として雨を防ぎ、その下の防水シートが二次防水として最終的に雨の建物内部への侵入を防いでいます。
雨漏りに気付くきっかけとしては、天井や壁のシミや天井から雨水がぽたぽた落ちてくるというのが最も多いのではないでしょうか。
屋根からの雨漏りは下へ垂直の方向に降りてくるため、ほとんどが屋根の下にある天井に発生します。
原因が天窓からなのか、板金の不具合なのかなど屋根の雨漏りも色々原因はありますが比較的原因箇所を絞りやすいといえます。

外壁からの雨漏りが発見しづらい理由

外壁も屋根と同じように常に外に面しているので、風雨に晒されています。
昨今では軒のない、もしくは短い家も増えていますが、軒は外壁が雨に直接かからないようにする役割もあることから、こうした家では外壁は雨に軒のある家よりも晒されることとなり、その分雨漏りする確率も増えます。

外壁も屋根と同じように外壁そのものが一次防水として機能し、中にある防水シートが二次防水として最終的に雨を防いでいます。
(ALC外壁の場合は二次防水が施されていないため外壁が最終防水ラインになります)
防水シートを突破した雨水は下(垂直)方向に移動するため、よほど遮るものがない限り横方向には移動しません。そのため壁紙などにシミができにくく発見しづらいのです。
壁や壁紙に雨染みができるということは、雨漏りが発生してそうとう時間が経過しているか、一度に大量の雨水が侵入したかのいずれかのケースが多くなっています。

外壁からの雨漏りの主な発生箇所と原因

築10年未満の新築の場合は、施工不良か設計ミスの可能性が高いです。
築10年以上の場合は、外壁材の経年劣化やシーリングの劣化などが考えられます。

以下、主な発生箇所と原因についてご紹介します。

シーリング(コーキング)

サイディング劣化

外壁からの雨漏りの原因として最も多いのがこのシーリングの劣化です。
最も日本で普及している外壁材である窯業系サイディングの場合、サイディングの目地を埋めるためにシーリング材を充填します。このシーリングの耐用年数は7〜10年程度で、ひび割れなどの劣化が進行するとその隙間から雨水が侵入してきます。
シーリングが劣化が早いため、定期的な点検と打ち替えなどの補修が必要です。

また窯業系サイディングは塗装で表面を雨水から保護していますが、その塗装が劣化してくると防水機能が失われ、ひび割れや剥がれが発生し、そこから雨水が入り込んできます。

サッシ・窓枠

サッシ・窓枠からの雨漏り

窓の周りのサッシ枠や窓枠も雨漏りが発生しやすい箇所です。
窓は外壁に穴をあけて設置しており、その継ぎ目となる窓廻りと外壁の隙間を埋めるシーリング材の劣化や、サッシを固定している釘などのゆるみによって雨漏りが発生します。
サッシ周辺のクロスのシミや腐食、また周辺の木部の雨染みなどの症状が発生します。

 

幕板

幕板

幕板は、一階と二階の外壁を区切るベルトのような板です。
ツートンカラーの切り替え部分に配置され、横方向の目地を隠し、主に美観・デザイン的な目的で配置されます。
この幕板と外壁の継ぎ目を埋めるシーリングの劣化が原因で雨漏り発生につながることがあります。

外壁材の劣化

モルタルやサイディングなどの外壁材にひび割れや、反りや変形などが発生すると、その隙間から雨水が侵入してきます。

水切り金具の不具合

異なる部材同士が接合する部分を「取り合い」とよび、雨水が侵入しやすい場所でもあります。
ここには水切り金具という金具を設置して雨水を適切に排水する雨仕舞を行っています。
この水切り金具が劣化すると錆びや腐食、釘の浮きが発生し、これを放置すると雨漏りの原因となります。

外壁からの雨漏りによる症状

下記のような症状がある場合には外壁からの雨漏りが疑われます。
なるべく早く専門的な調査を依頼してください。
・壁や壁紙に雨によるシミがある
・雨が降ると雨水が窓枠から落ちてくる
・窓枠の廻りの木部に雨染みがある
・特定の部屋だけかび臭い
・壁が湿っている、水滴がある
湿気による場合もありますが、もしも雨漏りが発生している場合にはかなり進行している可能性があります。
雨漏りを放っておくと二次被害がでてしまうため、早い段階で雨漏り修理をする必要があります。

雨漏り修理は原因の調査が重要です

雨漏りの発生箇所は多岐にわたるため、特定するのは経験を積んだ雨漏り修理業者に依頼する必要があります。
原因が特定できずに、間違った修理や応急処置を何度も行うとお金も時間も無駄になり、施主様にもストレスになってしまいます。
福田総業では状況に応じて散水テストなど必要な雨漏り調査を行い、特定をした上で必要な修理を行います。
横浜市周辺で雨漏り修理でお悩みの方、もしかしてこれは雨漏りなのかなとご不安な方、一度福田総業へご相談ください。

【外壁からの雨漏りの事例】

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