屋根修理屋の屋根ブログ
雨樋の種類について
2022/09/01
普段は気に留めない雨樋ですが、屋根に降った雨を適切に排水し、外壁に直接雨が流れることを防ぐことで建物を雨から守っています。
雨は建物にとって天敵です。いかに雨を防ぎ、そして適切に排水するかが雨から建物を守るための重要事項となります。
ここ横浜でもゲリラ豪雨が増えています。神奈川県はなんと昨夏の2.4倍だとか。
以前こちらの記事で雨樋の役割とメンテナンス方法をご紹介しましたが、今日は雨樋の種類についてご紹介します。一口に雨樋といっても素材や流水量、形状など色々な種類があります。
雨樋を交換される際にどんな雨樋がいいのか参考にされてみてください。
雨樋の形状
雨樋には、丸型、角型、リバーシブル型、特殊型の4つの形状があります。
丸型
丸型は断面が半円形になっており、半月型と言われることもあります。
最も一般的なタイプで、流通量も多く、カラーバリエーションも豊富です。
価格も安価で築20年以上の住宅のほとんどで使用されています。
角型
断面が四角形になっているタイプです。丸型よりも一度に排水できる水の量が多いことが特徴です。
雨の多い地域などでよく使用されており、最近ではゲリラ豪雨により短時間で大量の雨が多く降ることが増えていることから、新築住宅で採用されることも多くなっています。
丸型よりも価格は高めになります。
特殊型
雨樋に覆いがついており、雪かきの際に雪が雨樋にひっかかったり、集水器の中に雪が詰まったりすることを防いでいます。東北地方や北海道など積雪の多い地域で使用されています。
複雑な形状のため価格は高価な傾向にあります。
雨樋の素材
雨樋の素材として主に使用されるのは、塩化ビニール、ガルバリウム鋼鈑、銅、アルミニウム、ステンレスの5種類です。
塩化ビニール
最も一般的な雨樋の素材です。
塩化ビニールは合成樹脂の一種で、日本では1941年に初めて工業化され、工業製品だけでなく文房具や靴など身の回りの様々なものに使用されています。雨樋では「硬質塩化ビニル」を用いています。
安価で取り扱いしやすく価格も手ごろなことが魅力で、さらに塩化ビニルは燃えにくい難燃性であることも特徴です。
しかし紫外線によって変形などの劣化を起こしやく、ほかの素材に比べて耐久性が低い点がデメリットです。
銅
銅製の雨樋は、昔から神社仏閣などで使用されてきました。
一般の住宅に普及したのは、江戸時代以降のことです。
銅は、一番最初に施工したときは鮮やかな赤橙色で、銅が空気や水に触れて酸化することで年月とともに赤橙色から褐色→暗褐色→黒褐色→青緑色へと変化して落ち着きと風格がでます。
緑青は銅が酸化することで発生する錆びの一種です。この緑青が被膜となって銅の内部の腐食を防いで保護してくれるため、耐久性が高く、意匠性の高い雨どいです。
しかし酸性雨によって穴が空いてしまうことがあるという点と、価格が高価であるという点がデメリットとして挙げられます。
ガルバリウム鋼鈑
金属屋根材や外壁材として人気のあるガルバリウムを雨樋に使用しています。
ガルバリウム鋼板は薄い鋼鈑にアルミと亜鉛でメッキを施すことで、トタンの約3~6倍の耐食性を持つ高耐久の素材です。ガルバリウム鋼鈑は1982年に日本で初めて商品化された比較的新しい素材です。
なんといって耐久性が高いことと、屋根や外壁にガルバリウム鋼鈑を使用している場合、統一感を出すために採用される方もおられます。
金属製の雨樋の中では比較的手ごろな価格と言えますが、雨樋として高価なためそこまで普及していません。
アルミニウム
アルミニウムは一般的な素材でアルミホイルから非常に多くのものに使用されています。
アルミニウムにはさびに強く、熱の影響を受けないという特徴があります。樹脂よりも熱膨張率が低く、熱による伸縮率も樹脂の約1/3となっており、耐久性の高さも魅力です。
シームレスに仕上がるため見た目がスタイリッシュになります。しかしまだ雨樋としては流通量が少なく、高価なことがデメリットです。
ステンレス
ステンレスは英語でstainless steelといい、錆びにくいことが特徴です。
ステンレスは鉄を主成分として、クロムを10.5%以上含む錆に強い合金を指します。
耐久性の高さと、見た目のスタイリッシュさが魅力です。
価格はアルミニウムよりは安いですが、アルミニウムと同じく流通量は多くありません。
色々な雨樋の種類についてご紹介しました。
降水量や積雪量などの風土や気候に応じたものや、耐久性と価格のバランスでご自宅に合ったものを選びましょう。
しかしどんな丈夫な雨樋も放置していると、破損やゴミや落ち葉が詰まるなど不具合を見逃してしまうことにつながります。
雨樋はご自宅を雨漏りから守る大切な役割をしています。
点検やメンテナンスを定期的に行うことが長く機能するために重要です。
横浜での雨樋の補修や修理は、自社施工・屋根専門店の福田総業にお任せください。
雨樋補修や設置の施工事例は下記をご覧ください。
横浜市保土ヶ谷区にて雨樋の手直し・補修工事
横浜市泉区にて大型軒樋設置工事
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