軽さが魅力!軽量瓦のメリットとデメリット

2022/07/20

現在瓦屋根のお家に住んでいる方でリフォームを考えている方は家が和風だからやっぱり瓦にしたい。でも地震が心配という方も多いのではないでしょうか?
古くから日本で愛されてきた伝統の風格ある瓦屋根。
しかし瓦屋根は、屋根材の中では最も重いというデメリットがあります。
最近注目されているのが見た目は瓦そっくりでありながら重さ瓦の約半分の「軽量瓦」です。
今回はこの軽量瓦についてメリットやデメリット、商品の例などをご紹介いたします。

軽量瓦(ルーガ)

注目の軽量瓦とは?

軽量瓦とは、軽い素材で作られた屋根材を指します。
ガルバリウム鋼板などで作られた金属屋根や瓦よりも軽いスレートも含めて指すこともありますが、従来の瓦を軽量化した瓦を表す方がより正確です。

建築基準法では、軽量瓦は軽い屋根には分類されず、「軽い屋根」は金属屋根やスレートを指します
従来の粘土瓦は、粘土を原材料としていますが、軽量瓦は粘土ではなく、樹脂繊維セメント複合材料を使用しています。見た目は瓦に見えますが、金属や樹脂を加工して瓦の形状にしたものです。
他にも従来の瓦の材料を用いながら軽量化に成功している瓦もあります。

屋根を軽くしたいけれども瓦の趣を大切にしたいという方に向けて、デザインは粘土瓦にそっくりで軽量化した軽量瓦が注目されています
軽量瓦で施工すると屋根の重量が軽くでき、和風の家にもなじむため、人気が高まっています。

軽量瓦のメリット

従来の瓦の半分の重量

軽量瓦のメリットはなんといっても瓦に似た見た目でありながら軽いことです。
瓦屋根は約50kg/㎡の重さがあり、屋根の形状などによって異なりますが30坪の切妻屋根の一般住宅の場合、約4トンもの重さになります。
屋根は重ければ重いほど建物に負荷がかかり、地震の際の揺れ幅も大きくなってしまいます。
軽量瓦の重量は従来の粘土瓦の約半分。粘土瓦のデメリットである重さをクリアし、住宅への負担を軽減し耐震性をアップできます。

屋根の軽量化について詳しくは下記をご覧ください。

メンテナンスが楽

軽量瓦は寿命が30年程度と長いためスレートのように短期間で葺き替えをしなくても済みます。
軽量瓦に葺き替えることでメンテナンスが楽になり、また今後のメンテナンスにかかる費用も減らすことができるため、コストパフォーマンスの高い屋根材です。

意匠性が高い

粘土瓦の持つ意匠性を得られます
金属屋根はどうしてもモダンな雰囲気になるため、日本建築に合った屋根にこだわりがあり、屋根は軽くしたいという方に向いています。
また様々な製品が販売されており、デザイン性も豊富なため、ご自宅にあった屋根を選ぶことができます。

防災性が高い

軽量防災瓦と呼ばれる瓦もあるように、屋根が軽くなることで地震の際の揺れを軽減します。また軽量瓦は特殊な工法で施工されるため耐風性能なども高く、強風による飛散なども防止できます。また強風や地震で落下した際の破損などの被害も少なくなります。

軽量瓦のデメリット

重厚感に劣る

とはいえ本物の瓦ではないため、従来の瓦が持つ重厚感には劣る場合があります。

「軽い屋根」よりは重い

軽いとはいえ、ほかの軽量屋根材(スレート屋根、金属屋根)に比べると重量のある屋根と言えます。金属屋根やスレート屋根を現在葺いている場合、家の構造が重量に耐えられるかどうかチェックしてもらう必要があります。

割高になる

他にもスレートやガルバリウム鋼鈑に比べると単価が高く、設置方法が特殊なため施工できる業者も限られることもあり、施工費用は割高になってしまうこともデメリットです。

リフォーム時にカバー工法できない

形状が瓦であるため、将来的に屋根をリフォームする際にカバー工法を選択することができません。

軽い屋根にしたい場合何を選べばいいの?

初期コストの安さならスレート屋根

スレート屋根

スレート屋根は約20㎏/㎡の重さで、分類としては軽い屋根になります。
スレート屋根の魅力は初期費用の安さ。
しかし定期的な塗装によるメンテナンスと、耐用年数が20年程度なので早めの時期に葺き替えやカバー工法が必要となります。

軽さで選ぶなら金属屋根

横浜市栄区葺き替え工事施工後

軽さで選ぶなら金属屋根です。約5㎏/㎡と圧倒的な軽さを誇ります。
耐用年数も30年近くあり、スレートよりメンテナンス頻度も少なく、断熱や遮熱付きの高機能屋根材も販売されています。
スレート屋根からのカバー工法なら金属屋根がおすすめです。

瓦そっくりで軽くしたいなら軽量瓦

ルーガ

和風の住宅で瓦のデザインはそのままで、屋根を軽くしたいという方には、軽量瓦がおすすめです。
樹脂繊維セメント混合材のものなら重量は瓦の半分で瓦そっくりの見た目が実現できます。

軽量瓦の製品の例

樹脂繊維セメント混合材の他にも、金属製でさらに軽くした瓦や、従来と同じ原料でありながら軽量化に成功した瓦など様々な製品が販売されています。

ルーガ

軽量瓦(ルーガ)

ROOGA(ルーガ)はスレート瓦のトップメーカーであるケイミュー社が開発し2007年に販売を開始した軽量瓦です。
ルーガの正式名称は「樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦」で、スレートと同じくセメントを原料にしています。
スレートを強化した瓦の形の屋根材というイメージが近いかもしれません。
2020年3月からの配合変更によって不燃材料認定を取得しています。
素材そのものが割れにくく強靭で、強固に固定する施工方法により、割れにくく飛ばされにくい屋根材です。
見た目も和瓦と遜色なく、歴史的町並みにも調和します。デザインやカラーバリエーションの豊富さも魅力です。
ルーガ・メーカーサイト

カナメルーフ

カナメルーフ

画像出典:カナメルーフ
カナメルーフは1978年に開発された金属製の瓦です。
一見すると金属とはわからないほど瓦の意匠性を再現し、重さは従来の瓦の1/10。
漆喰を使わないため、こまめなメンテナンスが不要になっています。瓦の見た目と金属屋根の軽さと耐久性を持った屋根です。
素材はガルバリウム鋼鈑にポリエステル樹脂やフッ素樹脂塗料をそれぞれ焼き付け塗装したものや、SGL鋼鈑、銅板など様々です。
有名な浅草寺もチタン製の金属屋根が使用されています。
カナメルーフ・メーカーサイト

スーパートライ美軽

スーパートライ美軽

画像出典:スーパートライ美軽
陶板屋根材「スーパートライ美軽」は、従来の陶器瓦と同じ陶器の屋根材です。
陶器瓦の質感や耐久性はそのままで軽量化を実現し、重量は31.0kg/㎡と、従来の陶器瓦と比べて28%の軽量化に成功しています。
防水性を高めており、緩い勾配の屋根にも対応可能。他にも高い耐風性能と耐凍害を有しています。
スーパートライ美軽・メーカーサイト

まとめ

軽量瓦は瓦の見た目を実現しながら重さは約半分という点が魅力の新しい屋根材です。
和風のお家で瓦の見た目にしたいけれども屋根は軽量化したいという方におすすめです。
メリットも多い反面、軽量屋根材には軽さが劣るなどデメリットも存在します。
他の軽量屋根材と比較しながら、ご自宅にぴったりの屋根材を選んでみてください。

福田総業はケイミューROOGA施工管理認定を取得しており、こうした粘土瓦以外の軽量瓦にも対応が可能です。
横浜市で軽量瓦への葺き替えをお考えの方はどうぞお気軽にご相談ください。

\見積もりするほどじゃないけど、ちょっと気になるから聞いてみたい方はこちらからどうぞ/

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