こんにちは、横浜市の雨漏り修理・屋根修理専門店の福田総業・広報担当です。
葺き替えなどの屋根工事や屋根塗装、そして外壁塗装でも立てる足場。
足場を立てる分の工数や費用もかかり、また組立や解体を行うときに音も出ます。
なるべく工事を安く抑えたいので足場代を浮かせたいという方もおられます。
「足場は本当に必要なの?」「足場の相場はいくらくらい?」という方に向けて、今回は足場がなぜ必要なのか、足場を立てるメリットや種類・相場などをご紹介いたします。
足場を立てる理由とメリット
安全性の確保
厚生労働省が作成した労働安全衛生規則の第518条1項で足場について下記のように定められています。
「事業者は、高さが2メートル以上の箇所(作業床の端、開口部等を除く。)で作業を行なう場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない。」
高さ2m以上の場所で作業する場合には、足場など作業床を設ける必要があるとされています。
一階屋根で高さ約2m、二階建ての場合は平均6~8mあるため、職人が安全に作業を行うためには足場が必要です。
参考URL:労働安全衛生規則(抄)(厚生労働省)
作業品質の向上と効率性
足場を組むのは安全性という面もありますが、作業面が確保されるため道具を足場に置けるなど作業効率もあがり、そして足場があることによって移動もスムーズになることで作業全体が迅速に行えます。
安全が確保されることによって、落ち着いて作業が行えるため、難しい工事や塗装でも色ムラなく丁寧に作業を行うことができます。
スムーズで丁寧な工事の結果、工期が短縮されて品質も向上します。
ご近所への配慮
足場には周囲を取り囲むようにメッシュシートを設置しますが、このシートによって屋根の解体による埃の飛散や騒音を防止する効果もあります。
足場を建ててネットを設置することで、屋根工事の場合に発生する粉塵の飛散や、高圧洗浄での汚れた水や塗料の飛散を防ぐことができ、ご近所とのトラブルを回避することにつながります。
足場のデメリット
高所での工事では欠かせない足場ですが、デメリットもあります。
設置時や解体時に音が発生する
足場は設置する際と解体にする際にどうしても音が発生してしまいます。特にハンマーを使用して組み立てるものは大きな音が出やすく、近隣住民からクレームが発生する可能性があります。
日当たりや風通しが悪くなる
建物をぐるりと囲むかたちで足場を立てるため、どうしても部屋の日当たりや風通しが悪くなってしまいます。
足場の種類と相場
足場にはいくつか種類があり、工事の種類によってどの足場を使用するかが異なります。
足場の主な種類と相場をご紹介いたします。
足場の費用相場は種類にもよりますが一般的な屋根工事や屋根塗装での足場の費用は15~20万円程度です。
単管足場
単管という鉄パイプを組み立てて足場にする方法です。
足場の床となる部分がないため作業効率が悪く、また転落の危険があるので最近では減少しています。
シンプルなようですが単管ジョイントなど複数の部材を組合わせて立てるため組み立てや解体に時間がかかるのもデメリットです。
ただ単価が安いのも大きな足場が建てられない住宅密集地では現在でも使用されています。
相場価格:600円~800円/㎡当たり
単管ブラケット足場
単管ブラケット足場は、先の単管足場に足場用の床材をブラケットという部材を用いて固定する足場です。
床材があるので単管足場より安全性が高く、一つ一つブラケットのボルトをしめて固定するため耐久性も高くなりますがその分組立や解体の手間もかかります。
クサビ式足場(ビケ足場)
屋根工事や塗装工事など一般的な住宅の工事で現在主流になっている足場です。
ハンマーをを使ってクサビを打ち込んで固定し、組み立てていきます。
組み立てる部材がユニット化されているのでハンマーのみで組立可能で、組立・解体が比較的容易に行えます。ただハンマーで組み立てる際に大きな音がでてしまうのがデメリットです。耐久性も高いのでコストパフォーマンスに優れた足場です。
相場価格:1,000円~1,200円/㎡当たり
枠組み(ビティ)足場
多くの大規模な工事現場で使用されている足場です。建枠にジャッキや筋交などの各部材を組み合わせて建てていきます。
軽量で扱いやすく、安全性が高く、騒音が少ないメリットがあります。
他の足場よりも高く組めることが大きな特徴で、地上45m、15階建てまで使用できますが、設置には大きなスペースが必要となります。
相場価格:1,000円〜1,500円/㎡当たり
屋根足場
急こう配の屋根に工事を行う際に、屋根の上に足場を架けることがあります。
屋根の上に「井」の形になるように足場を組み、棒の上に乗ったり、滑らないように足を掛けたりして作業を行います。
一般に屋根の勾配が5.5寸~6寸以上の場合や風の強い地域では職人が安全に作業を行うために屋根に足場を設置します。
勾配が急な屋根は移動するだけでも危険がともなうため、屋根足場があることで安全に作業できるだけではなく、効率よく正確な工事が行えます。
相場価格:600円~950円/㎡当たり
「足場無料」といって契約を迫る業者に注意!
足場の費用は、工事面積にもよりますが15~25万円程度かかります。
足場は工事を安全確実に行うためには欠かせないものですが、この足場の費用を無料にするといって工事の契約を迫る業者がいます。
足場なしでは工事ができないため、こうした業者は必ずかかる足場代を別の工事費用に上乗せをしています。
足場代が無料ならお得と感じられるかもしれませんが、別のところに上乗せされていて結局金額が変わらない、もしくは高額になっているようなケースもあります。
こうした一見お得に聞こえる謳い文句に誘われてあわてて契約せずに、相見積もりをとって比較するなど冷静に検討されることをおすすめいたします。
屋根修理と塗装工事など足場が必要な工事を同時に行うことで節約可能
屋根修理や外壁塗装はどちらも足場が必要な工事です。
もしも屋根の修理を依頼された時に、外壁もメンテナンスのサイクルを迎えていれば同時に工事をされることで、本来は二回分必要な足場代が一度で済ませられるためその分節約することが可能です。
また足場の組立解体にかかる分工期も短縮でき、さらに足場の組立解体時に出る音も一度で済むなどご近所への配慮も一度で済ませられます。
屋根工事と塗装工事をどちらも行える会社であれば、一緒に工事ができるのでお得になります。
屋根修理と外壁塗装を同時に行うメリットに関して詳しくは下記もご覧ください。
まとめ
安全で確実な工事、そしてご近所への配慮のためにも足場は欠かせないものです。
足場にも様々な種類がありますが、足場を立てる空間など建物に合わせて選ばれます。単管足場は安価ですが安全性に不安があるため現在ではほかの足場を建てられない場合以外にはあまり使用されていません。
塗装や屋根工事で一般的なのはクサビ式足場で弊社でもこちらを主に使用しています。
それなりに高額な足場ですが、足場無料を謳うような業者には注意をされてください。
屋根と塗装の工事を同時に行うことで、本来別々に立てる必要のある足場を一度に建てられるので足場代が節約可能です。
屋根工事に関して何か不安なことや疑問があればお気軽にお問合せください。
横浜での屋根工事や雨漏り修理は福田総業へお任せください。