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ドーマーとは?雨漏りしやすいって本当?メリットやデメリットをご紹介

2022/09/29

みなさんはドーマーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ドーマーとは、洋風建築の屋根についている小さな三角屋根付き窓を指します。
ヨーロッパではよくみられるこのドーマー。洋風でおしゃれですが実は雨漏りしやすい場所でもあります。
今回は、ドーマーのメリットやデメリット、雨漏りする原因についてご紹介いたします。
これからドーマーを設置しようかお悩みの方、またすでに家にドーマーがある方はメンテナンスの参考にされてみてください。

ドーマーとは?

ドーマーとは?

西洋の伝統的な建築方式で、洋風住宅や輸入住宅に見られます。
「ドーマーウインドウ」「屋根窓」とも呼ばれ、業界用語では「ハト小屋」とも呼びます。
「鳩小屋」は、このドーマーとは別に陸屋根の屋上に設置する、エアコンなどの配管が屋根スラブを貫通する際に防水層を保護するために設置する箱のことも指します。こちらは設計図にも記載されるほど建築では重要なものです。
ドーマー(dormer)とは不思議な名前ですが、もともとフランス語で寝室を表す「dormeor」からきているという説があり、暗くなりがちな寝室に採光することが目的で設置されていたそうです。

ドーマーのメリット

ドーマーのメリット

室内が明るくなる

ドーマーの一番のメリットは、由来が示すように設置することで室内に光を採り入れられるという点です。
特に南向きなど日当たりのいい場所に設置することで採光率が高まり、室内が明るくなります
また近所に高さのある建物があって日が当たりにくい、という場所であっても屋根に窓を設置することで自然光を取り入れられます。

通気性が高まる

さらにドーマーが開閉できるタイプであれば通気性も高まります
天窓に似ていますが、天窓は屋根に沿った形で屋根に対して同じ角度で取り付けますが、ドーマーは屋根から飛び出ており、地面に対して垂直になるのが異なります。
そのため天窓に比べると直射日光がそのまま入らず、より快適な空間を実現できます。

見た目がおしゃれ

ドーマーを設置することで、洋風の外観をさらにおしゃれに彩り、デザイン性が高まります。

ドーマーのデメリット

雨漏りしやすい

ドーマーはいわば屋根にさらに小さな屋根がついているようなもので、棟やけらば板金、壁と屋根の取り合い、屋根と屋根の接合面に設置する谷板金など通常の屋根でも雨漏りしやすい部分が増えており、ドーマーが増えれば増えるほど雨漏りリスクは増大します
そのため施工時に防水シートの立ち上げや捨て水切り、雨押え板金などしっかりとした雨仕舞を行うことが大変重要です。
しっかりとした施工を行っていても、ドーマーの窓周りも通常の窓と同様に、隙間を充填するシーリングやパッキンの劣化、サッシの歪みなどの経年劣化が原因で雨漏りが発生することがあります。

メンテナンスが大変

ドーマーの奥に入った屋根材や雨押え水切はドーマーを一度分解しないと交換できないため、手間と費用がかかってしまいます。また掃除を行うのも大変です。
ドーマーには色々な形があり、屋根の形も複雑になりがちなので、施工実績ある業者があまり多くありません。

太陽光パネルの設置が困難

ドーマーが屋根にあると、屋根に凹凸が増えることになるので太陽光発電の設置は困難になり、設置できる面積も少なくなります。

ドーマーの雨漏りの原因

施工不良

築年数が浅いのに雨漏りが発生した場合には施工不良が考えられます。
ドーマーの施工経験の浅い業者が、雨仕舞が不十分だった場合など施工不良によって雨漏りが発生するケースなどがみられます。

経年劣化

屋根は気づかないうちにゆっくりとですが確実に劣化していきます。
メンテナンスを怠って放置していると、棟やけらば板金、谷板金など雨漏りを起こしやすい場所が劣化してそこから雨が侵入して雨漏りを起こします。
特にドーマーの屋根勾配が緩い場合には排水性も悪いため痛みが早く進行します。

自然災害

ドーマーは屋根から外に突き出ているため風などの影響を受けやすい場所です。
そのため台風や豪雨、強風によってケラバがめくれたり、棟板金が飛散や剥がれを起こして雨漏りが起こす場合があります。

ドーマーで雨漏りしやすい箇所とメンテナンスポイント

ドーマーで雨漏りしやすい箇所

ドーマーの壁と屋根の取り合い部分

壁と屋根のように違う部材が接する箇所を取り合いといい、雨漏りしやすい場所です。
ドーマーは屋根に設置されるため、屋根とドーマーの袖壁が接する箇所は隙間が生じやすく雨漏りを起こしやすいため、防水シートの立ち上げや板金の施工などしっかりとした雨仕舞が重要です。

棟部

ドーマーにも棟が設置されていますが、棟は元々熱や紫外線の影響を受けて劣化しやすい箇所です。
熱によって棟板金が膨張収縮を繰り返すことで釘が自然に緩みはじめ、そこから雨が入り込んで下地を傷めてしまいます。
棟板金を固定する力が弱まったところに強風が吹くと棟板金が剥がれたり飛散することがあります。
釘のゆるみにはなかなか気が付きにくいため、築10年を経過したら屋根全体の点検を受けることをおすすめします。

谷板金

屋根の傾斜に対して取り付けられたドーマーの屋根部分の間には谷板金が取り付けられています。
屋根の谷部分は水が流れ込み、その水を排水する目的で取り付けられるのが谷板金です。谷板金は元々雨水が集まる場所のため雨漏りしやすく、錆による穴あきが起こらないよう定期的な点検が必要です。

ドーマーの窓まわり

ドーマーには採光のために窓が取り付けられていますが、壁とサッシの隙間などにはシーリングが充填されていますが、このシーリングの劣化や窓周りの壁のひび割れなどの劣化などから窓周りは雨漏りを起こしやすい場所でもあります。
特に窓ガラスやアクリルをブラインドのように重ねたルーバー型の窓は、気密性が低く隙間ができやすいので特に注意してください。

まとめ

建物をおしゃれに彩り、部屋を明るくしてくれるドーマー。
しかしメンテナンスが大変であり、太陽光パネルの設置が困難であるというデメリットも存在します。
ドーマーと屋根の取り合い部分が雨漏りしやすいポイントであり、ドーマーを設置すると雨漏りリスクは高まるといえます。
ドーマーは高所なのでより劣化に気が付きにくいため、雨漏りを防ぐためにも定期的な点検やメンテナンスが重要です。

横浜で屋根の点検をお考えの方や、ドーマーの雨漏りにお悩みの方は福田総業までご相談ください。

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