横浜市戸塚区汲沢にて雨漏り修理、葺き替え、外壁塗装、手摺笠木交換、内装工事など
2025/06/03
ドローン内装工事外壁塗装・屋根塗装屋根葺き替え防水工事雨漏り・漏水




お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
こちらのお客様は、何年か前からバルコニー下の部屋で雨漏りが発生していて、かなり傷みが進行して気になっておられましたが、持病やコロナなど様々なご事情でこれま修理できなかったとのことでした。
今回、「なんとか雨漏りを止めて安心していられるようになりたいのですが、貴社で修理できそうなら見積もりをしていただけたら」とのことで弊社にご連絡をいただきました。
現地調査に伺ったところ、築35〜6年、ツーバイフォーのサイディング壁のお家で、これまでメンテナンスされたことがなかったようでした。
そのため屋根だけでなく外壁も全体に傷みが進行していました。
サイディング外壁が長らくメンテナンスされていなかったことで水を吸って、コーキングが全体に劣化しており、劣化したコーキング各所から水が侵入していました。
外壁の状態から外壁の張替えもしくはカバー工事もご提案しましたが、ご予算の都合で断念となりました。
屋根も劣化がかなり進行しており、棟板金の一部が風で飛ばされてなくなっていたので屋根からも漏水しておりましたが、防水シートによって部屋の中には入っていなかったと思われます。
外壁は塗装とコーキングの打ち替え、屋根は劣化状態から葺き替え工事に加えて、バルコニーの防水工事や、笠木部分も劣化が見られたため交換を行ったことで無事に雨漏りが収まり、劣化箇所も補修されました。またお客様がこれを最後の改修にしたいとのご希望でしたので、耐久性高い素材や塗料を使用いたしました。
雨漏りによる痛みがひどかった居室も補修を行っています。
横浜市戸塚区汲沢にて雨漏り修理、葺き替え、外壁塗装、手摺笠木交換、内装工事など 工事の概要
現場住所 | 横浜市戸塚区汲沢 |
---|---|
お客様名 | S様 |
築年数 | 36年 |
施工内容 | 屋根葺き替え・雨樋交換・外壁塗装・バルコニー防水・手摺笠木交換・内装工事 |
施工箇所詳細 | 屋根・外壁・バルコニー・笠木・内装・外構・付帯部各所 |
使用屋根材1 | 横暖ルーフαS(ニチハ) |
使用屋根材2 | エコルーフII(株式会社サポート) |
その他建材 | 雨樋→Σ90 塗装→ナノコンポジットW(水谷ペイント) 防水材→タフシール300(日本特殊塗料) 笠木→サンエース、シルクライトシリーズTD |
横浜市戸塚区汲沢にて雨漏り修理、葺き替え、外壁塗装、手摺笠木交換、内装工事など|施工内容
施工前の様子
雨漏りした室内の様子
こちらがバルコニー下の雨漏りを起こしているお部屋です。
お客様のおっしゃられるように、かなり雨漏りが進行して痛みが出てしまっています・・・
雨染みだけでなく、クロスが浮き上がってきて下地が見えてしまっている状態です。
こちらのお部屋も雨漏り箇所を修理した後に、しっかりと補修していきます。
外壁の様子


サイディングの外壁はこれまで塗装などされてこなかったため、水を吸ってしまっていてボソボソになってしまっていました。
そのためコーキングも密着しておらず、建物全体的にコーキング部分から漏水している状態でした。


角の部分は外壁がボロボロになって剥がれてきてしまっています。
こちらは一部外壁材が剥がれてしまっています。
こうした箇所を修復した上で塗装を行います。
外壁の状態を考慮すると、外壁の張替えもしくはカバー工事によって新しくすることが理想ですが、今回はご予算の都合で塗装によるメンテナンスとなりました。
屋根の様子
こちらは屋根の様子です。
既存の屋根はアスベスト含有のもので、アスベストが入っている分耐久性は高いのですが、36年も経過するとさすがに劣化が目立ちます。
屋根も長年メンテナンスされていなかったことで、水を吸ってボソボソになっていました。
また、棟板金の一部が風で飛ばされてなくなっていました。屋根からも漏水していましたが、下の防水シートによって内部までは侵入していなかったと思われます。
ベランダの様子


ベランダ床面の防水も剥がれなどの劣化が見られます。
また手すりの上の笠木も、中の防水が劣化で防水性が失われているため、こちらも交換いたします。
外構の様子

外構部分にも大きなひび割れがありましたので、こちらも補修を行います。
葺き替え工事の様子
まずは屋根の葺き替え工事の様子をご紹介します。
既存屋根の撤去

こちらの屋根材は「ニューフルベスト24」という屋根材で、旧松下電工によって昭和62年(1987)~平成11年(1999)まで販売されていました。
アスベストが規制される前の屋根材には、耐久性を高めるためにアスベストが含有されています。
アスベストは粉砕して飛散したものを吸い込むことで健康被害がでるため、屋根に使用されているだけでは危険性はありません。


既存の屋根を撤去していきますが、アスベスト入りですので、安全対策を取った上で剥がしていきます。
剥がしていくと雨が入り込んだ形跡が見られますが、防水シートによってさらにその下にまで入り込むことは防がれていたようです。
このように少々雨が入り込んでも防水シートが機能していれば屋根から雨漏りすることを防ぐことができます。
野地板の増し張り

こちらが屋根材を撤去した状態です。
経年によって劣化した下地の上に新しい下地(野地板)を貼っていくことで補強していきます。
ルーフィング施工


下地の上から新しい防水シート(ルーフィング)を張っていきます。
こちらは通気性に優れたエコルーフという防水シートです。
板金の施工


軒先や天窓廻りに板金を施工します。
特に天窓は雨漏りを起こしやすいため、しっかりと雨仕舞を行います。
屋根材の施工

防水シートの上から、屋根材を施工していきます。
新しい屋根材は、横暖ルーフαSです。
横暖ルーフαSは、内部に断熱材が組みこまれており、さらに表面の遮熱鋼鈑によって遮熱と断熱の機能を持っています。
屋根と屋根をつなぐジョイント部の機密性が高いため雨漏りの心配も少ない屋根材です。
換気棟、棟の設置


小屋裏の通気性を高めるために換気棟も設置します。
そして棟を施工して大屋根の葺き替えは完工です。
劣化していた雨樋も新しいものに交換しました。
下屋の葺き替え



下屋も大屋根と同様に葺き替えを行いました。
外壁塗装の様子
高圧洗浄

まずは高圧洗浄を行います。
堆積した外壁の汚れを落としていきます。
この時にしっかりと汚れを落としておかないと塗料のつきが悪くなるため丁寧に各所洗浄を行います。
コーキング(シーリング)



劣化した箇所のコーキングを撤去して、新しいコーキングを充填することでしっかりと隙間を塞いでいきます。
今回劣化している箇所が多かったですが、実際に室内に雨漏りを起こしていたのはコーキングの劣化でした。
コーキングは早ければ7年程度で劣化が始まります。
コーキングの劣化が雨漏りの原因というのは実はとても多いのです。
破損箇所のモルタル補修・パターン付け

外壁が破損している箇所をモルタルで補修します。
モルタルの上にシーラーを塗って、マスチックローラーで既存外壁に合わせた模様を付けていきます。
補修した箇所だけ色が違いますが後から一緒に塗装することで気にならなくなります。
外壁塗装下塗り

外壁の下地調整材を塗装します。
上塗りに使用する塗料に合わせた専用の塗料を使用します。
下地の状態を考慮して、適切な塗料の組み合わせを使用することで塗料の密着が高まり、長持ちします。
外壁塗装上塗り

上塗りには「ナノコンポジットW」を塗装します。
ナノコンポジットはナノテクノロジーから生まれた外壁塗装塗料で、水谷ペイントの独自技術によって非常に汚れにくく、色褪せやカビにも強い塗料です。
汚れを雨が洗い流すセルフクリーニング機能や、紫外線や雨に強いシリコン化合物を塗膜に含むことで色の劣化を最低限に抑えてくれます。
お客様が今回の工事を最後の工事にしたいとのご要望だったため、マットな仕上りと汚れに強いこちらの塗料を推奨しました。
こちらの塗料は改修塗装の場合は、下塗り+上塗りの二回塗りがメーカーによる標準の装工工程となっています。
付帯部塗装
軒天や破風、換気フード、玄関ドアなども塗装を行います。
ケレンで下地を整えた後、鉄部であれば錆止めを下塗りとして塗装した後、仕上げ塗料を塗装します。
庇の塗装



破風の塗装


軒天の塗装


換気フードの塗装



鼻隠しの塗装


玄関ドアの塗装



外壁だけでなく、家の入口となる玄関ドアを塗装することで、印象が大きく変わります。
軒天や鼻隠しなどは普段目立たない場所ですが、外壁がきれいになったのに細かい箇所が錆や汚れがあると目立ってしまいます。
そのため、外壁塗装の際にはこうした付帯部も併せて塗装を行うことで、美観の統一を図るだけでなく、塗装で防水効果を回復します。
塀など外構塗装の様子
塀や門柱の補修・塗装も行います。


まずは塀の大きなひび割れを補修します。
既存のコーキングを撤去して、新しいコーキングを充填します。
細かい箇所はスムースエポというエポキシ樹脂で補修します。


そして塗装で仕上げていきます。
ベランダ防水塗装の様子
ベランダ床の防水塗装も行います。
高圧洗浄

外壁と同様に高圧洗浄で汚れを落とします。
下地調整

電動サンダーで下地を整えます。こうして下地を整えながらサンディング(目荒らし)を行うことで、塗料が下地に密着しやすくします。
アセトン拭き

既存の防水工事はFRP防水でしたので、余分な油分を落とすアセトン拭きという工程が必要です。
余分な油分があると、後から塗装する防水材との密着が悪くなってしまうため欠かせない工程です。
プライマー・トップコート塗布



プライマーを塗布した後に、トップコートを塗布します。
トップコートには、劣化したFRP防水の塗り替え用塗料である「タフシール300」を使用しました。
笠木交換

築年数と全体の劣化状態から、笠木の中の防水も劣化で防水性が失われていると判断したため交換を行います。
既存の笠木を撤去すると、笠木の下の防水シートがボロボロになっていました。
笠木の防水シートの耐用年数は約25年と言われています。
見た目からはわかりにくいですが、笠木の下には防水シートが施工されており、こちらが屋根のように雨漏りを防いでいます。
このベランダの笠木の劣化が原因の雨漏りも多くみられます。

古い防水シートを撤去して、新しい防水シートを施工します。
そして新しい笠木を設置します。こちらは既存の笠木に見た目が近い商品を選びました。
また、施工時はお客様のご要望で手摺の高さを調整して取り付けを行いました。
室内内装修繕
雨漏りが起こっていた内装の修繕も行います。
内装の修繕は、雨漏り箇所を特定して補修した後に雨漏りがしないことを確認してから行うことが重要です。そうでないと同じことを繰り返してしまいます。
弊社でも雨漏り補修後には、散水して雨漏りが発生しないことを確認しています。


雨漏りのひどい箇所のクロスを剥がすと、石膏ボードが腐食して劣化していたため撤去します。
腐食の激しい木部下地は撤去して、新しい下地材を施工します。
新しい石膏ボードを施工してパテ処理を行います。

天井も同じように補修を行います。

そして壁と天井に新しいクロスを貼ります。

床が一部腐食していたところも補修します。
後から塗装で周囲と同じ色に仕上げます。
施工後の様子
こちらが施工後の様子です。



屋根、外壁など各所の補修を行い、雨漏りも無事に止まり全体に美観が回復しました。



こちらは塀や門柱など外構の施工後の様子です。



雨漏りのひどかった室内もすっかりきれいになりました。
工事で改善した点・期待できる効果
建物各所に適切な補修を行ったことで、耐用年数が伸びました。そして、雨漏りが止まり、安心して生活がしていただけるようになりました。
屋根には約30年の耐用年数がある横暖ルーフαS、外壁には長持ちするナノコンポジットWを使用していますので、しばらくメンテナンスが不要となりました。
工事で気をつけたポイント
出来るだけお客様の気持ちやご事情に寄り添って、ご予算に収まるように工事プランを検討してご提案しました。
施工担当者より
お客様へのお礼
この度は弊社に工事をご依頼いただき誠にありがとうございました。
お客様からも長らく悩んでいた雨漏りが解消して、とても安心したとお喜びいただけました。
今回しばらくメンテナンスなどが必要ないように、耐久性の高い素材を使用していますが、もしも今後何かございましたらアフターフォローもしっかり行っていますのでお気軽にお問い合わせください。
同じ工事を検討されている方へ
何もメンテナンスをされていない状態で築35年を超えてきますと、美観が損なわれるだけでなく、屋根や外壁、笠木、防水など各所で劣化が進行し、劣化した箇所から雨漏りを起こしてしまいます。
全体が劣化していると、屋根だけでなく各所のリフォームが必要となってきます。
リフォームはむやみやたらにお金をかければいいというものではなく、なるべく費用を抑えて質のいい工事を行うには、必要な箇所にはお金をかけ、重要ではない箇所は費用を抑える、といったバランスをとることが重要です。
福田総業では、各所の劣化状態、お客様のご要望やご予算に合わせて工事プランを柔軟に調整してご提案いたします。
横浜市にて雨漏り修理にお悩みの方、築35~40年でお家全体の補修をお考えの方、一度お気軽にご相談ください。