横浜市港南区にて天窓からの雨漏り修理・屋根修理〈下屋葺き替え、瓦棟積み直しなど〉
2023/10/05
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
港南区にお住まいのS様から雨樋の清掃と雨漏り修理のご依頼をいただきました。
S様は、2階の窓から下屋に穴が空いてるのが見え、以前から天井の雨漏りが気になっていた事もあり一度屋根を専門家に見てもらおうと決意されたそうです。いきなり家に訪ねてくる訪問業者が後をたたず、その度に断られていましたが、何度も来られたことによって不安になられていました。
地域に密着している屋根業者をと考えられて、弊社にご縁があってご依頼いただきました。
現地にて調査を行ったところ、天井からの雨漏りは鉄骨階段の下にある天窓が原因でしたので、そちらを撤去することに。そして金属の瓦棒葺きの下屋根が全体に劣化しているため葺き替えを行いました。
瓦屋根の大屋根も調査を行ったところ、こちらは漆喰の劣化と棟のずれが見られたため棟の積み直し工事を行ないました。そして雨樋の掃除を行い、裏手に山があり落ち葉の溜まりやすい環境のため、落ち葉ネットを施工いたしました。
横浜市港南区にて天窓からの雨漏り修理・屋根修理〈下屋葺き替え、瓦棟積み直しなど〉 工事の概要
現場住所 | 横浜市港南区港南 |
---|---|
お客様名 | S様 |
築年数 | 不明 |
施工内容 | 雨漏り修理、瓦棟積み直し、下屋葺替え、階段下トップライト撤去、雨樋掃除、落ち葉避け設置 |
施工箇所詳細 | 下屋、大屋根の棟部、階段踊り場、雨樋など |
使用屋根材1 | 下屋:スタンビー455 |
その他建材 | 落ち葉避け→エスロネット(積水化学工業) 階段→縞鋼板(溶接) |
先日、横浜市港南区にておこなった天窓からの雨漏り修理に伴う、下屋葺き替え、瓦棟積み直しなど屋根修理の工事の様子をご紹介します。
横浜市港南区にて天窓からの雨漏り修理・屋根修理〈下屋葺き替え、瓦棟積み直しなど〉|施工内容
施工前の様子
こちらが雨漏り修理前の各所の様子です。
天窓から雨漏りが発生し、天井に雨染みを起こしています。この天窓は鉄骨階段の下に設置されているためそちらを撤去します。
こちらは下屋の様子です。
瓦棒葺き屋根が劣化して、錆やところどころ穴が見られます。こちらは葺き替えを行います。
こちらは大屋根の棟の様子です。
劣化で棟がずれており、漆喰も劣化して黒ずみやひび割れが発生しています。
こちらは棟の積み直しを行います。
下屋の葺き替え
屋根材の撤去
まずは下屋の葺き替えのため、既存の屋根材を撤去していきます。
屋根材を剥がすと、穴が空いた箇所から水が侵入して芯材が腐食していました。
瓦棒葺き屋根は、トタンが多く、屋根を繫いでいくのに芯材に木材を使用しているためこのような腐食が発生しやすくなっています。
こちらが撤去した状態です。防水シートも劣化してしまっています。
下地増し貼り
下地を補強するためラーチ合板にて増し貼りを行います。
ルーフィング施工
新しい下地の上から防水シートを施工します。腐食の状態を考慮して通気性のいいエコルーフを使用しました。
屋根材の施工
そして新規屋根材「スタンビー455」を施工します。
下屋の勾配が少ないため、少ない勾配でも葺けるこちらの屋根材を採用しました。
貫板の施工
隅棟の貫板は腐食に強い樹脂製を使用。
シーリングによる防水処理
板金をビス止めしたところにはシーリングを打って防水処理をしています。
裏手の下屋部分も同じように葺き替えを行いました。
玄関庇の葺き替え
下屋の下にある玄関庇も葺き替えを行います。
下屋と同じように合板を増し貼りしてルーフィングを施工。
下屋との間の箇所はルーフィングを立ち上げておきます。
下屋と玄関上の庇の張り替えの完工の様子です。
天窓の撤去
雨漏り箇所となっている天窓の撤去を行います。
天窓は板金の雨仕舞の施工不良やパッキンの劣化などで雨漏りしやすい箇所なので、雨漏りを機会に撤去される方も多くいらっしゃいます。
鋼板の撤去
天窓は、鉄骨階段の2階玄関前の踊り場の下にあるため、天窓撤去のためにまずは上の鋼板を撤去していきます。
梁の部分を残してカットしていきます。
下屋の撤去
下屋に天窓がはめ込まれています。この天窓を撤去して葺き替えます。
下屋と天窓の撤去
下屋の屋根材を撤去すると、下地や周辺の木材に雨染みや腐食が見られました。
天窓も撤去します。
奥の方にも雨染みが見られます。こちらから天井に雨が染み込んでいた様子がわかります。
合板・ルーフィング・屋根材の施工
腐食した下地を合板で補強して防水シートを施工します。
そして新規屋根材としてこちらにもスタンビーを施工します。
階段の鋼板溶接
そして前と同じ素材である縞鋼板を溶接して元通りにしました。
塗装仕上げ
上から同じ色で塗装をして完了です。
外壁クラック補修
2階の玄関の外壁にクラックがあったためエポキシ樹脂で補修を行っています。外壁のひび割れも放置しているとひび割れがだんだんと大きくなり、そこから雨が内部に入り込んで壁の内部を傷めたり、雨漏りの原因となってしまいます。
外壁のひび割れを放置すると雨漏りの原因に!修理方法や費用相場を解説
大屋根の棟の積み直し
瓦屋根の大屋根は屋根材自体に問題はないため、漆喰の劣化によってずれが発生している棟の積み直しを行います。
既存棟の撤去
棟瓦をまずは一旦取り外していきます。
あとで同じように積み直すため破損しないよう慎重にとりはずしていきます。
こちらが棟を撤去した状態です。
下地の漆喰施工
土などを取り除き、下地となる漆喰を新しく詰めます。
棟の積み直し
そしてズレのでていた熨斗瓦をつみ重ねて最後に冠瓦を施工します。
面戸漆喰の詰め直し
劣化していた面戸の漆喰も詰め直しています。
雨樋の掃除・落ち葉避けの設置
落ち葉やゴミが詰まっていた雨樋も清掃を行ないました。
こちらお家は裏手に竹林があるので、笹の葉が貯まりやすくなっています。
雨樋が詰まってしまうと雨水が適切に排水されず、雨樋から水があふれたり、オーバーフローを起こしてしまいます。
そうなると外壁に直接水がかかり、外壁の劣化を早め、雨漏りの原因になることもあります。
雨樋は定期的な点検と清掃を依頼されるのがおすすめです。
落ち葉よけとしてエスロネット(積水化学工業)を設置しました。
こちらは施工性の良さ、丈夫で軽い、施工後のメンテナンスもしやすい点から採用いたしました。
落ち葉の溜まりやすい環境では、こうした落ち葉ネットを設置するのも雨樋の詰まりを防止する有効な手段です。
施工後の様子
こちらが施工後の様子です。
工事で改善した点・期待できる効果
雨漏りの原因となっていた外階段の踊り場下のトップライト(天窓)を撤去したので雨漏りの心配がなくなりました。
またこれまで雨が降ると玄関の前に水が溜まってしまっていましたが、外階段の縞鋼板に水抜き穴を設けたので水が溜まらなくなりました。
大屋根の棟瓦が風や劣化で少し崩れてズレが発生していましたが綺麗に直り、漆喰も詰め直したことで雨漏りのリスクや棟の崩れが進行する心配もなくなりました。
劣化して穴が空いていた下屋を下地のラーチ合板を補強し、防水シートも刷新したため防水性が向上し耐用年数が伸びました。
裏に林があり、雨樋が常に落ち葉が詰まっていましたが、清掃し落ち葉避けの取り付けより解消されて雨水も流れるようになりました。
施工担当者より
今回の工事のポイント
今回は雨漏りの原因となっているトップライトが鉄骨階段の下にあったので、雨漏りを直す工事を行う為には一度鉄骨階段を部分解体する必要がありました。
ただ、鍛冶屋さんに依頼すると工事費用が高額になってしまうので、溶接の資格を持った私自ら施工することによって工事費を大幅に削減することが出来ました。
溶接の際には防火対策を徹底して作業を行いました。
お礼とお客様へのメッセージ
この度は弊社に工事をご依頼いただきまことにありがとうございました。
お客様からは「築年数のたった家で、屋根の修理は予算がかさむと思っておられたので、この家にどのくらい住めるだろうとか不安だらけでしたが、信頼できる地元の業者に出会えてよかったです」と大変喜んでいただけました。
今後なにかご不安なことがございましたらいつでもご相談ください。
工事をお考えの方にお伝えしたいこと
港南区エリアでは工事を行ったばかりにも関わらず「屋根が浮いてますよ」と声を掛けてくる悪徳訪問業者が後を立ちません。
こういった訪問業者の中には暴力団が関わっている所も多いようで最近では警察が捜査しているという話を伺いました。
実際に逮捕者も出ておりますので訪問業者が来た際には絶対に屋根に上がらせないようにご注意下さい。
港南区をはじめ、横浜市での雨漏り修理や屋根修理は地元の業者・エフ・エス屋根にお任せください。
お客様のご状況に応じて本当に必要な工事を適正な価格にてご提供いたします。
鉄骨の溶接の経験もあるため、状況に応じた幅広い対応が可能です。
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