横浜市港南区にて屋根修理〈縁切り不足により下地が腐食したアスベスト含有カラーベスト葺き替え〉
2023/06/19
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
こちらのY様は、築30年で、これまでに計2回塗装をされており、最新では6年前に塗装をされているご自宅についてのご相談でした。
「両親が高齢者なんですが、悪徳業者が多いと聞く訪販がやって来た」と不安になられ、築30年のスレート屋根のため「葺き替えなどを検討しなくちゃいけないのも確かなので電話しました。また雨樋も割れてるような…」とのことで今回調査とお見積をご依頼いただきました。
ご両親はご高齢で、販売業者に何がおかしいといわれたのかは覚えていらっしゃらず「“何かが”はずれてる」という言葉は覚えておられたとのことでした。
Y様がネットで色々をお調べになられたところ、HPをじっくりご覧いただいた上でここなら信用できそうだと思っていただきお問合せをいただいたとのことです。
現地にうかがい調査を行ったところ、6年前に塗装をされたスレート屋根(アスベスト含有のカラーベスト)が縁切りをされておらず、その結果野地板が腐食してフカフカになっていたため、塗装、カバー工法、葺き替えのどれが適しているかそれぞれご説明した上で、葺き替え工事をご提案いたしました。また雨樋も割れがあったので交換を行っております。
劣化していた外壁と、ベランダが載っている下屋には塗装を行っています。
横浜市港南区にて屋根修理〈縁切り不足により下地が腐食したアスベスト含有カラーベスト葺き替え〉 工事の概要
現場住所 | 横浜市港南区港南 |
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お客様名 | Y様 |
築年数 | 約30年 |
施工内容 | 屋根葺き替え工事、雨樋交換工事 |
施工箇所詳細 | 屋根全体、雨樋 |
使用屋根材1 | 横暖ルーフαs(ニチハ) |
その他建材 | 雨樋:アーバントップΣ90(積水化学) |
先日、横浜市港南区にておこなった屋根葺き替え工事の様子をご紹介します。
※こちらの現場の外壁塗装と下屋の塗装の様子は下記の弊社塗装サイトの施工実績をご覧ください。
横浜市港南区にて外壁塗装、下屋根塗装
横浜市港南区にて屋根修理〈縁切り不足により下地が腐食したアスベスト含有カラーベスト葺き替え〉|施工内容
施工前の様子
こちらが施工前の屋根の様子です。
縁切りされていないことが原因で、本来なら屋根の隙間が空いているはずの箇所が塗料によって塞がれて、行き場をなくした水が染み出しています。
屋根を歩くとフカフカになっているため、屋根の状態から野地板の腐食が想定されました。
屋根の下地まで腐食している場合には、カバー工法ではなく葺き替えが必要となります。
既存の屋根の解体・撤去、下地の様子
まずは既存の屋根材を撤去していきます。
2022年から、すべてのスレートの屋根を改修する際には、アスベストが含まれているかどうかの事前調査と報告が義務化されています。
こちらの屋根について調査を行ったところ、アスベスト含有のカラーベストでした。
弊社にはアスベスト(石綿)の調査員と石綿作業の資格を有しているものがいるため、安心してご依頼ください。
飛散など安全性に十分に注意を払って作業を行います。
参考記事:4月1日から石綿の事前調査結果の報告制度がスタートします|厚生労働省
こちらが屋根材を剥がした状態です。
塗装工事の際にタスペーサーを入れなかったことが原因で、スレートの重ね部分に逃げ場をなくした水が溜まり、天気は晴れているにも関わらず水が逃げずに内部に残ってしまっています。
タスペーサーはスレート屋根の塗装の際に設置することで、排水に欠かせない屋根材同士の隙間が塗料で埋まってしまうことを避ける役割りがあります。
このようにタスペーサーを設置しないと屋根が腐食を起こし、雨漏りする危険性もあります。
タスペーサーによる縁切りについて詳しくは下記をご覧ください。
釘穴付近も濡れた痕跡があり、汚れなども溜まっている状態です。
その結果、中で常に湿気や結露が発生しており更に釘穴から水が入って野地板を腐らせていました。
湿気が外に逃げないので室内の壁やクロスも割れや剥がれが多数ある状態でした。
野地板の増し貼り
腐食した野地板は、屋根を支えるために十分な力を失いつつあるので、補強するために新しい野地板を上から張る「増し張り」を行います。
構造材を屋根の形状に合わせてカットし、隙間なく敷き詰めていきます。
野地板を増し張りすることにより、屋根の耐久性が向上しました。
ルーフィング・屋根材の施工
そして野地板の上から新しいルーフィングを張り、その上から新しい屋根材を葺きます。
今回使用した屋根材は「横暖ルーフαS」。
断熱性、防音性と費用とのバランスからこちらをおすすめいたしました。
葺き替えにあたり、古くなった雨樋もアーバントップΣ90へと交換しています。
下屋根の施工
下屋根も同じように既存屋根を撤去後、野地板を増し貼りして葺き替えを行いました。
工事で改善した点・期待できる効果
縁切りしていないことが原因で野地板が腐食を起こしていましたが、野地板を増し張りして葺き替えを行ったことにより根本から直すことができました。
また新しい屋根材はスレートよりも軽量で、断熱性もあるため、屋根の機能そのものも向上しています。
アスベスト入りの屋根材を撤去したことで、将来的にも安心してお過ごしいただけます。
お客様からのお声
お客様からは、「事前説明も丁寧にしていただきました。また工事中もいろいろな過程で説明していただけたので安心してお任せできました。
追加でお願いした工事も迅速に対応してもらえ、助かりました。仕上がりも良く、細かい所も気を配られた工事をしているなと思いました。」
とのお声をいただきました。
どうもありがとうございます!
施工担当者より
お礼とお客様へのメッセージ
この度は弊社に工事をご依頼いただきまことにありがとうございました。
弊社を信頼してご依頼いただいたこと大変うれしく存じます。
屋根の下地が施工不良で腐食していたため、下地から補修しておりますのでご安心くださいませ。
お客様にも仕上がりに満足いただき、要所要所で説明をさせていただいたことで安心して任せられたとおっしゃっていただきうれしい限りです。
今後も何かお家のことで不安を感じられたり、メンテナンスが必要なことがあればお気軽にご相談ください。迅速に対応いたします。
工事をお考えの方にお伝えしたいこと
特にお年寄りの方を狙った訪問販売は、ここ横浜でも増えており、そうした被害を実際に耳にすることも増えてきました。
弊社が加盟している神奈川県板金工業組合も悪徳訪問業者への注意喚起を行っています。
「屋根が壊れている」「板金が浮いている」などと言って屋根に上がり、悪質なケースではわざと屋根を壊すなどの被害が報告されています。
訪問業者とはその場で契約せずに、他の業者に点検や見積を依頼するなど事実確認を行ってください。
スレート(コロニアル、カラーベスト)に塗装を行う際には、タスペーサーを使った縁切りという過程が欠かせません。
スレート屋根には元々適切な隙間があり、この隙間を塗料で塞いでしまうと逃げ場をなくした水が屋根の内部にこもって今回のように腐食を起こしてしまいます。
適切な工法で塗装を行わないと逆効果になってしまうこともあります。
今回も適切な塗装を行っていなかったことにより湿気、ゴミ、雨水などが屋根の中に留まり野地板を腐食させてしまっていました。
「何が最適な工事なのか」はなかなかお客様にはわかりづらいものです。そのことを利用してこのような適当な工事を行う業者がいるのが残念ながら事実です。
そのため屋根工事ではどの業者に工事を依頼するか、という業者選びがとても大切になります。
横浜市で屋根修理や屋根の葺き替えをお考えの方、訪問販売業者に何か言われて不安な方は一度福田総業までご相談ください。屋根診断やお見積りは無料です。