「かわら」だけど瓦じゃない?セキスイかわらUは葺き替えがおすすめ

2022/07/15

こんにちは、横浜市港南区の雨漏り修理・屋根修理の専門店、福田総業です。
前回のニチハパミールの記事で、塗装できない屋根材についてご紹介しました。
今日は同じく塗装でリフォームできないセキスイかわらUについて特徴や問題点、メンテナンス方法についてご紹介します。

セキスイかわらUとは?

セキスイかわらU

セキスイかわらUは積水屋根システム株式会社(旧セキスイルーフテック)によって販売されていた屋根材です。
セキスイのブランド力もあり、約40年近く販売されていました。
かわらUは瓦と名前にありますが本物の粘土瓦ではなく、瓦を模した圧型スレート(セメント瓦)です。重さは13kg/㎡。本物の瓦のようなフォルムと、瓦の半分の重さでありながら瓦のような屋根にできるという謳い文句によって、かつては屋根の葺き替えの第一候補として選ばれるほど人気がありました。
屋根カバー工法にも対応できるため、約50万軒の住宅に販売・使用されていたようです。

しかし現在このかわらUに関するお問い合わせや改修についてのご相談をここ横浜でも多くいただいています。

ノンアスベストの屋根材の先駆者だったかわらU

かわらUは1970年に販売が開始され、当初はアスベストを10~15.7%含んでいました。
アスベストが社会問題化されてくると、積水屋根システム株式会社は先陣を切って取り組み、他社に先駆けて1990年8月にアスベストのかわりにビニロンという合成繊維を使用し、ノンアスベスト製品を販売しました。
しかしまったく実績のない状態での販売と、使用した素材がアスベストほどの強度をもっておらず、販売から数年でクレームが発生しました。
つまり同じかわらUでも、販売期間約40年のうち、アスベストを含むものと含まないものがあり、含まないものが屋根材として脆弱なため問題が多発したのです。

現在は積水屋根システム株式会社はセキスイかわらUの販売を2007年に中止し、屋根瓦自体の販売からも2013年に撤退。現在はアフターメンテナンスのみ行っています。

セキスイかわらUの問題

ビニロンをアスベストの代わりに加えたノンアスベストのかわらUは大変割れやすく、塗装の表面が剥がれやすく、屋根材の中身が露出する白化現象を起こしてしまいます。
こうなると水分を含みやすくなり、コケの発生ややがて屋根材の機能そのものが劣化し、雨漏りに発展してしまいます。

当時カバー工法でも人気の屋根材でしたが、既存の屋根材の上からこのセキスイかわらUでカバー工法をしてこれで安心と思ったら劣化して割れやすくなってしまった…という事例も少なくありません。

セキスイかわらUは塗装できない!

表面の劣化や剥がれに対して塗装で対応しようと思っても、屋根自体の劣化がひどく塗装を行っても劣化を防ぐことはできません。
表面が剥がれている場合には塗装の前に行う高圧洗浄をするとさらに剥がれてしまいます。

セキスイかわらUのメンテナンス方法

セキスイかわらUにはアスベスト含有のものと、ノンアスベストのものが存在し、それぞれリフォーム方法が異なります。
現在セキスイかわらUを使用している屋根には3種類のパターンがあります。

①1990年8月以前のアスベストを含むもの
②1990年9月以降のノンアスベストのもの
③1990年9月以降のノンアスベストのものでカバー工法された屋根

①1990年8月以前のアスベストを含むもの

①のアスベスト含有の屋根材は丈夫で、塗装の剥がれや屋根材の割れは発生しにくいですが、製造からすでに30~40年近く経過しているため屋根材やその下の防水シートの寿命がきています。
今回塗装をしても次はもうできないと考えられます。また大手塗料メーカーの日本ペイントは、セキスイかわらUに対して、塗装は不可の屋根材と設定しています。
このことから長期的なコストを考えると屋根葺き替えをおすすめします。

②1990年9月以降のノンアスベストのもの

1990年9月以降のノンアスベストのものは非常にもろくいため塗装ができません。屋根がぼろぼろになっていることが多いので、下地の補修も合わせてできる屋根の葺き替え工事がおすすめになります。

③1990年9月以降のノンアスベストのものでカバー工法された屋根

前述のようにノンアスベストのかわらUは脆弱で塗装はできないため、塗装によるメンテナンスはできず、屋根材自体ががぼろぼろになっていることが多いので撤去する必要があります。
既存の屋根材の上にノンアスベストかわらUでカバー工法を行っている場合、その上にカバー工法を行うと屋根が3重になってしまいます。そうすると屋根の重量が増してしまうためおすすめできません。

セキスイかわらUは葺き替えがおすすめ

製造からすでに30~40年経過しているかわらUは、屋根材自体の耐用年数を経過していることが多く、下地まで傷んでいるケースがほとんどです。
さらにノンアスベスト製品の場合は耐久性に問題があるため、かわらUの屋根は葺き替えをおすすめしております。
横浜市や近郊にてご自宅の屋根がかわらUでお困りの方は実績のある福田総業にご相談ください。
現在の屋根がアスベストかノンアスベストかを見極め、最適な屋根修理・屋根リフォームの方法をご提案いたします。

かわらUの葺き替え工事の施工実績は下記をご覧ください。

塗装できない屋根につきまして下記も参考にご覧ください。


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