換気扇からの雨漏り!発生原因と対処方法をご紹介

2023/03/10

台風や強風を伴う雨の際に、換気扇から雨漏りすることがあります。
換気扇から雨漏りしてしまうと床などを濡らしてしまうだけではなく、もしも建物の内部にまで水が入り込んでしまうと大きな被害につながってしまいます。
今回は換気扇から雨漏りする原因と、それによって起こる被害や対策方法をご紹介します。

換気扇の構造

換気扇は、キッチンなどの空気を外に排出し、外から新鮮な空気を取り込むためのものです。
換気扇には主な方式として、プロペラファンタイプ(直接排気式)とシロッコファンタイプ(ダクト排気式)があります。

プロペラファンタイプ

プロペラファンタイプ

プロペラファンタイプはその名の通り換気扇についたプロペラを回して換気を行います。
外壁に開口部をあけてプロペラファンを取り付けています。施工やメンテナンスもしやすいため以前はよく用いられており、キッチンやリビング、トイレや浴室などにも使用されています。
排気量が多いのが特徴ですが外の風の影響を受けると風量が減少します。
外壁に直接開口部をあけて取り付けているため雨が入りこみやすい構造といえます。そのため内部にシャッターが取り付けられているタイプもあります。

シロッコファンタイプ

シロッコファンタイプ

最近ではこちらのシロッコファンタイプがよく使用されています。
円筒形の筒に細い縦の羽がぐるりとついた形状をしています。外壁に開口部を設けて取り付けるプロペラファンタイプとは異なり、天井裏や外壁に設けたダクトを通して空気を排出します。外気の風圧の影響を受けにくいため高気密住宅に向いています。
プロペラファンタイプよりも雨水が侵入しにくい構造ですが、もしも雨水が入り込んでも気が付きにくい構造でもあります。
ダクトに入り込んだ水は排出されるよう勾配がつけられていますが、勾配不足で水が排出されないというケースもあります。

換気扇の雨漏りの原因は?

コーキングの劣化

シーリングの劣化

外壁と換気扇の隙間を埋めるためにコーキングが充填されていますが、このコーキングは紫外線や風雨によって日々劣化します。
劣化するとコーキングは細くなり、ひび割れなどを起こして隙間が生じます。この隙間から入り込んだ雨が換気扇から雨漏りを起こします。

強風による雨の吹き込み

プロペラファンタイプの換気扇は外壁に直接通じているため、雨が入り込まないようにシャッターが付けられています。電源をオフにした時には自動でシャッターが閉じるようになっていますが、強風の際にはシャッターが煽られて雨水が入り込んでくることがあります。

換気扇周辺の外壁のひび

換気扇の周囲の外壁にひび割れが発生し、そのひび割れから雨が染み込んでくることがあります。
外壁のひび割れは地震の振動や経年劣化で発生します。特にモルタルはひび割れを起こしやすく、幅が0.3mm程度のものならすぐに雨漏りを起こすことはありませんが、ひび割れを放置していると広がることがあるため定期的な点検が必要です。
ひび割れの幅が0.3mm以上のものは雨漏りのリスクや、構造にも影響を与える恐れがあるため、早急に修理を検討してください。
サッシの四隅や、角型に切り取られた排気口などからひび割れが発生しやすい傾向があります。

外壁のひび割れを放置すると雨漏りの原因に!修理方法や費用相場を解説

換気扇フードの劣化

換気扇フードの劣化

換気扇の外壁側には雨の吹き込みを防ぐためにフードが取り付けられています。
しかし塩ビなど樹脂製は劣化が早く、紫外線によって脆くなってしまいます。シャッターがないタイプの換気扇の場合、雨の吹き込みを防ぐにはフードが大きな役目を果たしています。
またフード周辺のコーキングの劣化が原因で雨漏りすることがあります。

ダクトの施工不良や劣化

外に通じるダクトは雨水が入り込んでも勾配によって排出されるように設計されていますが、この勾配が足りない施工不良の場合は室内側に水が入り込むことがあります。
またダクトを固定するビスの劣化によって隙間が生じると、そこから雨が侵入して雨漏りを起こすこともあります。

外壁の防水シートの施工不良

サイディングの外壁では、雨水の侵入を防ぐために外壁の下に防水シートが施工されています。
換気扇はダクトは防水シートに穴をあけて取り付けています。この時に穴の周りの防水処理に不備があると隙間から雨が入りこんでくることがあります。

換気扇からの雨漏りによる被害は?

床や電化製品などの水濡れ

換気扇から雨が吹き込んでくると、キッチンでは家電製品、居室では家財などが濡れて被害を受ける可能性があります。
高価な家電が故障すると買い替えなどの必要もでてしまいます。
また床が水濡れすると床の劣化が早まり、床から雨漏りを起こす危険もあります。

クロスなど内装の被害

換気扇から雨が伝い落ちてクロスが濡れると、染みや剥がれ、カビの発生につながります。
カビが発生するとアレルギーなど健康被害が起こる可能性があります。また下地の石膏ボードの変形などにもつながります。

建物内部への影響

換気扇は外壁に取り付けてあるため、換気扇から入りこんだ水が建物内部にまで侵入する可能性もありす。
また周辺の外壁がひび割れを起こしていると、換気扇だけでなく別の箇所にも侵入していることも考えられます。
もしも柱などの構造体にまで雨水が達すると、腐食を起こして建物の耐久性に関わる大きな被害になってしまいます。
雨漏りはこうした建物内部の腐食による耐久性の低下や、さらにシロアリの発生など雨漏りによる二次被害を引き起こす可能性があるため、早期発見と対策がとても重要です。

換気扇からの雨漏りへの対処方法

換気扇から雨漏りを発見した際には、まずは原因を特定しましょう。
外壁に直接取り付けられたプロペラファンタイプは比較的原因が突き止めやすいですが、シロッコファンタイプは内部に換気扇があるため突き止めるのはかなり難しいといえます。

コーキングの劣化や、外壁のひび割れが明らかに雨漏りの原因であると思われる場合には、コーキングや防水テープによる応急処置も有効といえます。
しかし応急処置はあくまでも一時的な処置です。内部まで雨漏りが侵入している可能性もあるため専門家にご相談ください。

雨漏り修理においては原因を突き止めるとともに、どこまで雨漏りが進行しているかも調査する必要があります。
換気扇で雨漏りが起こった際には専門業者に相談されることをおすすめいたします。

まとめ

換気扇からの雨漏りの原因は、コーキングの劣化や換気扇周りの外壁の劣化、換気扇フードの劣化など様々な原因があります。
もしも換気扇からの雨漏りを放置してしまうと、床や電化製品などの水濡れだけではなく、クロスなど内装の被害やさらには建物内部まで影響が及ぶ可能性もあります。

換気扇の雨漏りが起きた時に明らかに原因が特定できる場合は応急処置することも有効ですが、雨漏りがどこまで進行しているかを調べるためにも応急処置後も専門の雨漏り修理業者にご依頼いただくのが安心です。

横浜市周辺で雨漏りについてお悩みの方は無料点検を行っておりますのでお気軽にご相談ください。

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