今流行りの屋根は?屋根の形状と屋根材のトレンドについて

2022/12/05

こんにちは、横浜の雨漏り修理専門店・福田総業です。
朝晩の寒さが一気に冬らしくなってきました。

ひとくちに屋根といっても屋根には様々な形状や屋根材があります。
新築の屋根や、屋根をリフォームされる際に、今どんな屋根が人気なの?みんなが選んでいるのはどんな屋根?ということが気になる方もおられるのではないでしょうか?
今日は屋根のトレンドについてや、今人気のある屋根の形状や屋根材についてご紹介します。
屋根選びに悩まれている方はぜひ参考にされてみてください。

今流行りの屋根のトレンド

今一番人気のある屋根は?

下記は、長期固定金利住宅ローン「フラット35」の設計検査を受けた新築一戸建て住宅を対象に行った調査結果です。

屋根の形状のシェア

参照:フラット35住宅仕様実態調査報告
平成7年度(1995年)に最も多い屋根は寄棟屋根でした。
寄棟屋根は四面に屋根のある、雨や風に強い耐久性のある屋根です。
そこから一時期切妻屋根が48%と全体の約半数にまで増えますが、平成19(2007)年ごろから増えてきた片流れ屋根の勢いに押される形で今は全体の約40%となっています。
現在では片流れ屋根は全体の約30%を占めており、反面寄棟屋根は13%程度に減少しています。

片流れ屋根が人気の理由

片流れ屋根が人気を伸ばしている背景として、太陽光発電の普及によって全面に設置できる形状が人気を集めたことと、また片流れ屋根はメーカー側が施工費用を押さえて施工できる点、そしてスタイリッシュでシンプルなデザインが人気を集めたという背景があります。
また、外装材や外壁材の耐久性が高まったことによって片流れの形状が実現できたという点も原因の一つとして上げられています。

片流れ屋根の雨漏りリスク

片流れ屋根

人気の片流れ屋根はおしゃれで今風のデザインが実現できますが、雨漏りリスクが高いというデメリットがあります。
雨漏りにもっとも強い屋根は、シンプルな屋根面が二面で構成されている切妻屋根です。スタンダードな形状であり、世界中で長く採用されている形状にはそれだけの理由があります。また、今は減少している寄棟屋根も、風や雨に強く、軒の出を四面に出せることから外壁との取り合い部分をしっかり保護でき、また外壁に直接雨が当たることを避けることができます。
建物にとって雨は大敵です。雨から守ることが建物を守ることへとつながります。
屋根は接合面が多くなり複雑な形状であるほど、取り合い部分や物が増え、それだけ雨漏りリスクも増大します。
片流れ屋根はまだ新しく、実績も少ないのが現状です。
日本住宅保証検査機構(JIO)が雨漏りによって保険金を支払った事例においては、軒の出がない家が約7割を占めており、そのうちほとんどがサッシ廻りや取り合い部分が原因でした。雨が屋根が原因の場合の雨漏りの原因として、片流れの軒、片流れのケラバがあげられており、また、軒の出が15cmの場合の片流れ屋根がもっとも外壁にかかる雨の量が多いという実験結果も出ており、それだけ外壁も劣化しやすくなります。
このように片流れは雨漏りリスクが高い屋根として認知されつつあります。
出典:日経ホームビルダー「軒ゼロ住宅が抱える5つの雨漏りリスク」

今多く使われている屋根材は?

同じくフラット35の住宅仕様実態調査報告から、現在の屋根材のシェアについても見ていきたいと思います。

屋根葺き材のシェア

参照:フラット35住宅仕様実態調査報告
平成7年度(1995年)には、スレート屋根が46%と新築住宅では一番のシェアを占めていました。
スレートは昭和36年(1961年)に当時の久保田鉄工株式会社(現ケイミュー株式会社)が販売を開始した屋根材です。
瓦よりも軽く、安価であり、デザインやカラーバリエーションが豊富なため、長らく人気を誇ってきました。
ご自宅がスレートだという人も多いのではないでしょうか?

スレートのアスベスト問題で一時瓦がシェアを盛り返す

しかしスレートを含めた多くの建材では、アスベストの健康被害に関する問題が顕在化するまでは、アスベストが耐久性をもたせるために多くの商品に含有されていました。
2000年代初期ににアスベスト問題が取りざたされるようになると、瓦屋根材にシェアを抜かれるようになります。
この時期に作られたスレート屋根材は、かわらUニチハパミールのように、アスベストと同等に耐久性を上げる技術が開発されておらず、耐久性そのものに問題がある商品がありました。
しかしその後震災の影響で瓦屋根の耐震性への影響や、スレートが改良されて十分な耐久性を持ったものが販売されてきたことにより再びシェアを回復しています。

現在では軽くて丈夫な金属屋根がシェアを伸ばす

震災の影響によって屋根の軽量化が注目されたことによりシェアを延ばしてきたのが金属屋根材です。
特に瓦の約1/10の軽さで、トタンの3~6倍錆びにくく改良されたガルバリウム鋼板や、ガルバリウム鋼板をさらに改良したSGLを使った屋根材が大きくシェアを延ばしています。
こちらのデータは新築で使用される屋根材ですが、スレートをリフォームされる際には、金属屋根へとカバー工法や葺き替えを行う方が圧倒的に多くなっています。
スレートよりも軽く、耐久性もガルバリウム鋼板で20~30年、SGLは30~450年と高い金属屋根は、特に屋根の上に屋根を被せるカバー工法ではおすすめの屋根材です。


まとめ

新築物件で施工されている人気の屋根の形状と屋根材についてご紹介しました。

昔は切妻屋根や寄棟屋根が人気でしたが、最近では片流れ屋根がシェアをのばしています。屋根材では軽量で耐久性のあるガルバリウム鋼板やSGLが人気があります。
マイホームを建てるときや屋根のリフォームの際、どうしても見た目のかっこよさやデザインに目が奪われがちですが、屋根は家を守る大切な箇所です。
雨漏りリスクや、耐震性・耐久性など機能面も考慮して形状や屋根材を検討いただくことで、より安心して生活していくことができます。
しかしどんな屋根の形状や屋根材にも完璧なものはありません。
屋根は常に紫外線や風雨に晒されているため、知らないうちに日々劣化しています。
10年に一度を目安に定期点検していただくことでより安心してお過ごしいただけます。

横浜市で屋根の無料点検や屋根リフォーム、雨漏り修理をお考えの方はお気軽に福田総業までご相談ください。

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