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屋根屋のブログ

外壁のカバー工法とは?費用やメリットデメリットをご紹介

2022/10/19

建物の四方を囲み、雨風から保護している外壁。
この外壁も日々紫外線などの影響によって少しずつ劣化していきます。
外壁のメンテナンスといえば外壁塗装が主流ですが外壁塗装では対応できない際に、カバー工法や張り替えで補修を行います。
こちらでは外壁のカバー工法について、メリットやデメリットをご紹介します。
外壁カバー工法

外壁カバー工法とは?

屋根のカバー工法のように、今ある外壁を解体・撤去せずに上から新しい外壁材でカバーする工法です。
サイディングやモルタル、ALCなどの外壁に施工できます。カバー工法に使用する外壁は樹脂サイディングと金属サイディングです。樹脂サイディングは北米で主流の外壁材ですが現在日本では取り扱い業者が少ないため、金属サイディングが主に使用されています。
上から被せるため、耐震性が下がることを防ぐために重量の軽い外壁を用いることが推奨されています。

外壁カバー工法の施工手順

外壁カバー工法は、主に以下のような手順で行います。
・足場の設置
安全にそして効率よく作業を行うためにまずは足場を設置します。
・付帯部などの塗装
軒天や、庇、雨樋、破風板などのいわゆる付帯部という箇所には外壁を貼れないため、塗装でメンテナンスを行います。
・既存の壁の上に壁材を固定するための胴縁を貼る
既存の外壁と新しい外壁の間に、通気層を作り新しい外壁を固定する胴縁という部材を貼ります。
・窓周りなどに見切縁の取り付け
見切縁とは窓と外壁など異なる素材が接する箇所に取り付ける部材で、隙間をふさぎ、雨漏りを防ぎます。
・新しい外壁材の貼り付け
新しい外壁材を胴縁の上に施工します。
・目地のコーキング
サッシ廻りや開口部の隙間をシーリングで塞いで雨水が侵入するのを防ぎます。

外壁カバー工法では通気工法が一般的

外壁カバー工法:胴縁

外壁カバー工法では通気工法が一般的に採用されています。
通気工法とは二重となる外壁の間に空気の通り道を設けて壁内に湿気がこもらないようにする工法です。
新築住宅でも最近では用いられています。
胴縁を下地材として貼ることで、胴縁の厚みが空気が通る層を作り出します。
通気工法とは逆に、直貼り工法があります。こちらは文字通り、外壁の上に直に新しい外壁を貼る工法です。
胴縁の施工がない分多少安くなりますが、内部に湿気がたまりやすくなるため現在はあまり用いられていません。

外壁カバー工法のメリット

外壁カバー工法のメリット

工期が比較的短い

メリットとして既存の外壁を撤去と解体をしない分、工期が張り替え工事よりも短くなります。
カバー工法の場合、約10日から2週間程度、外壁張替えの場合は2~3週間程度ほどかかります。

工事費用が比較的安い

現在の外壁を撤去しない分、張り替え工事よりも費用が安くなります
特に現在の外壁がアスベストを含んでいる場合、張替え工事ではアスベストの撤去費用が別途必要となりますが、外壁カバー工法の場合はそれも不要です。

断熱性と遮音性が向上

壁が二重になることで断熱性と遮音性が向上します。

外壁カバー工法のデメリット

外壁内部が腐食している場合には施工できない

外壁カバー工法は、外壁内部が腐食している場合には施工できません
もしも内部が傷んでいるにも関わらず上からカバー工法した場合には、内部の腐食が進行して、新しい外壁や崩れたり、壁を支える土台が崩れてしまう危険性もあります。
外部のカバー工法を行う場合には、しっかり調査を行って問題がないかどうか確認してから施工することが重要です。

後々のメンテナンス費用が高額になる

工事の後にもしも内部に異常が見つかって工事を行う場合、二重になった外壁を調査したり、工事の際にカバー工法で覆った壁を剥がす必要があるため、工事費用が高額になってしまいます。
また今後外壁が劣化した際に、一度カバー工法を行った外壁に再度カバー工法を行うことはできないため、次回の外壁リフォームは張替え工事となります。
その場合カバー工法で二重になっている外壁を撤去・解体が必要となり、工事費用がその分高額になってしまいます。

外壁材の選択肢が少ない

二重になって壁の重要が増えることを考慮すると、重い外壁材が選べないため、ほぼ金属サイディング一択になります。
張り替え工事の場合ならデザインの豊富な窯業サイディングも選ぶことができます。

地震に弱くなる?

壁の重さが増すことで耐震性が下がるのでは?と懸念される方もおられますが、金属サイディングであれば軽量のため、地震で大きな影響をうけるほど耐震性が下がるわけではありません。

外壁カバー工法の費用

戸建て住宅で外壁カバー工法を行う費用の目安は130~220万円です。
費用の内訳としては主に下記のようになります。
・足場設置代:15~20万円
・シート養生:8~12万円
・付帯部塗装:10万円
・胴縁施工:14万円
・シーリング打ち:10万円
・透湿防水シート:4~6万円
・外壁サイディング張り付け:90~130万円(※種類によって異なる)
・役物取り付けなど:20万円

こちらはあくまでも目安で2階建てや3階建てなど施工する面積が大きくなればそれだけ高くなり、他にも現在の外壁の状態によっても変動します。
狭い土地であっても作業性が悪くなると費用が高くなる場合があります。
また金属サイディングには横張りと縦張りがあり、どちらにするかでも金額が変わってきます。

他の外壁工事との比較

外壁塗装工事

外壁塗装工事

外壁の傷みがひどくない場合に行う工事です。塗装を行うことで、美観と、そして耐水性や耐久性を回復します。使用する塗料や施工面積によって価格が変わりますが、外壁のメンテナンスでは最も工事費用を抑えられます。

外壁張り替え工事

外壁工事

張り替え工事は、今の外壁を解体・撤去して新しい外壁を施工します。
カバー工法に比べると費用が高くなりますが、下地の状態を確認して、下地の補修も行えるため雨漏りや腐食が起こっている場合には根本的に解決できます。
また張り替えの際には、窯業サイディングなど好きな外壁を選ぶことができます。

まとめ

外壁のリフォームを行う際には外壁塗装、張り替え工事そして外壁カバー工法があります。
外壁の状態に応じて適切な工事を行うことが重要です。
塗装では対応できない時に、張替えよりも費用の負担が少なくて行える外壁カバー工法ですが、外壁の状態をしっかり調査してから行う必要があります。
実績のある、専門の会社に依頼するのが安心です。
外壁カバー工法で用いられる金属サイディングは板金会社が専門に取り扱っています。
横浜市で外壁のカバー工法など補修やメンテナンスをお考えの方は一度福田総業にご相談ください。

【外壁工事の施工実績】


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