横浜市神奈川区にて屋根材の破損・多数のひび割れによる葺き替え工事〈カラーベストから横暖ルーフ〉

2023/07/20

横浜市神奈川区屋根葺き替え工事施工前

お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案

横浜市神奈川区にお住まいのM様より板金の点検のご依頼をいただきました。
築8年のご自宅が、昨年11月に近隣の屋根工事業者から屋根の板金が浮いていると指摘され、登って点検してもらったところ釘が抜けていたので一度応急処置で修理をされたそうです。その際に板金が浮いている箇所が複数あるとわかったので、家を建てる際に関わったハウスメーカーなどに連絡して修理してもらうも、最近になってまだ他の屋根業者から屋根が浮いていると指摘されて不安になられたそうです。

早速現地に伺ってドローンにて調査したところ、屋根材にひび割れなどが見られました。屋根全体に劣化が進んでおり、当初は屋根塗装による補修で話が進んでいましたが玄関に屋根材の破片が落ちているのを奥様が発見されたことで不安になられて、急遽葺き替え工事へと変更になりました。
築8〜10年で塗装を行い、定期的に塗装や補修を行うという選択肢もありましたが、長期的なランニングコストを考えると圧倒的に葺き替えた方が安くなるとのご判断で葺き替えることになりました。

屋根以外の建物全体を点検させていただいたところ、外壁のひび割れなどの劣化とベランダの防水に劣化が見られ、ご相談したところ「この際に劣化したところも全部修理したい」とのことでしたので、合わせて外壁塗装とベランダのトップコートの塗り替えも行っております。

横浜市神奈川区にて屋根材の破損・多数のひび割れによる葺き替え工事〈カラーベストから横暖ルーフ〉 工事の概要

現場住所 横浜市神奈川区神大寺
お客様名 M様
築年数 8年
施工内容 カラーベスト葺き替え工事
施工箇所詳細 屋根全体
使用屋根材1 横暖ルーフαS

横浜市神奈川区にて屋根材の破損・多数のひび割れによる葺き替え工事〈カラーベストから横暖ルーフ〉|施工内容

先日、横浜市神奈川区にておこなったカラーベストの葺き替え工事の様子をご紹介します。

こちらの外壁塗装とベランダ防水工事の詳細は、弊社塗装サイトにてご覧いただけます。
横浜市神奈川区にてジョリパッド外壁塗装

施工前の様子

こちらが施工前の屋根の様子です。
全体に苔や汚れ、ひび割れが見られます。
あと以前に訪問業社が屋根に上がった際に乗ってはいけない部分に乗ってしまったようで、屋根の一部が破れてしまっていました。

横浜市神奈川区屋根葺き替え工事施工前屋根のヒビ割れ屋根を踏み抜いた痕

棟板金にも釘浮きや、シーリングの劣化などが見られました。

棟板金の釘抜け棟板金のシーリングの劣化

既存屋根材の撤去

葺き替えのために既存の屋根材を撤去します。
撤去すると下からは屋根材の下で雨漏りから建物を守っているルーフィングが現れます。
こちらのようなカラールーフィングは新築でよく使用されていますが、耐用年数があまり長くなく、釘穴からの漏水も起こりやすい低品質なものです。

既存屋根材の撤去既存屋根材の撤去

築8年ですが、水漏れがあるのか屋根の一部に水がしみている痕跡があり、唐草の下地材に腐食が見られました。

下地材の腐食

野地板の増し貼り

まずは屋根を支える野地板という構造材を補強するために野地板の増し貼りを行います。
葺き替えの際にはこの野地板の補強や補修も行なえる点も利点です。

野地板の増し貼り

新しいルーフィングの施工

次に上から新しいルーフィング(防水シート)を施工します。

新しいルーフィングの施工

弊社では写真のように、改質アスファルトルーフィングという、カラールーフィングを改良したシール性に優れ、耐用年数の長いものをおすすめしています。
こちらで使用したのは田島ルーフィングの「PカラーEX+」です。

耐用年数の長い屋根材を使用した場合、下のルーフィングの耐用年数が短いと、屋根材はまだ使えるのに先にルーフィングの耐用年数が切れてしまって屋根リフォームをしないといけないという事態になってしまいます。そのため高耐久の屋根材の場合、改質アスファルトルーフィングの使用をおすすめしています。
釘穴のシール性に優れたものは雨漏りから守る力も優れています。
屋根の下になるので見えないところですが、ルーフィングは雨漏りから守る要であり、さほど値段も変わらないため良質なものをお使いいただくと安心です。

屋根材の施工

ルーフィングの上から新しい屋根材を葺いていきます。
使用した屋根材は「横暖ルーフαS」。
弊社でよく使用している横暖ルーフとヒランビーの2種類のお見積もりとそれぞれの特徴やメリット、デメリットをご説明した所、まだまだ長年住む事や断熱性などの観点からお客様がお選びになられました。
断熱材付きの金属屋根材で、高い耐久性と断熱・遮熱機能が魅力です。

新規屋根材の施工新規屋根材の施工

屋根の形が複雑なので、各所をつなぐ板金を丁寧に施工していきます。

棟板金の下地

棟板金の下地には腐食に強い人工樹脂製のものを使用。

谷板金

雨漏りしやすい谷部の谷板金も丁寧に施工していきます。

こちらの屋根には元々換気棟がついていたので、換気棟も新しく施工します。
つなぎ目部分にはシーリングを行い防水処理をします。

換気棟換気棟

換気棟は温かい空気が上に上昇するという自然の原理を応用して、屋根裏の換気を効率的に行い、内部結露の防止や、特に2階や3階では暑さ対策にも大きな効果を発揮します。

施工後の様子

こちらが施工後の様子です。下屋も併せて葺き替えています。
屋根の形状が複雑ですが、雨漏りの急所なるような板金の雨仕舞を丁寧に行いました。
屋根全体の耐久性が向上しました。

屋根施工後

工事で改善した点・期待できる効果

私の経験上ですが、現在のアスベストが入っていないカラーベスト(コロニアル)屋根の多くは平均8年前後でひび割れてきます。
こちらのM様の屋根も屋根材がひび割れており、最初はひび割れを補修して屋根塗装を行うことを検討されていました。

スレート屋根は定期的に塗装や補修が必要です。その都度メンテナンス費用を払うよりも、スレートほど頻繁に塗り替えの必要のない耐久性の高い屋根材に葺き替えたことで、全体のランニングコストがお安くなりました。
他にも断熱材付屋根材への葺き替えで断熱性の向上、軽量な屋根への葺き替えで屋根の軽量化、屋根そのものの耐久性も向上しています。

施工担当者より

工事で気をつけたポイント

築8年にもかかわらず、屋根の一部に水が染みている痕跡があり、屋根の形状も複雑だったので漏水のリスクが生じる急所などの板金の納まりをきっちりと施行しました。

お礼とお客様へのメッセージ

この度は弊社に工事をご依頼いただきまことにありがとうございました。
今回全体的に点検させていただき、各所しっかりと補修を行いましたので、安心してお過ごしいただけるかと存じます。
もしも今後何かご不安な点などございましたらいつでもお気軽にご相談くださいませ。

屋根工事をお考えの方にお伝えしたいこと

今回屋根に明らかに人間が踏んだ痕跡があり、訪問業社が屋根に上がった際に乗ってはいけない部分に乗ってしまったようで、屋根の一部が破れてしまっていました。
故意ではなく事故だったかもしれませんが、なかには故意に屋根を壊して写真を見せて契約をとろうとする悪徳な手口が多発していますので、くれぐれも訪問業者が来ても屋根には上らせないように注意してください。

また屋根の板金は経年劣化で浮きやすく、そのことを利用して「屋根の板金が浮いている」と指摘して工事の契約をとろうとする手口が大変多くなっています。こちらのお客様も弊社が見積もりにうかがう前日にも同じ指摘をされたとご不安になっておられました。
中には高額な工事の契約を迫られるなど悪質な事例があるためその場では契約されないよう、ご注意ください。


今回のように築8年という早さで屋根材のひび割れや下地の傷みが複数見つかるケースは、施工時の状況や屋根材の個体差、訪問業者が誤って踏んだ影響などが重なったかなりレアなケースです。
通常であれば築10年前後であっても、状態によっては塗装や部分補修で十分に対応できるお住まいが多く、弊社でもむやみに大きな工事をおすすめすることはありませんのでご安心ください。

屋根をリフォームされる際に、屋根塗装にするかカバー工法か葺き替えかお悩みになられる方は多いです。
「できるだけ費用を抑えたい」という理由で塗装を繰り返す方法もありますが、塗料の耐用年数ごとに再塗装が必要になるため、長期的にはランニングコストが積み上がっていく場合があります。
一方で、耐久性の高い屋根材への葺き替えは初期費用がかかるものの、メンテナンス頻度が少なく、結果的に総額が下がるケースもあるため、「長く住む予定がある」「メンテナンスの負担を減らしたい」という方には合理的な選択肢となります。

大切なのは、ご自宅の状態・今後住む年数・ご予算に合わせて最適な工法を選ぶことです。
弊社では塗装・部分補修・カバー工法・葺き替えのメリット・デメリットをすべてお伝えしたうえで、ご希望に合う方法をご提案しています。

「うちにはどんなリフォームが最適なのか知りたい」という方、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。現地調査、お見積もりは無料です。

【横浜市近郊でのカラーベストの葺き替え工事の施工実績】

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この施工は私が担当しました

株式会社福田総業 代表:福田 隼(ふくだ はやと)

株式会社福田総業 代表:福田 隼

横浜で明治から三代続く板金屋に生まれ、県内で3本の指に入る板金職人の元で修行をしたのち2020年に株式会社福田総業を設立。常によりよい工事が提供できるよう、新旧の技術の習得と常に技を磨くことにつとめています。
2019年には神奈川県 青年優秀技能者、2016年には横浜市 優秀技能者に表彰。一級建築板金技能士、石綿調査資格者、石綿作業主任者資格証、ドローン操縦技能資格など各資格も取得。
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