雨漏りで漏電火災の可能性がある?!発生理由や確認方法について

2022/10/28

以前の記事で雨漏りを放置すると本当に恐ろしいのは二次被害であるとご紹介をしました。
その中でも最も恐ろしい一つが漏電による火災ではないでしょうか。
雨漏りで漏電が起きるの?と疑問に思われるかもしれません。

もしも雨が降った時だけ家電の調子が悪くなる、金属部分に触れるとびりびりするなどの症状がある場合には漏電している可能性があります。
今日は雨漏りが原因で漏電が起こる理由と対処法などについてご紹介します。

漏電とは

漏電とは読んで字のごとく、「電気が漏れる」ことであり、電気が本来通るべき場所ではない所を流れてしまう現象を指します。
たとえば漏水も、本来水が通るべき配管などに穴があいてしまってそこから水が漏れて本来水が通るべき場所ではないところを流れてしまう現象です。

電気は通常電線やケーブルやコードなどを通って流れています。これらのものは電気が漏れないように、ゴム製やビニール製などの絶縁体と呼ばれるもので覆われ保護されています。
しかしこの絶縁に何らかの原因で傷がついてしまったり劣化してしまうと、電気の通り道以外にも電気が流れてしまいます。
他にも電気配線や電気器具類にも電気が他の箇所に漏れないように電流を遮断する絶縁という処理がされていますが、これが傷ついたり劣化すると漏電が発生します。
漏電が発生すると感電や火災などの大きな事故につながる可能性があります。

雨漏りでなぜ漏電や漏電火災が発生するのか?

雨漏りで侵入した水分が電気配線や電気機器、コードなどの絶縁体の隙間に入りこんでしまうことで、電気が正常に流れなくなり外に漏れることで漏電が起こります。
多くの場合、天井裏や壁裏に配線が這わせてあることが多く、雨漏りが発生して天井や壁に水が浸み込んできて絶縁の隙間に水分が入ってしまい、漏電してしまうことがあります。

漏電が起こると電気が漏れ、放電やスパークが発生する可能性があります。このスパークしたときに周辺に埃などがあると、そのほこりに火がついて火災が起こるケースがあります。
また防水性のない電気機器などが浸水することで漏電が起こることがあります。
コンセントに水が入ると発火して火災になることもあるので、コンセント付近での雨漏れには注意してください。

漏電の時に発生する症状

漏電が疑われる時には、下記の症状が起きているかどうか確認してください。

雨が降るとブレーカーが落ちる、停電する

ブレーカーについて

出典:東京電力

家庭内の分電盤には様々なブレーカーがあり、アンペアブレーカーは一定以上の電力を使用したり、異常電力が流れると自動的に遮断するようになっています。
漏電ブレーカーはメインブレーカーの大抵右側にあります。配線や電気回路に漏電が発生しているとこの漏電ブレーカーが落ちます。
もしも漏電ブレーカーがよく落ちる場合や、雨が降るとブレーカーが落ちるといった場合には、配線に漏電が発生している可能性があります
雨が降るといつも停電するという場合にも漏電をしている可能性が非常に高いと言えます。

金属部分に触れるとピリピリする

室内や建物の中で金属の箇所に触れてピリピリとしびれる感じがする場合には、漏電が発生している可能性が非常に高いです。
漏電量が多い場合には木材部分を触れても起こる場合があります。

雨が降ると家電の調子が悪くなる

雨が降った時だけ電気ポットの電源が入らない、テレビのスイッチを入れても作動しないなど家電類の不具合がある場合には、漏電を起こしている可能性があります。この場合、雨漏りによる漏電で、コンセントから家電まで適切に電流が流れていないことが原因と考えられます。

電気代が急に高くなった

漏電が発生すると電気が本来通るべきではないところを通るため、家電などを動かすための電気量が通常よりも多くなってしまいます。そのため多くの電気を消費するので、漏電が発生すると急に電気代が高くなります。不自然に電気料金が高くなったら漏電が発生している可能性を疑ってください。

漏電が疑われる場合はどうすればいい?

漏電箇所の確認

漏電が疑われる場合には、まずはどこから漏電が起きているかを確認をします。
最初にメインブレーカー(アンペアブレーカー)を入にして、安全ブレーカーのスイッチを全て切ります。
次に漏電ブレーカーのスイッチをだけ入れます。
最後に安全ブレーカーを一つずつオンにしていきます。
安全ブレーカーでオンにした時に、漏電ブレーカーが反応して電気が消えた場合は、その回路に漏電で不具合が起きていると考えられます。

電気保安協会や電気工事業者に連絡

電気保安協会は全国にあり、電力会社から委託されて電気設備に関する点検を行っています。
電話で連絡をすると2~3週間後に点検に来てくれます。

電気保安協会は無料で調査や点検はしてくれても、修理は電気工事店を紹介されることが多いため、明らかに漏電している場合や急いでいる場合は、電気工事の業者に最初から頼むのもスムーズです。電気工事会社に依頼すると調査は10,000〜30,000円かかり、有料となります。早いところだと翌日には点検に来てくれます。

また契約している電力会社に連絡すると対応してくれることがあります。
賃貸物件の場合は、管理会社や大家さんに連絡してください。

お近くの電気保安協会を調べる際は電気保安協会全国連絡会のホームページをご参照ください。

調査や修理を待つ間にすること

火災や感電といった大きな事故を防ぐためにも、修理や点検を待つ間はブレーカーを落としておくことが安心です。
電気の元をシャットダウンしてしまえば電気が漏れる心配はありません。
ただし特に夏場などは冷蔵庫やエアコンが使えないのは大変不便なので、いつ来てくれるのかをしっかり決めて確認しておき、またその間安全を保つ方法も具体的に聞いておくと安心です。

雨漏りの修理を依頼

雨漏りが原因の漏電は、雨漏りそのものを修理しないと再び発生する可能性があります。
雨漏りを放置するとシロアリの発生や、内部の腐食により建物そのものの資産価値が下がるなど他の二次被害が起きる可能性もあるため、早急に修理を依頼してください。

まとめ

雨漏りは知らないうちに雨水が建物内部に入り込み、屋根や壁などを劣化させてしまいます。
それだけではなく、絶縁体の隙間に入り込んで漏電を発生させてしまうことがあります。
漏電によって火災が起こることもあるため、命にかかわる大きな被害が起こる危険性があります。
雨漏りが起こる前に、こまめなお家の点検やメンテナンスを行うことで、大きな修理費用を防ぎ、安全な暮らしを守ることへとつながります。

横浜市や川崎市など周辺地域での雨漏り修理や、屋根や外壁の点検は福田総業にご相談ください。

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