波板屋根が壊れたら?種類や修理方法について

2022/12/16

カーポートやベランダの屋根によく使用されている波板屋根。
他にも駐輪場や簡易な駐車場の屋根、目隠しフェンスなどにも使用されているので見かけたことがある方も多いかと思います。
ご自宅の波板屋根が壊れた時の修理方法や、波板屋根の種類についてご紹介します。

波板屋根とは?

波板屋根は屋根材の一種で、名前の通り波のように波打っている屋根材です。
波型をしていることで強度を上げており、1㎡あたり1kgと軽さも魅力です。
敷地内の駐輪場などは簡易な作りをしていることが多く、そのためあまり重みのある屋根を載せると負担がかかってしまう時に軽い波板を使用します。
また、その構造上雨が流れやすくなっています。
ホームセンターなどでも販売されており、DIY素材としても人気があります。

波板屋根の素材

波板には様々な種類がありますが、主に使用されている種類をご紹介します。

ポリカーボネート

ポリカーボネート波板

現在非常によく使用されており、波板の主流となっているのがこちらのポリカーボネート製の波板です。
ポリカーボネートはポリカーボネート製の樹脂でできたプラスチックの素材です。
特徴はアクリルの約30倍という高い耐衝撃性。プラスチックの中で最も割れにくい素材とされています。
透明性にも優れているため、高速道路の透光板やカメラレンズなどにも使用されています。
また温度変化にも強く、-40℃~125℃まで耐えられます。
耐用年数も10年と安価な割には長く、弊社でも波板の張替えではよくこちらを使用しています。
鉄板小波や鉄板大波、スレート小波などの種類がありますが、これは素材の名称ではなくサイズの名称で、山の間隔などが異なります。

塩化ビニール製

塩ビ製

塩化ビニル樹脂は、ポリカーボネートが主流になる以前によく使用されていました。
柔軟性があり、ハサミでも切れるくらい加工がしやすいためDIYでも非常によく用いられています。
また価格の安さも魅力です。
しかし耐久性が低く、紫外線などによって劣化するのが早く、耐用年数は約3年とも言われています。
劣化して硬化すると衝撃に弱くなり、強風で割れたり飛散する恐れがあります。

硬質塩化ビニール製(ガラスネット)

硬質塩化ビニール製の波板は間にガラス繊維セットを挟むことで強度を上げています。そのため塩ビ波板よりも劣化しにくくなっています。
その分塩ビ波板よりは価格は高めですが、耐用年数は4~5年とさほど長くはありません。

ガルバリウム製

ガルバリウム製

波板に金属屋根が用いられる場合は、最近ではガルバリウム製のものが増えてきました。
ガルバリウム鋼板はトタンを改良したアルミ亜鉛の合金で、メッキの合金にアルミニウムを加えることでトタンの3~6倍の錆びにくさを持っています。
金属屋根の弱点である錆びにくい点を改良した結果、耐用年数も15~20年と長持ちします。
強度があり耐久性が高いので倉庫や工場の屋根にも使用されています。
この中では最も高価ですが、耐用年数を考慮するとコストパフォーマンスに優れているとも言えます。

トタン製

錆が発生している

ガルバリウムが主流になる前は、金属屋根といえばトタンでした。
トタンは亜鉛メッキ鋼板であり、鉄の薄い板に亜鉛のメッキが施されています。亜鉛が鉄よりも早く溶け出して鉄の腐食を食い止める亜鉛の犠牲防食という作用を利用しているため、通常の鉄よりは錆びにくくなっています。しかし他の波板と比べると錆びやすく、錆を放置すると穴が空いてしまいます。
他にも衝撃に強く軽いというメリットもありますが、耐用年数は5~7年と長くはないのでメンテナンスコストを考えるとおすすめできません。

波板の修理方法

波板屋根が破損した時の修理方法をご紹介します。

部分修理

波板を固定しているビスの周りが破れたり、小さな穴が空いた場合には、防水テープや接着剤などで修理することも可能です。
ポリカに接着剤を使用する際は、ポリカ専用の接着剤を使用して別のポリカ材から切り取った部分を張り付けるといいでしょう。
また隙間から雨漏りしている場合には隙間をコーキングで埋めることも可能です。
しかしこれらは一時的な処置となります。
劣化が進行してくると全体的に不具合が出始めてきます。そうした場合には業者にご相談ください。

波板の張り替え

波板が破損した場合や劣化している場合には張り替えがおすすめです。
特に塩ビ製は劣化するとパリパリになって衝撃ですぐに割れてしまう状態になります。その場合、台風など強風で飛散して近隣の建物などを破損させてしまう恐れもあります。

波板はホームセンターでも販売されており、一見ご自分でDIY出来そうに見えますが、波板の重ね合わせには重ね合わせる部分や位置に決まりがあり、ポリカの場合は裏表があるためそれを正確に判別する必要があります。
下地の劣化がないかも確認をする必要があり、もしも下地まで劣化していると釘がすぐに抜けてしまったり安定性に不安がでます。

あまり慣れない方には難易度の高いものかと思われます。
安定性などに不安が残るとすぐに台風で飛ばされてしまうなどかえって手間がかかってしまうようなこともあるので、専門の業者に依頼された方が確実です。

波板修理に火災保険が使える?

もしも波板が台風や大雨など自然災害によって破損してしまった場合には火災保険が適用される可能性もあります。
ただ経年劣化が原因での破損には適用されないためご注意ください。
ご加入の火災保険によって条件が異なるため、ご加入の保険情報をご確認ください。

火災保険が適用されるための条件や、注意事項に関しましては下記をご覧ください。

福田総業では火災保険を使った工事の場合、手続きに対するサポートも行っております。お気軽にご相談ください。

横浜市でのポリカ波板屋根の張替えや屋根修理をお考えの方、一度福田総業にご相談ください。

【波板屋根張替えの施工実績】
横浜市港北区日吉本町 S様邸 ポリカ張替え工事
横浜市港南区野庭町にてカーポート屋根、ポリカ張替え工事
横浜市泉区にてカーポートの屋根修理〈波板張替え〉

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