こんにちは、横浜の屋根修理専門店福田総業の広報担当です。
人生100年時代とも言われていますが、購入した住宅も長持ちしてなるべく大きな修復もなく暮したいですよね。
せっかく手に入れたマイホーム。
どんなことに気を付ければいいのか、どんなメンテナンスが必要なのかわからないという方もおられるのではないでしょうか?
今回は住宅を大きく劣化させる二つのリスクとどんな点に気を付ければいいかについてご紹介いたします。
雨漏りリスク
木材にとっての天敵は水分です。木材が濡れたままだと腐ってしまいます。
気が腐るのは木材腐朽菌という菌のためですが、この菌は木に含まれる水分が30%を超えると活発化します。
木造住宅は柱や梁、壁と言った構造材も木でできているため、家の内部に水が入るということは、構造材が濡れてしまうことにつながります。
雨漏りは屋根だけでなく、外壁やベランダなど様々な場所で発生しますが、最初はなかなか気が付かず、壁のシミなどの症状が出た際には内部で進行している可能性があります。
特に雨漏りが多いのは、軒ゼロ住宅で、軒の出が短いもしくはない住宅は、軒の出がある住宅よりも雨漏り発生率が高いというデータがあります。
軒があることで外壁と屋根のつなぎ目部分や外壁に直接雨があたるのを防ぎ、外壁が劣化するのも防いでいます。
また通常侵入した雨は窓上や屋根・壁の接する部分などの留まることが多いのですが、軒が出ている場合は仮に内部に雨水が侵入して腐食してもそこだけ補修を行えますが、軒ゼロ住宅の場合、軒がない分内部の躯体まで水が侵入して腐食が拡大するリスクも高くなります。
内部が腐食するとシロアリやカビの発生などにつながり健康被害や、家そのものの構造を揺るがす大きな被害へと発展してしまいます。
内部結露リスク
最近は高気密・高断熱住宅が増えてきました。
建物の隙間をなくし、床や壁、天井に断熱材を施工することで、夏は涼しく冬は暖かい環境を実現できます。
またエアコンに頼りすぎず、冷暖房費も節約できるということで普及しつつあります。
しかしその反面問題になっているのが内部結露の問題です。
内部結露が増える時代的背景
昔の住宅はすきま風が入り、断熱材はなく、薪や火鉢といった局所的な暖房方法しかなかった頃は、家全体を暖めることは難しく、室外と室内の大きな気温差は存在しませんでした。
また昔の建物は真壁構造という柱や梁といった構造部分が室内に見えている構造でしたが、戦後は柱や梁は天井や壁の中に隠れてるようになりました。
そこに中途半端な断熱化や気密化が進んだ結果、断熱材、気密材などの施工不良から内部結露が増えていったのです。
20~30年前から顕在化した内部結露は最初は原因がわからなかったものの、近年では原因や対策が解明されてきたことにより、構造上の内部結露は減少しています。
断熱機密技術が向上して高気密・高断熱住宅が増加したことにより、換気対策の不十分さや、防湿層、断熱、構造パネル、透湿防水という構造の複雑化により結露計算が必要になる、ずさんな工事による施工不良など様々な原因によって内部結露が増えています。
表面結露と内部結露
結露には二種類あり、冬に窓ガラスに水滴がつくのが表面結露で、こちらは目に見えるためわかりやすいものです。
しかし内部結露は壁の内部や断熱材など見えないところで発生します。
柱や合板などの木材には元々一定の水分が含まれており、夏に温度が上昇するとこの水分が蒸発して、壁の内部など温度が低いところで冷やされることで結露が発生し、断熱材が濡れてしまいます。また、冬には高い室内の暖かい空気が室外に出て壁や断熱材の内部に入り込んで室外の冷たい空気に冷やされて結露を発生します。
こうした内部結露で断熱材が濡れてしまうと接している柱なども濡れてしまい、やがて腐食を起こしてしまいます。
怖い内部結露を防ぐには?
内部結露の怖しいところは壁の中や床下などで進行するため、外に症状が出にくいことです。
新築の場合、10年以内の雨漏りは瑕疵担保責任の範囲内ですが、結露は対象外となっているので余計に気を付けたいですよね。
そこで重要なのが、風通しをよくする、通気と換気です。
家全体に空気の通り道である通気層を設けたり、小屋裏換気をしっかり施工してもらうことです。
小屋裏換気とは、屋根裏の換気のことで、軒天や建物の妻側の壁である妻壁(つまかべ)、そして棟に換気孔を2箇所以上取り付けを行います。
こうした換気孔をつけることで空気の出入り口を作り、内部結露を防ぎます。
高気密住宅が増えるとともに、内部結露による住宅の不具合の発生も増えています。
現在、長期固定金利住宅ローンであるフラット35を利用する際にはこの小屋裏換気が設けられていることが必須とされており、現在の新築住宅には必須とも言える機能です。
他にも外壁を施工する際に、通気層を設けることで外から侵入した雨水が排出されて雨漏りを防ぐ外壁通気工法が現在では主流となっています。
家を長く守るために何をすればいいの?
まずは、家を建てる時にデザインだけではなく雨漏りリスクを考慮して、軒の出のあるデザインを選ぶことを考慮してください。
また、その際に小屋裏換気があるかどうかも確認をしてください。
そして屋根や外壁の点検をプロに依頼して定期的に受けることで、気づかない異変に気づくことができます。
家を建てたらおしまいではなく、何もなくても10年に一度は診断を受けてみることで、異変があれば早めに小さな工事で修復が可能であり、気が付いたら内部が腐食していて大きな工事が必要になったなどという事態を避けることができます。
せっかく建てた大切なご自宅は長く安心して住みたいですよね。
横浜市やその近郊でお家のことでなにか心配なことや、家の点検をお考えの方は福田総業にご相談ください。