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塗装できないコロニアルNEOとは?

2022/11/18

こんにちは、横浜の雨漏り修理専門店・福田総業です。
以前に塗装できない屋根材として、ニチハパミールセキスイかわらUについてご紹介しました。
今日は同じく塗装ができない屋根材として、旧クボタ株式会社(現ケイミュー株式会社)のコロニアルNEOについてご紹介します。

コロニアルNEO

コロニアルNEOとは?

コロニアルNEOは、2001年に当時のクボタ株式会社から発売された屋根材です。
「コロニアル」は、スレート屋根の商品名の一つで、「カラーベスト」と同じくスレート屋根を指すものとして使われるほどシェアを独占していました。
(「カラーベスト」はシリーズ名で、そのカラーベストシリーズの中の一つの商品名が「コロニアル」です)
コロニアルNEOはアスベストを含んでいた「ニューコロニアル」という製品が販売中止になった後に、後継品として販売されました。
いわゆるアスベストを含まない第二世代スレートに該当します。
規制される前まで、アスベスト(石綿)は建材の耐久性を高めるものとして建築だけではなく非常に多くのものに使用されていました。
しかし健康被害が懸念されて禁止され2000年前後に販売された屋根材は、コロニアルNEOのように十分な耐久性をもたないため、すぐにひび割れてしまうなどの問題が多発しています。
このコロニアルNEOも、築15年を過ぎるとひび割れや反りなどの劣化が目立ち、雨漏りに発展してしまうこともあります
その後企業がアスベストに代わる耐久性を持つ屋根を開発し、コロニアルNEOの後継として「コロニアルクァッド」が2008年に発売され、現在では販売中止となっています。2001年~2008年まで7年間のみの販売ですが、コロニアルシリーズは大きなシェアを確立していたため、築20年くらいの住宅には使用されているケースが多くあります。
現段階でリコールは発表されておらず、メーカー保証も10年間のため、築10年経過している場合には保証などは受けられません。

コロニアルNEOの見分けかた

コロニアルシリーズは見た目がよく似ているため、遠くから見分けるのは難しいといえます。
近くまで寄ると、一枚の屋根材でスレートの特徴的なくぼみの長さにたいして、くぼみのない部分は約半分になっていることが特徴です。
家の設計図や見積書を確認して屋根の商品名を確認する方法があります。ただ、単に「コロニアル」や「スレート」だけ記載されている場合もあります。
屋根に登るのは通常でも大変危険ですが、コロニアルNEOの場合は耐久性に問題があり、無数のひび割れが発生するなど劣化が進んで屋根材自体の耐久性が下がっている場合は人の体重に耐えられない可能性があります。
下記のような症状がでていたらコロニアルNEOの可能性が高いといえます。

コロニアルNEOのメーカー保証やリコールについて

コロニアルNEOはリコール対象商品ではなく、屋根材のメーカー保証期間は10年間のため、築10年を経過している場合、メーカーからの保証の対象外となります。
そのため基本的には自己負担で補修を行う必要があります。

コロニアルNEOの劣化症状

コロニアルNEOに見られる劣化症状をご紹介します。

ひび割れ

ひび割れ

コロニアルNEOは方向性がバラバラな不規則なひび割れが発生するのが特徴です。
スレートは元々厚さ5mmほどの薄い屋根材のため、こうしてヒビが多く入っていると耐久性がかなり劣化しています。

大きな欠け

コロニアル大きな欠け

ひび割れの次には屋根材の欠けが発生します。
しかも欠けが比較的大きなことがコロニアルNEOの特徴です。
大きな欠けができると、下のルーフィングが紫外線や風雨に直接晒されて劣化しやすくなり、雨漏りリスクも高くなります。
ひび割れや欠けは屋根材の先端部分に発生しやすくなっています。

一枚ごとに変色

コロニアルNEOは、一枚ずつ変色することがあります。
変色すると劣化のサインです。すぐに雨漏りするわけではありませんが、放置しておくとひび割れや欠けに発展する可能性が高いため早めに点検を依頼してください。

コロニアルNEOのメンテナンス方法

部分補修は意味がない?

ひび割れや欠けが発生している場合、部分的に修理をしても、屋根材自体が劣化しているため、次から次へとひび割れや欠けが発生するためあまり意味がありません

コロニアルNEOは塗装できない?

塗装は屋根の防水性を回復するために行うものですが、屋根材自体の耐久性に問題のあるものに行っても根本解決にはなりません
せっかく塗装をしても数年で劣化は避けられず、下手すると数年で雨漏りが発生して塗装代が無駄になってしまう可能性もあります。
ただでさえ耐久性のない屋根材に人が載って高圧洗浄など屋根材に負荷をかけることはむしろ劣化を促進してしまい逆効果ともいえます。

屋根カバー工法

カバー工法

屋根の状態を調査して、雨漏りなどによってルーフィングの下の野地板に問題がない場合に行えます。
既存の屋根の上に新しいルーフィングと屋根材をかぶせるため、屋根が二重になり遮音性・断熱性が向上します。
また既存屋根を解体しないため工費も節約できる工法です。

葺き替え工事

工事中~野地板を張り終えたところ

雨漏りが発生しているなど野地板に問題がある場合には葺き替え工事になります。
今のコロニアルNEOを解体・撤去して野地板の補修や補強を行い、新しいルーフィングと新しい屋根材で葺き替えします。
野地板を補修や改修できるのはこの葺き替え工事のみになります。確実に雨漏りを修繕したい方におすすめです。
葺き替える際には、軽くて丈夫な金属屋根が主流となっています。
1㎡あたり17㎏~20kgであるコロニアル屋根よりも、ガルバリウム鋼鈑は1㎡あたり約5kgと約1/4程度も軽量で、その分耐震性が向上します。
またコロニアルにはリフォームに使用する際のメーカー保証がないため、改修後に不具合があった場合にメーカー保証が受けられません。

嘘の報告をする業者に注意!

コロニアルNEOは塗装ができないタイプの屋根材ですが、本当は塗装ができるタイプのスレート屋根なのにわざと「これは塗装ができない」と嘘をつく悪徳業者がいるので注意をしてください。
こうした業者に騙されないためには自分の目で確認していただくのが一番いいのですが、屋根に登るのは危険なため、撮影した写真をみせてもらうか、ドローン撮影が可能であれば画面やドローンで撮影した写真を見せてもらいましょう。
口頭のみの報告や、接写した写真(ご自宅かどうか確認できない写真)を1~2枚しか見せてこない業者には注意が必要です。
もしも何か不審に感じたら別の業者に相談して必ず相見積もりをとるようにしてください。

まとめ

今回は塗装できない屋根材・コロニアルNEOについてご紹介しました。
アスベストが規制された2000年前後に発売されたノンアスベスト屋根材は、十分な耐久度を持たないため、劣化が早く、屋根材自体の耐久性が低いので塗装でメンテナンスをしても意味がありません。
コロニアルNEOのリフォーム方法は屋根の葺き替えかカバー工法になります。
横浜市や周辺にて、ご自宅の屋根がコロニアルNEOかもしれない、屋根の状態をチェックしたい、相見積もりをとりたいなどという方は一度福田総業にご相談ください。
ご相談・点検・お見積りは無料です。ドローン点検にも対応しております。

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