横浜でも起こる!冬の屋根の凍害被害について

2023/01/19

こんにちは。横浜市港南区の雨漏り修理・屋根修理の専門店「福田総業」の広報担当です。

「凍害」と聞くと寒い地域だけで起こるイメージがありますが、冬に水たまりが凍結するような地域ならば起こる可能性があります。
横浜は雪が多いわけではありませんが、真冬には最低気温が1~2度になることも珍しくありません。
寒さが厳しい日が続く時は凍害による被害にも注意してください。

凍害はあまり耳にされたことがない方もおられるかもしれませんが、凍害によって耐久性の高い瓦もボロボロになってしまいやがて雨漏りの原因にもなる恐ろしいものです。
しかも自然災害などとは異なり、いつの間にか劣化が進行してしまいます。
今回はこの冬場の屋根の凍害について凍害のメカニズムや被害、対処方法、凍害を起こしにくい屋根材などご紹介します。

冬に起こる凍害のイメージ

凍害とは

屋根の凍害について

凍害は「凍て割れ」とも呼ばれるように、屋根などの建材に含まれる水分が凍結することによってやがて割れを起こしてしまう現象です。
瓦やスレート屋根などが表面に傷がついたり、スレート屋根は表面を保護する塗膜が劣化して防水性が切れてしまうと表面に雨や霧といった水分が付着して内部に徐々に染み込み、やがて屋根材が水分を含むようになります。
この内部の水分が凍ることで体積が増えて、凍結と融解を繰り返すことで建材に負荷がかかってやがてボロボロになってしまいます。
スレート屋根でも特にパミールなど湿式製法で製造された屋根材は吸水率が高く、凍害による被害が顕著になる傾向があります。

凍害のメカニズムとは

多くの物質は固体、液体、気体の順番で体積が大きくなっていきますが、水の場合は液体、固体、気体の順になり、液体の方が固体よりも体積が小さくなります。
液体は流動性があり体積が増えた場合であっても隙間から逃げていきますが、固体は流動性がなくその場で体積が増えるため建材にダメージを与えてしまいます。
そのため建材内部に含まれる水が凍って固体化することで徐々にダメージが蓄積されてクラックやひび割れなどを発生させてしまいます。

凍害が起こるステップ

凍害が起こるステップ

(1) 飛来物の衝突による傷や塗膜の劣化により防水性が低下し、表面に雨や霧といった水分が付着して内部に染み込む
(2) 気温が低下して内部の水分が凍ることで固体となり体積が増えて、建材にダメージを与えて傷などを広げてしまう
(3) 広がった傷からさらに水分が流入して水分量が増える。気温が上がると液体に戻るが寒くなるとまた固体となりこれを繰り替えすことでさらにダメージを与えてひび割れなどに発展する
(4) ひび割れからさらに水分が流入して膨張と融解を繰り替えして最後には割れや剥離を起こす

凍害は外壁でも起こります

凍害は屋根材だけではなく、現在日本の外壁で最も多く使用されている窯業系サイディングでも起こります。
窯業系サイディングはセメントや繊維質などで構成されており、どれも水を吸いやすい性質を持っています。
そのため塗装でコーティングされており、水から保護されていますが、サイディングの隙間を埋めるシーリングが劣化した隙間や、塗膜が劣化して外壁がむき出しになった箇所から徐々に水が浸透していきます。こうした内部の水分が凍結して外壁の表面を外に押し出していきます。
セメント系の素材は、ポップアウトという円錐状に表面が剥離する現象がまずは初期症状として現れ、やがて凍結融解を繰り返すことでスケーリングという剥離現象が起き、ひび割れや剥落を起こします。

凍害を起こしにくい屋根材は?

屋根材には様々な種類があり、それぞれ吸水率が異なります。水を含みにくい素材は凍害を起こしにくい素材であるといえます。

石州瓦

石州瓦

粘土瓦の一般的な吸水率は10%以上ですが、島根県西部の石見地域で生産される石州瓦は1200度の高温で焼き上げるため吸水率が5%と低く、耐寒性に優れているため寒冷地でも多く使用されています。

金属製屋根材

換気棟

粘土やセメント系の屋根材は性質上最初から若干の水分を含んでいます。しかし金属製であれば元々水分は含まず吸水率も0のため凍害が起こる心配はないといえます。また外壁でも金属系のサイディングを選択することで凍害予防ができます。

凍害を防ぐためのメンテナンス方法

凍害による屋根の被害を防ぐための方法をご紹介します。

屋根塗装や外壁塗装で表面を保護する

屋根塗装

特にスレート屋根は吸水性が高いため、塗装に劣化が見られたら塗り替えを行い、表面を塗装で保護して吸水を防ぎましょう。

壁や屋根のひび割れは早めに補修を

屋根ひび割れ補修

壁や屋根にひび割れができている場合は、放置せずに補修しておきましょう。
特に冬が来る前に適切な補修を行うことで凍害によるひび割れ拡大などを防ぐことができます。

サイディングのシーリング補修も定期的に

シーリング補修

窯業系のサイディングは隙間を埋めるためにシーリングが充填されていますが、このシーリングは紫外線によって劣化していきます。
劣化すると隙間から雨水などが入り込んで凍害や雨漏りを起こしてしまうため定期点検を受けて打ち換え工事などを依頼しておくと安心です。

まとめ

今回は冬に起こる凍害についてご紹介しました。
寒冷地域で主に起こりますが、氷点下を記録するような寒さや水たまりが凍るような日が続くと、ここ横浜でも起こる可能性があります。
凍害に関わらず建材にとって水分は劣化要因となるため、定期的に屋根や外壁の点検を受けて防水性の回復や破損箇所の修復、シーリングの打ち換えを行うことで建材そのものを長持ちさせることができます。

横浜市で屋根や外壁の点検をお考えの方は福田総業へとご依頼ください。無料で点検を行い、現在の状態をご報告して最適なメンテナンス方法をご提案いたします。

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