こんにちは、横浜市港南区の雨漏り修理・屋根修理の専門店「福田総業」です。
だんだんと朝晩寒くなり秋めいてきました。
風邪などひきやすくなりやすい時期なのでどうぞ皆様お気をつけください。
最近お見積りを頂く際に、訪問業者に指摘されて不安になったからとおっしゃられる方が多くなっています。
以前別の記事でもお伝えしましたが、ここ横浜市だけでなく、藤沢市や相模原市でも訪問販売による被害が増えているようです。
特に最近多いのが訪問業者が「屋根が浮いている」「屋根の板金が浮いています」などと指摘してくるケースです。
こうした業者は、「近くで工事をしていて」「通りがかって」などと言って突然訪問してきます。
今回は「屋根が浮いている」「屋根の板金が浮いている」とはどんな場合なのか、そして訪問業者に指摘されたらどうすればいいのかなどについてご紹介をいたします。
訪問業者に同様の指摘をされてご不安な方、お悩みの方はご参考にされてみてください。
「屋根が浮いている」とはどんな状態なの?
こちらのY様は隣の家で塗装工事を行っていた訪問業者から「屋根が浮いている」と指摘されました。こちらのように、「屋根が浮いている」とは、多くは棟板金が浮いている状態です。
これは「屋根の板金が浮いている」と同じ意味となります。
「棟板金」はガルバリウム鋼板製で、スレートや金属屋根で用いられています。
屋根同士が重なる頂点部分(棟)にあり、屋根材を固定して、継ぎ目を保護する大切な板金です。
この板金を下地である貫板に側面から釘を打ち付けて固定しています。板金が熱によって暖められて膨張し、元に戻ろうとする力が働くことで自然に釘が抜けてきます。
板金を固定する釘が抜けてくると板金自体も浮き上がってきます。
確かにこのまま放置しておくと釘の隙間から雨水などが侵入してしまい内部が腐食などを起こすためよくない状態ではありますが、いますぐ雨漏りを起こすというわけではありません。
訪問業者に「板金が浮いている」と言われた時の対処方法
すぐに契約しない
「板金が浮いている」というのは、訪問業者や手抜き工事を行う悪質な業者がよく使う手口です。
もちろん板金の浮きを指摘する業者がすべて悪いわけではなく、本当に浮いているのをただ指摘してくれたというケースもあります。
上記のように劣化で浮きやすい箇所でもあります。
ただ悪質な訪問業者は板金が浮きやすい場所だからこそ、「板金が浮いている」という常套句を使って板金が浮いていても浮いていなくても、指摘して何とか契約をとろうとします。
実際に屋根工事や屋根リフォームに関する詐欺被害が増えており、特に悪質な訪問業者がその場で契約を迫ってくるような場合には注意が必要です。
まともな業者なら見積りは良心的な価格であり、その場で契約を迫るようなことはありえません。
こうした訪問業者とはその場ですぐに契約しないようにしてください。
「このままではすぐに雨漏りを起こす」「飛散して近隣に迷惑がかかる」など不安を煽る言葉を使って契約を迫るケースが実際に報告されています。
弊社にご相談いただいたお客様の中には、訪問業者に見積を依頼したらそのまま連絡がこなくて不安になったという方もおられます。
その場はまずは断って、周りの人に相談する、他の業者に点検・見積を依頼するなどしてください。
しつこい場合には「知り合いの工務店に頼んでみる」などといって引き取ってもらう手も効果的です。
屋根にはあげない
いきなりやってきた業者を屋根にあげると、故意に瓦や屋根を壊して修理代を請求するような悪質なケースも報告されています。
屋根は目の届かない場所なので、何をされているかわからないというところにつけこんできます。
また故意ではなくとも、築30年を過ぎたスレート屋根やセメント瓦の場合、劣化が進行しており軽率に登ると壊してしまうこともあります。
訪問業者に「屋根の板金が浮いている」と言われて調査しますといわれても、「知らない人をいきなり上げるのは困る」などといって地上で現状を説明してもらってください。
相見積もりをとる
訪問業者が見積をだしてきてすぐに契約することも避けてください。
屋根の修理はそうそう行うものではないため、相場のわからない方も多いかと思います。そこにつけこんで高い金額で契約をしてしまったということが多いため相場を知るためにも、その見積金額が適正なのかどうか、他の屋根修理業者に点検と相見積を依頼して比較検討するようにしてください。
悪質な訪問業者がよく使う手口に注意
今回ご紹介したような「板金が浮いている」「屋根が浮いている」という手口の他に、「瓦がずれている」「屋根が剥がれている」「屋根が壊れている」などと不安を煽る言葉を使い、契約を迫ってきます。
また「今なら無料で屋根の調査をしますよ」「今キャンペーンをやっているから」「今なら足場代が無料」などを今だけのお得感をだして契約を迫るケースもあります。
板金が浮いていてもすぐに雨漏りするというわけではありません。
一見甘い言葉でお得に見せかけてもこのような悪質な訪問業者と契約してしまうと、高額な料金を請求されたり、手抜き工事ですぐに工事が必要になったりと結局損をしてしまいます。
悪徳訪問業者の詐欺の手口についてさらに詳しくはこちらもご覧ください。
特に台風の後に注意
大きな台風の後には実際に屋根への被害も増えていますが、こうした不安な心理につけこんで、「屋根がずれている」「屋根が浮いている」等と言って訪問してくるケースも多く指摘されています。
実際に屋根に被害が出ている場合もありますが、そうした場合もその場で契約を迫ってくるような業者にはすぐに契約はしないようにしてください。
板金の浮きを放置するとどうなるの?
下地の腐食による棟板金の飛散
棟板金が浮いていてもすぐに雨漏りを起こすわけではありませんが、ずっと放っておくと、釘が緩んだところに隙間が空いている状態のため、そこから雨が少しずつ内部に入り込んで、下地である貫板を濡らし、やがて腐食を起こしてしまいます。
貫板は棟板金を釘で固定しているため、腐食してしまうと棟板金を支える力が弱まり、棟は家でもっとも風の影響を受けやすいため、強風によって飛散する危険性があります。
写真のお客様は、棟板金の経年劣化が進行し、台風の強風で棟板金の一部が飛散してしまいました。
防水シートの劣化で雨漏りが発生
他にも貫板が腐食すると隙間が大きくなり、多量の雨が入り込むことで雨漏りを起こすこともあります。
棟板金の下には防水シート(ルーフィング)という雨漏りを最終的に防ぐ下地材が施工されていますが、雨が溜まると防水シートの劣化が早まったり、防水シートを固定する釘から漏れることがあります。
築10年を過ぎると棟板金は自然な経年劣化で浮いてしまうことが多いため、一度信頼できる業者に調査を依頼すると安心です。
棟板金が浮いている段階で工事をしておくと修理費用も安く済みます。
屋根の点検や相見積を依頼する際に信頼できる業者のチェックポイント
相見積もりや屋根の点検・修理を依頼する際に、どんな業者に頼めばいいのか、初めての場合は戸惑われるかと思います。
手抜き工事をするような業者に依頼をして損をするのは嫌だから慎重に選びたいですよね。
屋根の点検や相見積を依頼する際に信頼できる業者かどうか、下記の点をチェックしてみてください。
地域に密着しているか
こうした悪質な訪問業者は遠方から来ているケースが多いようです。
東京の世田谷区から相模原市へやってきたり、八王子市から横浜市へなど、広く活動しているようです。
地域密着の場合、その地域に根をおろして活動しているため、信頼を損なうようなことをしてしまうと地域でのお商売は難しくなってしまいます。
地域に根付いて営業している地域密着型であるというのは一つの目安になります。
実際に施工実績があるかどうか
実績のないところに依頼するのは不安ですよね。
たとえばホームページなどにその地域で同じような工事の実績があるようなら、経験と実績があることが確認できます。
施工内容なども確認できればそちらも見て内容も確認しておきましょう。
対応が誠実かどうか
こちらの質問にしっかり答えてくれるか、曖昧なところはないか、予算に合わせて柔軟に対応してくれるか、契約を急かさないかどうか。工事を担当する業者を見極める際に、その対応が誠実で安心感があるかどうかも大切です。
まとめ
屋根というのは皆さんの生活を守る大切な場所です。
しかし普段あまり目にはいらない場所にため、訪問業者はそうした部分につけこんできます。普段しっかりとされていて冷静な方でもプレッシャーや不安をかけられると平常心を失うこともあります。
「屋根が浮いている」と言われたり不安を煽られても、まずはその場では契約しないことがいちばん大切です。
屋根に上げたりせず、誰かに相談する、相見積もりをとるなど比較検討されることをおすすめいたします。
福田総業ではこうしたご相談も承っております。
「訪問販売でこんなことを言われたが本当か」など、ご不安な点などあればお電話やメール、LINEなどでお気軽にご相談ください。
相談・点検・お見積りは無料となっております。点検は屋根に登らずドローンを使用することも可能です。