天窓は雨漏りしやすい?原因と修理方法

2022/07/28

こんにちは、横浜港南区の雨漏り修理・屋根修理の専門店、福田総業です。
屋根に窓を取り付けて、光を取り入れ、空も見える天窓(トップライト)。
おしゃれなイメージと、窓が少ないもしくは日当たりの悪い家で光を取り込むために採用される方もおられるかと思います。
そんな天窓ですが実は雨漏りが発生しやすい場所でもあります。
屋根はもともと雨が流れるように設計されていますがそこに取り付けるので、雨の流れを阻害することになってしまいます。
最新のメーカーでは雨漏り対策も行われていますが、施工不良などによって雨漏りすることもあります。

天窓のメリット

天窓のメリット
天窓を取り付ける一番のメリットはやはり採光でしょう。
特に住宅密集地では隣の家との距離が近く、窓をつけても日当たりが悪いこともあり、その場合に屋根に天窓を付けることで光を取り入れることができます。
建築基準法では、天窓は壁面に設置された窓に比べて3倍の採光効果があるとされています。
また人目を気にする必要がないのもメリットです。
外が明るいのに家の中がくらいと気分も沈んでしまいます。日光を浴びることでセロトニンという神経伝達物質の分泌が促進されるといわれており、健康や精神的にも大事なことといえるでしょう。

風通しがよくなる

天窓には窓が開けられない固定式と、開閉式があります。天窓の換気量は壁面の窓に比べて2~4倍も風通しがよいといわれており、開けられる天窓の場合には家の風通しが向上します。風通しが悪いとカビやダニのが発生しやすく、結露も起こりやすくなってしまいます。
換気は心地よい暮らしには欠かせないものです。

日当たりがよくなる

日中に日差しを取り入れられると、昼間の照明器具の使用頻度が下がることで、省エネ効果が期待できます。
また風通しがよくなることで、室温が外気温よりも2~6度ほど低くなり、冬場は日光によって部屋全体が暖かくなるため、エアコンの稼働時間を抑えることができます。

天窓のデメリット

雨音が気になる

天窓のデメリット
天窓は雨が上から窓ガラスにたたきつけるので雨音がうるさく感じてしまうことが多いです。
特に大雨や豪雨際には大きくなるため、寝室への取り付けには慎重に検討してください。

掃除が大変

場所の関係で掃除をするのはとても大変なので、どうしても汚れが溜まりやすくなってしまいます。
天窓は掃除をせずに雨水で流すのが基本です。最新のメーカー製品では通常のガラスよりも雨で汚れが流れやすい親水性のある膜を施した特殊なガラスを使用しています。
どうしても気になる場合は、危険なのでご自分で屋根にのぼったりせずに、プロの屋根業者にご依頼ください。

雨漏りしやすくなる

天窓は屋根の雨の流れを阻害し、屋根に穴をあけて窓を取り付けているようなものなのでどうしても雨漏りしやすくなってしまいます。
昔は大工さんがその場で施工して作る作り付けの天窓が多く、その場合防水シートや水切り板金でしっかりと雨仕舞(雨の流れを理解し、適切に排水・処理すること)を行うことが重要でした。この雨仕舞の不備によって雨漏りがよく起こっていました。
最近ではメーカーが雨漏りを考慮した既製品を発売しているため昔よりは減ったものの、構造的に雨漏りしやすい部位ではあります。

天窓の雨漏りの原因

施工不良

もしも築年数の浅い家で天窓が原因で雨漏りをした場合、多くは施工不良が原因です。
最近では雨漏りしにくい最新の製品が発売されていますが、メーカーの定めた指示通りの固定方法や防水シート、水切り板金の取り付け方など施工方法がきちんと守られていない場合には雨漏りが発生します。
天窓の周辺の防水シートや防水テープ、コーキングなどは経年で劣化しますが、築年数が浅い場合には雨漏りするほど劣化することはありません。

コーキングやゴムパッキンの経年劣化

築10年以上経過している場合には、多くは天窓の隙間を充填しているコーキングが劣化して穴が開いてしまっていることが原因です。
天窓は、屋根に穴をあけて窓枠をはめ込んでおり、この接続部分の隙間を埋めるためにコーキングで充填しています。直射日光を浴びやすい場所にあるため、ほかの場所よりも劣化が早いので定期的なメンテナンスが必要です。
コーキングと同様に窓枠周りのゴムパッキンなども劣化します。
他にも天窓周辺に落ち葉などのゴミが溜まることで雨水があふれて雨漏りすることもあります。

雨漏りではなく結露だったということも

天窓から水がぽたぽた落ちてきて雨漏りがと思ったら結露の水だったというケースもあります。
天窓はダイレクトに太陽の熱を集めて温まりやすいため特に冬場は結露が発生しやすくなります。
開閉可能なタイプならまめに換気をする、換気扇を回すなどして、部屋の換気対策を意識することが重要です。

天窓の修理について

天窓の修理はコーキング材やゴムパッキンの劣化の場合は、上から充填し直すことで修理が可能です。
他にも天窓と屋根材の接続部分の防水シートや、周辺の金属板金による雨仕舞の劣化の場合には該当箇所の修理で対応が可能です。
もしも天窓自体が劣化している場合には、残念ながら天窓だけ交換というわけにはいきません。
天窓は屋根との接続部分があるため、屋根の周りの屋根材も剥がす必要があります。そのため足場が必要となり大がかりな工事になってしまいます。
天窓の交換工事は想像よりも高額な工事であることが多く、実際お客様の中には天窓を撤去してしまって、屋根の寿命にあわせて屋根の葺き替えなど屋根リフォームを行われる方もおられます。
こちらのケースでは天窓の撤去とともに、スレート屋根から横暖ルーフという金属屋根にカバー工法を行っています。

天窓のように、金属板金による雨仕舞は屋根のあちこちで行われており、屋根を雨から守る非常に重要な役割を担っています。
金属板金業者はこうした板金の取り扱いのプロであり、屋根のリフォームも軽量化の流れとともに金属製が多くなっています。
天窓の修理や、屋根リフォームをお考えの方は金属板金業者に任せるのが安心です。

横浜で天窓の雨漏り修理や屋根工事でお悩みの方は一度福田総業にご相談ください。

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