カバー工法で後悔しないためには?注意点と失敗例

2022/10/18

前回の「屋根の葺き替えとカバー工法どっちがいいの?」でカバー工法と葺き替え工事のそれぞれのメリットデメリットをご紹介しました。
安くて短い工期で施工可能なカバー工法は人気があり、特にスレート屋根のリフォームでは主流となっています。
カバー工法は葺き替えよりは安いですがそれでも高額な工事です。できれば失敗はしたくないですよね。
今回はカバー工法で失敗しないために、どんな点に注意すればいいのかをご紹介します。

活況なリフォーム市場の裏で増える屋根工事トラブル

屋根の剥がれ

しかし屋根カバー工法を行って失敗したというケースも耳にします。
現在リフォーム市場には異なる業種も参入して、市場はとても賑わっています。
しかし市場が活発になればトラブルも増えるもので、「住まいるダイヤル」というリフォームで発生したトラブルの相談窓口では、年々相談件数が増えています。2022年度のデータによると戸建住宅のリフォームでの不具合相談件数は「雨漏り」が最も多く、次が「はがれ」となっています。
不具合部位は戸建住宅では屋根、外壁の順に多くなっています。

参考:住宅相談統計年報 2021年度の住宅相談と紛争処理の集計・分析(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)
高額な屋根工事を行ったにも関わらず、不具合にあっている方が増えていることが読み取れます。

屋根は家を守る砦

屋根は普段目に触れない場所のため、お金をかけたくない、屋根のリフォームには気乗りしないという方も多いかと思います。
しかし屋根は家を守るとても大切な箇所です。
近年台風が大型化し、大きな台風によって屋根の被害が増え、屋根がめくれる・はがれるなどの被害が多発しました。
そうした時にはどこの業者も手一杯になり、なかなか修理ができないという事態も発生しました。屋根がないのはとても不安ですし、雨漏りが発生して家財が濡れてしまうと高価な設備などもだめになってしまいます。
リフォームというとついついキッチンやお風呂、リビングなどいつも目に入る華やかな場所を考えがちですが、それらをすべて守るのが屋根の役割です。
風や災害に強い、しっかりとした屋根や適切な工法を選ぶことが生活を守るためには大変重要です。

カバー工法における失敗の例と注意点

ここでは屋根カバー工法における失敗の例と注意点をご紹介します。

野地板が傷んでいる屋根にカバー工法

既存の下地も一部腐っていたため、新しい材木で補修をしてから野地板を増し張りしました

カバー工法は、傷んだ古い屋根を下地代わりに施工するため、屋根を支える野地板が傷んでいる場合には、屋根を支える力が低下しているため施工に適しません。
雨漏りが発生している場合には、野地板の腐食が進んでいる場合があります。
屋根がフカフカしているような場合には相当腐食が進行しています。
屋根を固定できないと、台風などの強風でせっかく施工した新しい屋根が剥がれてしまうというケースがあります。

強風地域などでのカバー工法

強風地域や周囲に風をさえぎるものがない場所での施工では注意が必要です。
屋根材には耐風性能というものがあり、風の強い地域ではそうした屋根材と適切な張り方で施工することが重要になります。
お住まいの地域が強風地域に該当するかどうかは、ネットで「基準風速一覧」と検索することで確認できます。
たとえば、弊社でよく使用している「横暖ルーフαプレミアムS」は嵌合式という屋根材同士をしっかりとかみ合わせる組み方をするため、風で飛ばされにくい構造をしています。

傾きが緩い屋根にカバー工法

勾配の緩い屋根に横葺きの金属屋根を施工すると雨漏りが起こりやすくなります。
縦葺き屋根は屋根の流れにそって水が流れていくため低勾配の屋根でも雨漏りしにくくなっていますが、横葺き屋根はメーカーによって2.5寸勾配以下には施工できないなどと定められており、これを知らずに誤って施工すると雨漏りリスクが高まります。

品質の低い防水シートでカバー工法

カバー工法のポイントは、屋根材を新しくすることもありますが、より重要なのは防水シートを新しくすることです。
この防水シートは屋根材を施工してしまうと見えなくなってしまうことから、「アスファルトルーフィング940」など安くて低品質のものが施工されることが多くなっています。防水シートは屋根材から浸み込んできた雨水を最終的に防ぐ、いわば家を雨漏りから守る最後の砦の役割を果たします。
弊社では、耐用年数と価格と使用目的のバランスを考慮し、カバー工法の際には国内最大手メーカー・田島ルーフィング社の「タディスセルフカバー」(粘着式ルーフィング)を使用しています。

まとめ

カバー工法は葺き替え工事よりも工期が短く、費用も安くなるため非常によく採用されています。
リフォームによって雨漏りが発生したというトラブルも増えています。
あまり屋根にはお金をかけたくないという方も多いかと思いますが、雨漏りをしてしまうと大切な家そのものが大きなダメージを受けてしまいます。

カバー工法での失敗する例としては、強風地域や野地板が傷んでいる屋根にカバー工法を行う、傾きが緩い屋根にカバー工法などの例があります。
カバー工法で失敗しないためには、現在の屋根をしっかり調査し、適切な工事方法を提案・施工できる業者を選ぶことが重要です。
カバー工法は金属屋根を施工することが多いため、専門である板金工事業者に依頼することをおすすめします。

横浜市でカバー工法をご検討の方は、一度福田総業にご相談ください。
屋根の調査・お見積もりは無料ですので、どうぞお気軽にお声がけください。

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