屋根は日々紫外線や雨風の影響で劣化していき、耐用年数を超えると葺き替えやカバー工法などの屋根リフォームを検討していただくことになります。
カバー工法ができない屋根や、下地まで傷んでいる屋根には、屋根材を撤去して新しく葺き替える葺き替え工事が必要です。
いくつか見積をとってみたもののどこに注意すればいいのかわからない、という方もおられるのではないでしょうか?
葺き替えは大がかりな工事のため高額であり、その分慎重に失敗なく行いたいですよね。
今回は葺き替え工事の際の見積書のチェックポイントや、失敗しないためのポイントや相場、見積意外に注意するポイントをご紹介いたします。
屋根葺き替え工事の見積書のチェックポイント
ポイント1:その場ですぐに出してこない・手書きではない
訪問業者などに多いのですがその場で契約をとるためにすぐに見積をだしてくる会社には要注意です。
通常であれば現地調査を行って、お客さまの詳しいご要望をお伺いした結果を社内で持ち帰り、しっかりと検討した後で最適な工事プランを立てて見積を作成します。
すぐに出てくるような場合には予め決まった工事プランしかなく、お客様に合わせた工事ではなく、高い工事をすすめられてしまうということも珍しくありません。
見積書のフォーマットは屋根業者によって異なりますが、見積書が手書きであるような場合には特に注意してください。
ポイント2:項目が「一式」などまとめられていないか
小規模な工事では、「〇〇工事 一式」とまとめて記載することがありますが、屋根葺き替えのような大きな工事で、例えば「屋根工事一式」などと記載されており、工事の項目や単価が細かく記載されていない場合には注意が必要です。
また項目が細かく記載されていても、単価や使用する材料が記載されていない不明瞭な場合にも
悪徳業者は一式と記載することで敢えて不明瞭にすることで手抜き工事をしている業者が存在します。
屋根葺き替えなどの屋根工事では、mや台などの各単位にたいしてそれぞれ単価が記載されていると明瞭でわかりやすい見積書と言えます。
ポイント3:材料名が記載されているか
各工程においてどんな材料をしようするのか細かく記載されていない場合にも注意が必要です。
屋根材はもちろん、防水シートの材料名やそして単価や数量も記載されているかどうか確認してください。
書かれていないような場合には、何を使用しているのか本当に使用しているのか手抜き工事の可能性や、不当に高い請求をされている可能性があります。
ポイント4:高すぎず安すぎないか
見積が高すぎる場合は、本来の価格よりも高い金額を提示している可能性があります。
なぜ高いのか理由が不明な場合には、同じ工事内容で相見積もりをとるなどして比較検討してみてください。
また安い工事の場合にも注意が必要です。
相場よりも安い工事というものは何か必要なものを削っている可能性が高くなります。調査にうかがった際に、安さだけを売りにするような業者による手抜き工事や、施工不良といった現場に非常に高い頻度で遭遇するため、適正な価格であるということも重要なポイントです。
屋根葺き替え工事の費用の相場
屋根の葺き替え工事をする際のおおまかな相場をご紹介します。
※屋根の状態や広さなどによって異なります。
瓦からスレート屋根 120~160万円
瓦からガルバリウム 160~210万円
スレートからスレート 100~140万円
スレートからガルバリウム 140〜200万円
セメント瓦⇒ガルバリウム 140~200万円
屋根葺き替えの際に見積以外で注意するポイント
前年ながら屋根業者の中には、手抜き工事を行う業者も少なくありません。
屋根の葺き替え工事は高額で大掛かりな工事です。失敗しないために、見積書以外にも注意するポイントをご紹介します。
現地調査をしっかり時間をかけて行う
現地調査は30分から場合によっては2時間程度かけて行いますが、もしも現地調査を5~10分程度で済ませたり、ほとんどしない場合には悪徳業者の可能性が高くなります。
原因や必要な工事について詳しい説明をしてくれる
破損や雨漏りの原因について写真などを用いて説明し、そしてなぜその工事が必要なのかをしっかり説明してくれるところに依頼すると安心です。
詳しい説明もなくただ工事が必要だ、このままだと雨漏りするなどという会社は避けた方が無難です。
予算など要望を汲み取って合わせてくれる
業者によっては一つの屋根材や工事方法だけをすすめてくるようなところがありますが、予算の都合などに合わせて柔軟に工事方法や、屋根材を複数提案してくれるところにすることで希望通りの工事が行えます。なぜその屋根材なのか商品知識が豊富で質問にも応えてくれる業者を選びましょう。
地元密着で営業年数が長い
悪徳業者に多いのが、遠い地域から営業にくるパターンです。こうした業者は契約さえとれればよく、手抜き工事を行ってその後ひどいケースでは連絡もとれなくなってしまいます。
地域で長く営業するためにはお客様からの信頼が欠かせません。信頼されない品質のものを売っているとどの業種でもすぐに立ち行かなくなってしまいます。
そのため地域で長く営業している会社は、地元の方から信頼を得るような工事を行っているとも言えます。
屋根葺き替えの費用を安く抑えるには?
屋根葺き替えは高額の工事のため少しでも安く抑えたいという方も多いと思います。
あまりに安すぎる工事は手抜きの工事の心配がありますが、なるべく品質を落とさずに費用を抑えるには下記のような方法があります。
相見積もりをとって比較検討する
一社だけ見積をとるのではなく、相見積もりをとって相場を探り、比較検討してみましょう。
例えば雨漏りを直すために屋根の葺き替えしかないと言われたけれども他社に相談したら部分修理でも直ったということもあります。他の方法がないかどうか相談してみましょう。
使用する屋根のグレードを下げる
屋根材には多種多様な種類があり、それぞれ機能によって価格も異なります。
多機能な屋根材はそれだけ高くなりますが、グレードを下げることで価格も安くなります。
外壁のメンテナンスが必要な時は同時に行う
屋根の葺き替え工事を行う際に、外壁塗装のメンテナンスが時期が同じな場合など、外壁の工事も依頼すると足場を立てるのが一度で済むためその分お得になります。
まとめ
今回は屋根葺き替え工事の際にチェックする見積書のポイントについてご紹介いたしました。
屋根葺き替え工事はけして安い工事ではないため、失敗しないために、見積書では項目や材料名がきちんと記載されており、高すぎず安すぎないかなどを確認するようにしましょう。見積の他にも、現地調査をしっかり行ってくれるか、原因や工事の内容について写真などを用いて説明をしてくれるか、予算などの希望を反映してくれるかという点についても確認すると安心です。
疑ってかかるのはいやなものですが、実際に手抜き工事に合われる方が多いのも事実です。
見積書が明解であり、お客様の都合や予算に寄り添ってくれる業者を探して失敗のない屋根葺き替え工事を実現しましょう。
横浜市で屋根の葺き替え工事をお考えの方は一度福田総業にご相談ください。