雨漏り応急処置のブルーシートの張り方や注意点

2022/10/31

急に寒くなってきましたね。いよいよ秋本番という感じです。
10月にもまだまだ大きな台風が発生することがあります。ここ横浜でも令和元年の台風19号で大きな被害がでました。

屋根に被害が出たときにブルーシートで屋根を覆って応急処置を行う方法があります。
基本的に屋根に登ることは落下の危険があり大変危険なため、専門業者に依頼していただくのが安全確実なのですが、台風で屋根に一斉に大きな被害がでたときに、業者に修理を頼もうと思ってもなかなか来てもらえないということもあります。
また家の中に雨が入るのでとりあえず屋根をふさぐ必要があるため、自分でとりいそぎ応急処置をしなくてはいけないということもあるかと思います。

今日はそんな雨漏り応急処置の際のブルーシートの選び方や張り方、そしてどのくらいもつのかということについてご紹介します。

屋根に応急処置を行うブルーシートの選び方

どんなブルーシートを選ぶのかということですが、ブルーシートも様々な種類が販売されています。
重さによってグレードが高くなり、その分価格も高くなります。

ブルーシート

安い方がいいと思われるかもしれませんが、高い方が分厚く、そして紫外線にも強いためその分長持ちします。
ブルーシートの重さは「#1000」、「#2000」、「#3000」のように表され、数字が大きくなるほど厚くて重みがあります。
雨漏りの応急処置に使用するなら「#3000」以上のUV性で耐久性のあるものがいいでしょう。
「#2000」以下の場合は、2~3か月程度しか持たない傾向があります。
#3000の場合、広さは3.6m×5.4m程度です。
そしてブルーシートは「ハトメ付き」の「防水ブルーシート」を購入しましょう。

ブルーシート以外の準備物について

ブルーシート以外に必要なものは、土嚢、重し、はしごです。

土嚢

土嚢袋

土嚢は、かぶせたブルーシートが飛散しないように押さえる重しの役割をします。他にも飛散した屋根材を詰めて破棄するためにも使用できます。
土嚢袋は、UV仕様を選んでおくと紫外線で劣化しにくく、屋根修理が数か月待ちになった時にも安心です。

重し

土嚢袋に入れる重しは家の庭の土や、飛散した屋根材、あるいは家に積んである予備の瓦材がある場合にはそちらで代用できます。
家に土がない場合には、ホームセンターで売っている真砂土や砂利を詰めます。
真砂土や砂利のメリットは、価格が安く、中身が流動性なので安定することです。

はしご

通常一階の屋根までの高さは4m程度で、2階の屋根までは7m前後ですので、3連ハシゴ(または2連)のはしごがあれば登ることができます。
強度や重量など様々なサイズや値段のものが売られていますが、家庭用であれば25000円~35000円のもので十分かと思います。
JISマーク、SGマーク、Aマークなどの認証マーク付きだとより安心です。

屋根にブルーシートで応急処置を行う際の服装は?

はしごで屋根に登るというのは大変危険な行為です。命に関わるため、必ず適切な服装で作業を行ってください。
・安全帯をつける
・サイズのあったヘルメットをかぶる
・厚手の長袖、長ズボンの着用
・裏がゴムでグリップのきいたすべりにくい靴の着用

屋根にブルーシートで応急処置を行う際の注意点は?

必ず2人以上で作業を行う

もし何かあった時の際のことを考えて一人で作業をするのは絶対に避けてください。
転倒・落下して気づくのが遅れたなどということも十分考えられうる事故につながります。
またはしごは必ず二人以上で作業し、支える役割が必要です。
屋根作業はプロでも命を落とすことがあります。「これくらいなら自分一人でできるだろう」は危険の元です。

天気の良い風のない日に行う

風があったり、雨が降っている日には危険度が一気に高まります。
屋根が濡れていない、晴れていて風のない日に行いましょう。

水の流れを意識する

屋根に降った雨は当然上から下へと流れます。
ブルーシートを掛ける際には、この水の流れを意識して、水の流れを変えてしまったり阻害しないようにすることでブルーシートに水が溜まったり、別の箇所から雨漏りが発生することを防ぎます。
屋根の一番上の棟部分から雨漏りしている破損箇所を覆うようなかたちで掛けてください。

原則的にはプロに依頼する

繰り返しになりますが、屋根の上は不安定で、慣れない作業は疲れやすく危険が伴います。
安全面からも基本的には専門の業者に依頼するのがベストです。
大きな規模の災害の時にはボランティアが結成されることもあるため、そうしたところに依頼するのも一つの手です。

屋根にブルーシートを張る方法

土嚢袋に重しを入れる

最初に土嚢袋に砂や土などの重しを入れます。砂利の場合は約半分くらいで十分です。
あまり重くすると持って上がるのが大変になり危険性が上がってしまいます。棟から掛けて押さえる用に、土嚢の紐同士を結び合わせて二個セットにしたものも作っておきます。

屋根に登る

重しができたら安全に注意して屋根に登ります。一度にすべてを運ばず、まずはブルーシートから持って上がります。
はしごをかける場合には以下の点を注意してください。
・はしごは75度の角度でかける
・雨どいの支持器具とはしごの上部を丈夫なひもで固定する
・水平な軒先にかける
・はしごの上り下りは必ず二人組で行う

ブルーシートを掛ける

ブルーシートは屋根のてっぺんから雨漏りなど破損箇所を覆うように掛けていきます。
とても滑りやすいので、この際ブルーシートを踏まないように十分に注意してください。

重しをのせる

次に重しを慎重に上にあげていきます。
一度にあげようとせず、無理なく持てる範囲で行ってください。
二個セットにした土嚢で、棟瓦をまたぐようにブルーシートを押さえていきます。
これで上側は押さえることができました。
下側部分や端に載せる分は、ブルーシートのハトメ(金属の丸い部分)に土嚢の紐を通して固定し、土嚢をシートの上に載せます。
他にも全体を覆う場合にはブルーシートの上から桟木を載せて釘で固定し、周囲を養生テープで押さえる方法もあります。
今回はなるべく簡単にできる方法をご紹介しました。

ブルーシート商法に注意

台風15号など大型台風の後に話題になったのですが、応急処置としてブルーシートをかけた後で高い料金を請求する「ブルーシート商法」が問題になっています。
手口としては、ブルーシート工事そのものに高額な請求を行ったり、ブルーシートを掛ける工事は無料でも高額な修理契約を結ばせてしまう、修理を依頼して作業を行ってもらったが、後で確認したところ養生しただけ、あるいはテープで貼っただけなど工事内容と金額が見合っていないというものがあります。
屋根にブルーシートを養生テープで貼っただけなのに18万円請求されたというケースもあったそうです。

他にも「市の要請で無料で修理している」など市や公的機関を騙るケースも報告されています。
無料で点検するといって訪問してくる会社や、やたらと不安を煽る、何度も訪問してくる、契約を迫ってくるなど不審な会社とは契約しないように注意をしてください。
屋根の状態や工事の内容を質問して詳しく説明できない会社にも注意が必要です。

ブルーシートでの雨漏り修理の応急処置はどのくらいもつ?

ブルーシートの耐用年数は、使用の状況や天候などによって変わりますが、#3000の場合は、約9か月~約1年程度、UV仕様の#4000の場合は約3年、UV仕様の#5000の場合で約4年程度となっています。
耐用年数が来る前に本格的な雨漏り修理・屋根修理を依頼するようにしましょう。

まとめ

今回は台風などで雨漏りをした際に、ブルーシートで応急処置を行う方法やどのくらいもつのかということをお伝えしました。
屋根での作業はくれぐれも危険なため、無理なく安全に十分に気を付けて、可能であれば専門業者に依頼することをおすすめいたします。
ブルーシートはあくまでも応急処置であり、わずかな隙間から雨水が侵入するとどんどん建物を傷めてしまいます。
なるべく早く本格的な修理を依頼されることをおすすめします。

横浜で雨漏り修理・屋根修理など屋根に関してお悩みの方は福田総業に一度ご相談ください。

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