出窓からの雨漏りの原因と対策について

2023/03/03

出窓があると部屋に奥行が生まれ、採光性が高いためお部屋が明るくなり、雑貨を飾ることもできます。
しかし出窓は外壁の外側に出っ張っているため、風や雨の影響を受けやすく、意外と雨漏りしやすい場所でもあります。
今回は出窓が雨漏りする原因と対策についてご紹介いたします。

出窓の雨漏り原因と対策は?

出窓が雨漏りする原因は?

出窓の雨漏り原因1:シーリングの劣化

ひびや亀裂の発生、チョーキング

出窓の庇廻りや外壁との接合部分の隙間を埋めるためにシーリングというゴム状の充填剤が施工されています。
しかしこのシーリングは紫外線によって劣化しやすく、外壁よりも早く劣化し、ひび割れや硬化を起こします。劣化すると雨が入らないように隙間を充填する役割が果たせなくなり、ひび割れなどで生じた隙間から雨が侵入して雨漏りを発生します。

出窓の雨漏り原因2:周辺の外壁のひび割れなど

出窓そのものが劣化していなくても、周辺の外壁になんらかの理由でひび割れが発生している場合にも雨漏りを起こします。
外壁は紫外線を浴び続けることで表面を保護する塗料が劣化して防水性が低下し、外壁材そのものが吸水するようになります。すると水を吸って膨張した状態から乾燥して収縮する状態を繰り返すことで少しずつひび割れを起こします。ほかにも地震や開け閉めすることによる衝撃が蓄積してひび割れることもあります。
こうして発生したひび割れから雨水が侵入して雨漏りを起こします。

出窓の雨漏り原因3:出窓周辺の設備の劣化

換気口

出窓本体に異常がない場合でも、例えば近くにある換気扇や換気口のシーリングの劣化やベントキャップ・フードの劣化がある場合、そこから雨水が侵入して雨漏りが出窓周辺で発生することもあります。
また、出窓に取り付けられている屋根を小庇といいますが、この小庇がひび割れなど起こしている場合は雨が入り込んで雨漏りを起こします。
他にも一階と二階の外壁サイディングの境目に取り付ける幕板(モール)に生じた隙間などからも雨が入り込むことがあります。

出窓の雨漏り原因4:結露による周辺建材の腐食

結露のイメージ

結露は温かい空気が冷たい空気に触れることで空気が含むことのできない水分が結露となって発生します。
出窓は外に出ている部分が大きいことと、空気が滞留しやすいため結露が発生しやすいところでもあります。目に見える表面結露は拭き取るなど対策できますが、壁の内部などで発生すると壁内の木材などを腐食させてしまい、建物と出窓の間に隙間が出来て雨漏りの発生の原因となります。

出窓の雨漏り原因5:防水処理の不備

出窓やサッシの取り付け時には防水シートや防水テープによる十分な防水処理が求められます。メーカーによって防水処理方法が提示されていることもあります。
もし施工時に十分な防水処理が行われていなかった場合には、雨漏りが発生してしまうことがあります。
築10年以内であれば施工不良が疑われるため施工した工務店やハウスメーカーに問い合わせてみましょう。

出窓の雨漏りへの対策は?

出窓からの雨漏りを発見したらまずは応急処置を行い、被害が拡大しないようにしましょう。

シーリングで応急処置を行う

もしも雨漏り箇所がシーリングの劣化など、原因が特定できれば応急処置としてシーリングを再充填する方法があります。

シーリングで応急処置を行う手順

1 古いシーリングを除去する
2 補修箇所の周辺にマスキングテープを張る
3 薄めた中性洗剤を含ませた布で補修箇所の汚れをとり乾燥させる
4 補修箇所の周辺にマスキングテープを張る
5 シーリングを充填する場所にプライマーを塗布
6 シーリングガンを使用してシーリング材を充填する
7 充填したシーリングをへらでならす
8 マスキングテープを剥がした後、1~2日乾燥させる

防水テープで応急処置を行う

小庇に穴が空いている場合や、ひび割れを起こしている場合には防水テープを使用して応急処置を行います。

防水テープで補修する手順

1 薄めた中性洗剤を含ませた雑巾などで補修箇所の汚れをとる
2 補修箇所に防水テープを張る(テープに気泡が入らないように注意してください)

ブルーシートで応急処置を行う

出窓の周辺をチェックしても雨漏りの原因が特定できない場合には、出窓をブルーシートで覆って応急処置を行います。

ブルーシートで応急処置を行う手順

1 出窓を覆えるくらい大きめのブルーシートを用意する
2 出窓全体を覆い、ロープや防水性の高いテープなどでしっかり固定する

出窓の雨漏り修理は専門業者に依頼を

応急処置はあくまでもその場しのぎの対処です。
雨漏りが発生しているということは、外壁の下の防水シートまで劣化している可能性が非常に高く、外壁内部に水が入り込んでいるというサインです。
原因がシーリングなどわかりやすいものであればいいのですが、出窓の雨漏りだからといって出窓が原因とは限らないため、プロによる調査を依頼しましょう。

シーリングや塗装を行っても雨漏りが直らないというケースは割とよく見られます。
雨漏り修理を長引かせず、安く済ませるには一度の修理で済ませることが重要です。
そのため雨漏り修理の経験が豊富で、雨漏り調査を行って原因を特定できるプロの雨漏り修理の専門業者に依頼すると安心です。
内部の腐食の状態によっては、建物の耐久性にも関わり、出窓を撤去しなければいけない場合もあります。

まとめ

出窓は暮らしを彩る素敵な要素ですが、外壁に突き出た形状のため雨漏りしやすい箇所でもあります。
原因としてはシーリングの劣化の他にも、出窓そのものではなく出窓周辺の外壁のひび割れ、小庇や換気扇など周辺の設備の劣化、結露による周辺建材の腐食など様々な要因があり、原因を特定しづらいこともあります。
出窓で雨漏りが発生したら被害を拡大しないために、シーリングや防水テープなどでまずは応急処置を行ってください。
雨漏り被害がどこまで広がっているかは業者の調査が必要であるため、応急処置の後は雨漏り修理の専門業者にご依頼ください。

横浜市で出窓など雨漏り修理をお考えの方は福田総業までご相談ください。

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