こんにちは。横浜市港南区の屋根修理・雨漏り修理の専門店「福田総業」広報担当です。
屋根にはたくさんの板金が使用されています。
その中でも「水切り板金」とは、雨漏りを防ぐために屋根に補助的に設置される部材のことです。
水切りは雨の内部への侵入を防ぎ、外部に水を排出する大変重要な役割をもっており、建物を雨漏りから守っています。
先日の谷板金(谷樋)もここに含まれ、設置される場所によって名前が異なります。
今日は軒先に設置するちょっとマイナーな板金、「軒先水切り板金」について役割やその重要性についてご紹介いたします。
軒先水切り板金とは?
軒先水切り板金とは文字通り、屋根の軒先の先端に付けられる板金です。
ちなみに軒とは、外壁や窓、玄関よりも外側に出っ張っている部分を指します。軒があることで外壁に直接雨がかからないように保護しています。
軒の重要性や役割については下記の記事をご参照ください。
軒先水切り板金は以前はトタンが主に用いられていましたがトタンの耐用年数は10年と短く、塗装によるメンテナンスを行わない場合にはさらに短くなってしまいます。劣化してくると錆びや穴あきなどの劣化症状が現れます。
最近ではトタンに代わって錆に強いガルバリウム鋼鈑が使用されています。15~20年を超えると上記のような症状が出てくることがあり、放置すると劣化した箇所から内部に水が入り込んで雨漏りの原因にもなってしまうため、屋根のメンテナンスの際に劣化が見つかったら交換をおすすめします。
その他の水切り板金
谷板金:屋根で谷部分になった箇所に設置する板金。谷樋とも呼ばれるように雨が集中するため雨漏りしやすい箇所でもあります
壁止まり板金:屋根と壁が接する部分に設置する板金
雨押え板金:一階の屋根(下屋)と外壁の接する部分に取り付ける板金
軒先水切り板金の役割
軒先からの雨水の侵入を防ぐ
軒は雨樋が設置されるように、屋根に降り注いだ雨の通り道として水量の多い場所でもあります。
流れ落ちる多量の水の中には屋根材をつたって下部や裏側に回り込んでしまうものもあるため、軒先水切り板金で保護しています。
もしも内部に水が侵入してしまうと、下地である野地板や垂木が腐食して内部が劣化し、やがて雨漏りに発展してしまうこともあります。
軒先の固定
また、軒先というのは外に出っ張っている部分のため、強風による影響を受けやすい場所です。
もし劣化してきた部分が強風にあおられるとめくれ上がる危険があるため、軒先水切り板金によって屋根材を固定して軒先を保護する役割も果たしています。
軒先水切り板金の相場は?
軒先水切り板金の相場単価は、1,600~2,600円/mです。
見積書では、単独で記載されずに、その他板金と一緒に記載されることもあります。
軒先水切り板金は「唐草」とも呼ばれます
軒先水切り板金は、「軒先水切り唐草」や「軒先唐草」と呼ばれることもあります。
唐草といえば唐草文様が思い浮かびますが、昔の建物では今でも寺院などで見られるように、軒先に取り付ける瓦には唐草文様が描かれていることが多かったため、その名残で今も軒先やケラバに取り付ける役物のことを「唐草」と呼んでいるようです。
軒先水切り板金の注意点
屋根を雨漏りから守る大切な水切り板金。
その中でも軒先水切り板金は集積された雨水を適切に雨樋に排水し、その水が内部に周りこんで侵入しない役目をしています。
軒先水切り板金は新築の際には必ず設置されているため、屋根の葺き替えやカバー工法を行った際にも必ず必要になります。見積に含まれているかどうかチェックするようにしてください。
また、壊れたからと言って自分でDIYで修理されることはおすすめしません。
板金は屋根を雨漏りから守る重要な部材で、専門的な知識を要します。修理や設置はプロに依頼することをおすすめいたします。
まとめ
軒先水切り板金はその名の通り軒先に取り付ける板金です。雨水が集中する軒先から内部に水が侵入するのを防ぐ重要な役割があります。
軒先水切り板金の設置が適切にされているかどうかで雨漏り発生を防げるかどうかが変わってきます。
今ではDIYの動画などもたくさんありますが、適切に水切りがされていないと雨漏りにつながります。
水切りや雨仕舞は雨の流れや板金の加工など詳しい知識が必要な技術です。
屋根のことは屋根のプロにお任せいただくことで安心してお過ごしいただけます。
福田総業は屋根をお守りすることで、横浜のみなさんの暮らしをお守りいたします。
雨漏り修理や屋根修理、屋根板金のことでなにか不安があれば、お気軽にご相談ください。