こんにちは。横浜市港南区の屋根修理・雨漏り修理の専門店「福田総業」です。
棟板金は屋根の中でも最も高いところに位置しているため、劣化しやすい箇所でもあります。
今日は棟板金の役割や、劣化する原因や症状、そしてメンテナンスの方法についてご紹介します。
棟とは
棟とは、屋根の一番高い部分を指します。
屋根が交差する部分でもあり、交差する形によって屋根の形状の呼び名も変わります。
屋根同士がてっぺんで接合されるつなぎ目部分になるため、接合部分からの雨の侵入を防ぐ必要があります。
また屋根の頂点部分になるので、風の影響を受けやすく劣化の早い箇所でもあります。
棟板金の役割とは?
棟の接続部分を保護し、屋根材を固定しているのが棟板金です。
屋根の接合部分に貫板(ぬきいた)という木製の下地材を設置し、その上から金属板を被せて釘やビスで固定をしています。
スレートや金属屋根では金属製の板を用いるため棟板金と呼ばれます。
一方瓦屋根の際には瓦を用いるので棟瓦と呼びます。
使用される金属は20年ほど前はトタンが使用されており、さびやすく不具合が起きやすかったのですが、現在はさびにくく耐久性の高いガルバリウム鋼鈑やエスジーエル鋼鈑が使用されています。
また以前は貫板は木製でしたが最近では樹脂製やアルミ製などの腐りにくいものが主流になってきています。
弊社では腐食しない人工樹脂を使用しております。
棟板金の劣化原因
棟板金の耐用年数は約15~20年です。
ただこの耐用年数の前に、板金を固定している釘が抜けてくる劣化が起きやすいため、築7年~10年を過ぎると定期的にチェックを兼ねた屋根のメンテナンスをおすすめいたします。
釘が浮く理由は、板金が太陽熱による膨張によって板金と釘が引っ張られ、その後夜の冷えによって収縮をする時には板金だけが収縮します。これを繰り返すことで少しずつ釘が緩んでいきます。
釘が緩むことによる被害
貫板の腐食
釘が緩むとその隙間から雨水が侵入し下地の貫板が腐食したり、棟板金の錆びが発生するなど内部の劣化が進行していきます。気づかないうちに雨漏りの原因になることもよくあります。
棟板金のめくれや飛散、劣化
棟板金を下地である貫板に固定する釘が緩むと、固定する力が弱くなり、さらに貫板が腐食しているとさらに固定する力は弱くなります。その状態で強風が吹くと最悪の場合には棟板金がめくれたり、飛散して事故につながることもあります。
棟板金の補修・メンテナンス
棟板金の補修は、釘が抜けているのみの場合は、釘を打ち込んで頭をコーキングで固定して抜けを防止します。
もしも貫板が腐食している場合には貫板を交換します。
棟板金が剥がれた、飛散した場合には棟板金を交換します。この場合貫板と棟板金を撤去して両方新しいものへと交換・取り付けを行います。
屋根の棟板金取り換え工事の事例
強風によって棟板金の一部が飛散してしまっています。
現在の棟板金を撤去して、新しい木下地を設置します。最近では樹脂製の貫板を設置することもよくありますが、木下地の方が安価ですのでご予算に合わせてご提案いたします。
上から新しい棟板金を被せてビスで固定し、継ぎ目にシーリングで止水処理を行っています。
現場住所 | 横浜市南区 |
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施工内容 | 棟板金の交換 |
棟板金の破損に火災保険が使えることも
もしも台風などの自然災害によって棟板金が剥がれた・飛散した等の損害を受けた場合には火災保険が適用されるケースがあります。
ご加入の火災保険会社に確認してみてください。
福田総業では火災保険に対応した補修の実績があります。申請が通るのかご心配な方は一度ご相談ください。
アドバイスをさせていただきます。
まとめ
今回は建築板金の一種である棟板金についてご紹介しました。
棟板金は屋根の頂点部で交差する屋根を固定し接合部から雨が侵入しないよう保護する重要な板金ですが、頂点部にあるため太陽熱による影響を受けやすく、膨張と伸縮を繰り返すことで自然に釘が抜けてきます。放置すると雨漏りや棟板金の飛散にもつながります。
とはいえ棟板金は目が届かない場所のため異変に気付くのは雨漏りが起こってからや屋根の葺き替え時ということも少なくありません。
定期的なメンテナンスを行うことで棟板金の異変に早めに気づき、飛散や雨漏りなどを防ぐことができます。
また強風による飛散や破損の場合は火災保険も適用可能です。
棟板金や屋根の状態をしばらくチェックしてないなという方は、福田総業にご依頼ください。
屋根診断は無料で行っております。
横浜市や近郊での棟板金の補修・交換、屋根修理は福田総業にお任せください。