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屋根屋のブログ

雪止めを設置するメリットやデメリット、設置費用などをご紹介

2023/03/31

屋根に雪が積もると雪の落下が心配ですよね。
温かい地域ではあまり必要性を感じないかもしれませんが近年ではここ横浜でも2022年1月に大雪注意報が出ています。
最近の異常気象で思わぬ積雪が起こることも珍しくありません。
降ったとしてもあまり積もることは少ないですが、雪止めなどで対策しておくと思わぬトラブルを防ぐことができます。
今回は雪止めを設置するメリットやデメリット、種類や設置費用の相場をご紹介します。

雪止め

雪止めを設置するメリット

落雪によるトラブル防止

落雪によるトラブル防止

雪は重量があり、積もった雪が暖められて塊ごと落下した際に、落雪の量によっては、ケガなどの人身事故に発展する危険性があります。
雪は軽いイメージがありますが、特に雪が少ない地域では水分の多いべた雪が降りやすく、こうした雪は夜になると凍って硬くなります。この凍った雪が落下すると思わぬ事故を起こします。
ご自分の敷地内だけで済めばまたいいのですが隣家に落雪してトラブルになったというケースもあるため、雪止めを設置して落雪事故を防止できるのは大きなメリットです。

雨樋や屋根などの破損防止

落雪の衝撃によって、カーポートなどの屋根や、雨樋、室外機などが壊れてしまうリスクがあります。
特に雨樋は塩ビ製のものが一般的に流通しており、経年劣化すると脆くなるため、積もった雪の重量によって雨樋が壊れたり変形することがあります。
屋根や雨樋が破損してしまうと雨漏りに発展するリスクも高くなり、修理費用も高額なため、思わぬ破損を塞ぐためにも雪止めを設置しておくと安心です。

雪止めを設置するデメリット

錆の発生

雪止めは金属製のため、経年劣化によって錆が発生する可能性があります。
もしも金属屋根の場合、隣接する金属に錆が付着するとそこから錆がうつって拡がっていくという「もらい錆」という現象が発生してしまう可能性があります。
アルミやステンレスなど錆びにくい雪止めを選ぶと錆のリスクを減らすことができます。

豪雪地域には不向き

頻繁な雪下ろし作業が必要な豪雪地域では、専用のスコップなどの器具を使って雪下ろしを行います。
雪止めが屋根に設置されていると、雪止めにスコップがひっかかるなど作業の邪魔になってしまうため、豪雪地域には向いていません。
また豪雪地帯ですでに無落雪屋根である場合も雪止めは不要です。

雪止めの種類

屋根の雪止めには主に以下の4つの種類があります。

雪止め金具

雪止め金具

扇型や羽型、L型などの形状をしており、屋根材に差し込んで設置します。
スレートや金属屋根、瓦屋根など様々な種類の屋根に使用可能であり、降雪量などに合わせて適切な量を等間隔で設置します。
雪止めの中では安価であり、後付けも可能なため広く流通しています。

雪止めアングル

雪止めアングルは、L字型をした棒状の金具を連結して、屋根の傾斜にたいして垂直に設置して固定します。
金属屋根を中心に採用されており、スレート屋根にも使用が可能です。
アルミ製やステンレス製が多く、雪止め金具よりも高価ですが、落雪効果が高い雪止めです。

雪止め瓦

雪止め瓦

瓦と雪止めが一体化しており、輪形(大・小)と駒形があります。
瓦から飛び出た輪形部分が雪の落下を防ぎます。設置に手間がかからず、通常の瓦と置き換えることで後付けも可能です。

雪止めネット

雪止めネット

画像出典:スワロー工業株式会社「ネットメル(軒先雪止ネット)」
金属上のネットを屋根に設置することで雪を食い込ませて落雪を防ぎます。雪が溶ければ水となって雨樋に流れていきます。
ネット状となっているためどんな屋根にも設置が可能です。また広範囲にガードできるため、落雪防止が高いのも特徴です。

雪止め設置費用の目安

雪止めの設置費用は、タイプや屋根の広さによって異なります。
雪止め金具の設置費用の相場は、13〜16万円程度です。
アルミ製アングルタイプの雪止め設置費用の相場は、5〜20万円程度になります。
雪止めネットを設置する費用の相場は、15〜20万円程度が目安となります。
足場の設置が必要な場合、別途15~20万円が必要となります。

雪止めが不要な屋根材

屋根材の中には、雪止めを設置しなくとも雪の落下を防止してくれる種類があります。
そのような屋根材には雪止めの設置は不要です。
たとえばジンカリウム鋼板の表面に石粒を吹き付けたタイプの屋根材や、グラスファイバーの表面に石粒でコーティングしてあるアスファルトシングル屋根は、表面の石粒があるため雪が滑り落ちず、落雪しにくい屋根です。
また、前述のように屋根を平らにすることであえて雪を残し、気温の上昇や室温によって雪を解かす無落雪屋根の場合も雪止めは不要であり、雪の多い地域ではこちらの屋根が多く用いられています。

雪止めの施工不良に注意

雪止めの施工が不十分である場合やずさんな工事によって、雪止めが雪とともに落下する、雨漏りが発生してしまうこともあります。
ご自宅の屋根にあった素材や、個数、そして適切な工事をしてくれる、実績のある信頼のできる業者に依頼すると安心です。

まとめ

雪止めは思わぬ落雪を防ぎ、トラブルを予防してくれます。
雪があまり降らない地域の場合、あまり雪の被害は想像できず特に対策も必要ないかと思われることが多いかと思います。
しかし雪止めはむしろ雪が少ない地域の方の方が普段意識しないために対策を練っておくといざという時に安心できます。
雪止めにも色々な種類があるため、ご自宅の屋根の種類や形状、降雪量などを考慮して最適な雪止めを提案し、適切な工事をする業者を選ぶようにするといいでしょう。

横浜市で雪止めの設置など屋根工事をお考えの方は福田総業にお気軽にご相談ください。

【雪止め設置の施工事例】

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