こんにちは。横浜市港南区の雨漏り修理・屋根修理の専門店「福田総業」の広報担当です。
アスベストは、2004年に法規制によって使用を制限されるまで、安価で耐久性を高められる素材として広く建材に使用されてきました。
屋根材もその例にもれず、特にスレート屋根には広く用いられ、昭和36年(1961年)に発売されて以来、法規制される2004年までのスレートにはアスベストが使用されていました。
1990年前半ごろからアスベストの健康被害が注目されはじめると、アスベストを含まないスレート材が開発されはじめます。
しかしこの時代に開発されたノンアスベストのスレート屋根には、アスベストに代わる十分な耐久性を持ち合わせず、脆弱な物が多く、社会問題になっているものもあります。
「レサス」とは?
旧松下電工(現ケイミュー株式会社)から1999年に発売された「レサス」もそんなノンアスベストスレートの一つです。
松下電工(現パナソニック)と株式会社クボタは2003年に「クボタ松下電工外装株式会社」を設立し、2010年に「ケイミュー株式会社」に社名変更しています。
「レサス」はアスベストを含まないスレート屋根をという需要にこたえて発売されましたが、アスベスト入りのスレート屋根材ほど十分な強度をもたず、早い場合には築10年を待たずに屋根材そのものが劣化してしまいます。
見た目は普通のスレート屋根ですが、屋根材の先端が不揃いでいびつな形をしており、薄い縦線が入っているのが特徴。
強風や雨、熱で割れやすく、はがれやすい屋根材として業界でも要注意の屋根として扱われています。
塗装が剥がれるとスレートが水を吸いやすく、夏場に強い日差しを浴びて乾燥するときに変形し、そして冬場に霜が降りて凍結すると膨張して割れたりします。
割れると雨が降った時に裏側まで水が入り込んでしまい、下の防水シートを傷め、やがて雨漏りへと発展してしまいます。
こちらは2006年まで販売されていましたが現在では生産中止となっています。
塗装できない!レサスのリフォーム方法
こちらの屋根材ですが、リフォームの方法として塗装を行うことはおすすめしません。
屋根材自体が脆いため、塗装をしても意味がなく、塗装では屋根材自体を守ることができません。
そのため屋根の修理やリフォームを行う場合、屋根全体を新しくする葺き替え工事になります。
葺き替え工事を行うと脆い屋根から強い屋根になり、屋根自体の強度が上がります。
築15年が経過していると、下の防水シートもそろそろ耐用年数が近づいていることも多いため、屋根材と防水シートを両方新しくすることで、家を雨から守る二次防水の仕組みが刷新されます。
ノンアスベスト屋根の場合、アスベストの撤去費用は不要になるので、そこまで高額な工事にはなりません。
スレートから金属屋根に葺き替えた場合、さらに屋根が軽くなり耐震性も向上します。
「レサス」の注意点
非常に脆く、寒暖の変化でも割れやすいため、人が上に乗るだけでも割れてしまうことも多くあります。
間違ってもご自分で上に登ったりせずに、専門業者に依頼してください。
風速40m/sくらい風の場合でも割れて飛んで行ってしまうことがあります。
周囲に飛散してもしも人に当たったり、別の家の窓ガラスを割るなどすると人命にも関わるため、ご自宅が1999年~2006年にたてられており、スレート屋根の劣化が激しい場合には防犯の面でも早めのリフォームをご検討ください。
塗装を行っても守ることはできないため、お金の無駄になってしまいます。
レサスだとわかっているのに塗装を提案してくるような業者にはご注意ください。
レサスをはじめ、横浜市や周辺でのノンアスベストスレート屋根の葺き替えは福田総業にお任せください。