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屋根屋のブログ

コロニアルとは?コロニアルクァッド、コロニアルグラッサの違いについて

2022/11/21

こんにちは、横浜の雨漏り修理・屋根修理専門店「福田総業」です。
「コロニアル」は屋根材としてよく利用されているものの一つです。

コロニアル

薄い板状の屋根材で、一時期とてもよく普及したためご自宅の屋根がコロニアルという方も多いのではないでしょうか。
このコロニアルの中でもよく使用されているのが、「コロニアルクァッド」と「コロニアルグラッサ」です。
この商品はよく似ているため違いが分かりづらいという方も多いのではないでしょうか。
こちらではコロニアルと「コロニアルクァッド」と「コロニアルグラッサ」の違いについてご紹介します。

コロニアルとは?

「コロニアル」は屋根材の名称ではなく、「スレート屋根材」の商品名です。
1961年(昭和36年)にクボタ(現ケイミュー)が販売開始しました。
当時は陶器瓦やセメント瓦、トタン屋根しかなかったため、瓦屋根より安価で軽く、大量生産が可能な屋根材として特に高度経済成長期に急速にシェアをのばしました。
化粧スレートといえばクボタというくらいトップシェアを誇ったため、いまだにスレートのことを「コロニアル」と呼ぶ人も多くおられます。
スレートは「カラーベスト」とも呼ばれますが、「カラーベスト」はクボタ(現ケイミュー)が販売している屋根材のシリーズ名のひとつであり、その中にコロニアルも含まれます。
2000年以前のスレートには耐久性を高めるためアスベストが含有されていることが多く、このころの代表的な商品として「ニューコロニアル」があります。
アスベストに対する健康懸念が高まり、2006年に全面規制されるまでの2000年初めごろから規制までの間に発売された商品は、アスベストの代わりに繊維を含有しており、耐久度が不十分で色々な問題を起こしています。
代表的なものが「コロニアルNEO」です。
コロニアルNEOについて詳しくはこちらをご覧ください。
スレート屋根のメリットやデメリットについて詳しくはこちらをご覧ください。

2008年以降に、脆弱性を改良したコロニアルが発売されるようになりました。それが「コロニアルクァッド」や「コロニアルグラッサ」です。

コロニアルクァッドとは

コロニアルクァッド
出典:ケイミュー株式会社

コロニアルクァッドは、コロニアルシリーズの中で最も価格が安く、基本となる商品です。
コロニアルクァッドはアスベストを含んでいません。アスベストの代わりに、パルプ繊維を使用しており、さらにこれを強化するために超微粉末材を配合。これによってセメント基材とパルプ繊維の付着率を向上させて強度を高めています。
JISの基準に準じた耐衝撃性試験にも合格しています。
価格が安いため多く流通し、施工も容易なため扱える業者が多いことも特徴です。
コロニアルクァッドの耐用年数は約30年とされていますが、立地などによっては短くなることがあります。
表面の仕上げにはアクリルコートを施し、紫外線への耐久効果によって色褪せを抑えます。
カラーバリエーションは12色展開されており、シンプルな形状からどんな家や街並みにも合わせやすくなっています。
コロニアルクァッドの価格は、1坪あたり14,960円(税込)、1枚当たり748円です。

コロニアルグラッサとは

コロニアルグラッサ
出典:ケイミュー株式会社

コロニアルグラッサはコロニアルクァッドの上位品で、コロニアルクァッドよりも高性能です。
コロニアルグラッサもアスベストを含まないノンアスベスト製品です。
無機顔料を混合した無機化粧層の上に細かい釉薬加工を施した無機彩石層、そしてその上に紫外線のエネルギーよりも高い結合エネルギーを持つことで紫外線による色褪せに強いグラッサコートで表面を保護しています。
グラッサコートは塗料の中でも最高のグレードで耐久性を誇る無機系塗料とほぼ同じ性能をもっており、このグラッサコートによってコロニアルグラッサは色褪せに強く、高い耐久性を持つスレートとなっています。
屋根材の寿命そのものは約30年と、コロニアルクァッドとあまり代わりませんが、色褪せに強いため、メンテナンスの回数を減らすことができます。
カラーバリエーションは16色。コロニアルグラッサよりも多くの色から選ぶことができます。
価格は、1坪あたり15,400円(税込)、1枚当たり770円とコロニアルクァッドよりもやや高額になっています。
グラッサシリーズの中には、遮熱機能を付与した「遮熱グラッサ」や、「ろくしょう」・「こいあい」など個性的な色目から選べる「コロニアルグラッサ オプションカラー」など各種展開されています。

まとめ

住宅金融支援機構の調査によると、一戸建ての新築でスレートが採用される割合は32.7%とのことで、ガルバリウム鋼板など金属屋根に次ぐ人気です。
そのスレートの中でも大きなシェアを誇る「コロニアル」ですが、一口に「コロニアル」といっても年代によって特徴が異なり、またアスベスト含有の危険性、アスベストがない時代の耐久性の脆弱性、そして改良されたコロニアルと様々なものあります。
改良コロニアルにも「コロニアルクァッド」と「コロニアルグラッサ」など様々なシリーズがあります。
違いを理解して、ご希望にあう商品を選択することでよりよい新築・リフォームが実現できます。
コロニアル屋根の耐用年数は約30年ですが、適切なメンテナンスを行うことで寿命を保ち、建物を長持ちさせることができます。
横浜や近隣地域でのコロニアル屋根の点検やメンテナンス、屋根修理は福田総業にお任せください。

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