トタン屋根の張り替えや葺き替えのタイミングや費用は?

2022/10/13

屋根は雨や紫外線によって気が付かないうちに劣化しています。
トタンは大正時代から燃えない屋根として普及し、高度経済成長期には安価で軽く、施工しやすいという特徴から多くの建物に導入されました。
戸建てではトタンは瓦棒屋根が多く採用されています。倉庫などでは波板トタンが多く見られます。
鉄板に亜鉛メッキを施したのがトタンで、亜鉛の働きにより通常よりも錆びにくくなっています。
しかしトタンはメンテナンスをしていないと錆びて穴が空くなどの劣化症状が発生します。
トタンの状態によっては塗装よりも張り替えや葺き替えなどのリフォームが必要となります。

今回はトタン屋根の張替えや葺き替えのタイミングや費用についてご紹介します。

トタン屋根

トタンの張り替えの時期は?

トタン屋根の寿命は約10年と言われていますが、定期的に塗装や錆止めなどのメンテナンスを行うことで最長20年は使用が可能です。
トタンの劣化が色褪など軽度であれば塗装を行うことで耐用年数を延ばすことができます。

錆が広がっている場合には、錆を落とすケレンという作業が広範囲に必要となりその分手間がかかり高額になってしまいます。あまりに錆がひどい場合には耐久性も高所して張り替えなどを行った方がいいでしょう。
トタン屋根について詳しくは下記をご覧ください。

トタンの症状別メンテナンス

傷がついている、歪みなど変形している

傷がついている、歪みが変形している

トタンは薄い金属板を加工しているため、衝撃によっては傷や凹みがつきやすくなっています。傷があるとそこから錆が発生し、放置すると広がってしまいます。
傷は錆止めや塗装で保護し、変形がひどい場合は部分的に張り替えをします。

錆が発生している

錆が発生している

トタンはめっき成分に含まれる亜鉛が、傷がつくと最初に溶け出して保護することで錆をある程度抑えてくれます。しかし溶け出す亜鉛には限度があり、亜鉛が補充されるわけではないため、めっきに含有される以上の傷がつくと錆は一気に広がってしまいます。
錆が発生したら拡大しないうちに保護する必要があります。
錆が全体的に広がるとケレンというさび落としの作業が全面に必要となり、その分費用が高額になる可能性があります。錆が残っているとそこから広がる危険もあり、葺き替えをした方が安くて安心という場合もあります。
錆をケレンで落として錆止めや塗装を行います。

穴が空いている

穴が空いている

錆が進行すると穴があいてしまいます。もしも一部分だけ穴が空いている場合は、部分的な交換や張り替えも可能ですが、全体的に広がっている場合には張り替えになります。
穴が空いていると内部の野地板や構造部分まで腐食している可能性があります。

トタンのリフォーム方法と費用の目安

部分補修

傷んでいるトタンが一部である場合は、その部分だけ張替えて修理を行えます。
費用は約10万円前後ですが、張替える広さによって変わります。また場所が高所や急こう配である場合には足場が必要になることもあり、その場合は足場代が必要になります。

外壁塗装・屋根塗装

トタンが一部錆びている、などトタン屋根そのものに傷みがひどくない場合に行うリフォームです。
全体的な錆や穴空き、端が崩れているなど大きな傷みがある場合には行えません。
費用は50万円前後ですが、塗装する場所の広さや使用する塗料によって変動します。

張り替え(葺き替え)

古いトタンを撤去・解体して新しい屋根や外壁材へと張り替えを行います。
トタンの下の野地板や屋根の内部まで腐食いている場合には葺き替えが必要となります。
トタンの屋根や外壁は、同じ金属であるガルバリウム鋼鈑へと張り替えるのが一般的です。
既存の屋根や外壁よりも重い素材に葺き替えや張り替えを行うのは、耐震的や安全性の面でおすすめできません。
築20年以上経過している場合は、下の防水シートも劣化している可能性が高いためそちらも交換し、さらにその下にある野地板の状態も点検できるため、トタン屋根は葺き替えを行うと安心でおすすめです。

トタン屋根はガルバリウム鋼板への張り替え(葺き替え)が主流

ガルバリウム鋼板は、トタンの錆びにくさを改良するために開発され、トタンの亜鉛めっきにアルミニウムを配合することで、溶け出した亜鉛の箇所をアルミニウムの酸化被膜が補うことで錆びの進行を防いでくれます。
ガルバリウム鋼板は、トタンと重量も変わらず、錆びにくさはトタンの3~6倍、耐久性も約25年から35年と大幅にアップしており、トタンからの張り替えや葺き替えによく使用されています。
トタン屋根からガルバリウム鋼板への張り替えや葺き替えや範囲や下地の状態などによって大きく異なりますが約60~250万円です。

カバー工法

既存の屋根の上から新しい屋根を被せるカバー工法ですが、トタンの上からできないことはありません。
しかしトタンが主に施工された1990年代からは30年以上が経過し、築30年近い屋根は劣化が進行しています。
こうした場合、下地の野地板にも傷みが発生していることが多く、野地板に傷みがあるままカバー工法をしてしまうと屋根材がしっかり固定できず、また雨漏りのリスクも高まります。

まとめ

トタン屋根や外壁は状態にもよりますが、張り替えや葺き替えを行うのがおすすめです。
錆が広がった状態を放置しているとやがて穴が空いてしまい、雨漏りへと発展してしまいます。
錆が出るまでに塗装でメンテナンスを行うことが長持ちさせるポイントです。

横浜市でトタンの張り替えや葺き替えをご検討の方は、福田総業へ一度ご相談ください。

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