横浜市港南区の地域密着の雨漏り修理・屋根工事専門店の福田総業・広報担当です。
最近人気のガルバリウム鋼板。
見た目もすっきりとシンプルで耐用年数も長く、また軽量なため屋根の軽量化対策として屋根リフォームにもよく使用されています。
しかし「見た目がモダンでかっこいい」「長持ちしてメンテナンスフリーらしい」という気持ちだけで選ぶのは危険です。
ガルバリウム鋼板は錆びにくいですが錆びないわけではありません。
また、お住まいの環境によっては錆びたり劣化が早くなってしまうことがあります。
今回はガルバリウム鋼板の屋根や外壁にして後悔しないために気を付けるポイントをご紹介します。
ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーではない
ガルバリウム鋼板は薄い鉄の板に錆びにくくなるようにメッキを施した錆びにくい素材です。
トタンよりも3~6倍錆びにくいとされていますが、錆びないという訳ではありません。
表面を保護するメッキに傷が入ったり、凹みが起こるとそこから錆が発生しやすくなります。
また、表面に塩や埃、鳥の糞などが長時間付着すると錆が発生します。
そのため定期的な水洗いや塗装のメンテナンスが必要です。
ガルバリウム鋼板で後悔しないため気を付けるポイント
ガルバリウム鋼板はお住まいの環境などによって錆びやすさや耐用年数が低下しやすくなります。
外壁や屋根をガルバリウム鋼板にして後悔しないために、向いているかどうかチェックしてみましょう。
ポイント1:凹みやすく傷がつきやすい
ガルバリウム鋼板は軽くて薄い素材ですが、その分凹みやすいという欠点があります。
庭でサッカーやキャッチボールなどすれば簡単にぼこぼこになってしまいます。また自転車や硬い荷物をぶつけてしまっても凹みができてしまいます。
ガルバリウム鋼板がへこんでしまった場合、メーカーでも修理は不可とされており、修理方法は確立されていないため基本は張り替えとなります。
凹みの他に傷がつきやすい性質もあります。鋼板を覆うメッキは0.05mm程度と非常に薄く、傷がつくとそこから錆びやすくなり赤さびが発生してしまいます。硬いものがぶつかるような衝撃でもすぐに傷がついてしまいます。
そのため庭を子供たちの遊びにしたい場合や、通学路に面しているような場合にはあまり向いていません。
ポイント2:塩害で錆びやすい
海の近くでは車が錆びやすくなるように、金属であるガルバリウム鋼板も塩害による被害を受けます。
錆に強い建材ではありますが、塩害によって表面の被膜が劣化してしまうと錆を発生します。
ガルバリウム鋼板のメーカー保証は、海外沿いから5km以内を対象外としています。ガルバリウム鋼板をさらに改良したSGL鋼板は、メーカー保証が500m以内が保証対象外のため、非常に広い地域が対象となります。
海沿いの方は真水で定期的に洗い流すなどこまめなメンテナンスが必要です。時に雨の当たらない場所は錆びやすくなります。
海に近いところにお住まいの方であまりメンテナンスができない方は、塩害被害を受けにくい素材を選ぶことをおすすめします。
ポイント3:粉塵でも錆びやすくなる
ガルバリウム鋼板の塗膜の劣化は、風で運ばれる塵やほこりなどに含まれる汚染物質や工場からの排煙に含まれる化学物質が長時間付着することでも進行します。
そのため工場やグラウンドが近くあり、粉塵が飛散しやすい環境の方にはあまり向いていません。
ポイント4:屋根の勾配が緩いと錆びやすい
屋根の傾きの角度を勾配と呼びますが、勾配が急な屋根はその分水が流れやすく排水もよくなります。
反対に勾配の緩い屋根は排水性が低く、水が溜まりやすくなります。
水が溜まってしまうとガルバリウム鋼板の腐食のスピードが加速し10倍になると言われています。
2寸以下の緩い勾配の屋根は、水が溜まっていないか、錆が出来ていないかこまめにチェックしてください。
ポイント5:雨音が気になることがある
金属屋根特有のデメリットとして雨音が響きやすいという点があります。
ガルバリウム鋼板の表面に防音塗装がされているものや、断熱材一体型の製品の場合には断熱材がクッションとなり緩和されますが、断熱材のないタイプや防音塗装のないものの場合、音に敏感な方は注意が必要です。ガルバリウム鋼板屋根にはオプションで防音材が選択できる商品もあります。
同じ素材でも商品によって機能が異なるため、仕様などをよく確認されることをおすすめします。
ポイント6:専門業者が少ない
ガルバリウム鋼板は施工する際に薄くて曲がりやすく傷が付くと錆びやすく、またもらい錆などを防ぐ必要もあるため、扱いの難しい素材です。
屋根屋ならどこでも扱っているわけではなく、板金施工業者が専門ですがお住まいの近くにいない場合もあります。
アフターケアのある、何かあった際にはすぐ来てもらえるような地元の業者を選ぶと安心です。
まとめ
今回は人気のガルバリウム鋼板を選んで後悔しないためのポイントをご紹介しました。
錆びにくく軽くて耐久性のあるガルバリウム鋼板も錆びないわけではなく、お住まいの環境によっては錆が発生しやすく、長持ちしにくいことがあります。
また凹みやすい、雨音が気になる人がいるなど素材のデメリットもあるため、色々な条件を考慮した上で選ばれると後悔することが減るかと思います。
屋根選びに悩まれたら、色々な業者に見積りをとって相談してみるのもいいかと思います。
外壁や屋根は安いものではありません。後悔のない屋根や外壁選びのために色々な情報を比較検討されてください。
横浜市でガルバリウム鋼板への葺き替えやカバー工法をお考えの方は、板金専門の福田総業にぜひ一度ご相談ください。
「ガルバリウム鋼板を考えているけれども、我が家に合っているかわからない」などお悩みの方、お客様のご希望や現在の状況を調査した上でアドバイスさせていただきます。
お問合せ・お見積りは無料ですのでお気軽にご相談ください。