こんにちは。横浜市港南区にある雨漏り修理・屋根修理の専門店、福田総業の広報担当です。
プレハブの屋根から雨漏りがしてしまったら、大切な資材や書類が被害を受けてしまいます。
もしも放置してしまうと、建物そのものに錆や腐食といったダメージを与えてしまうため、早急な措置が必要です。
こちらでは、プレハブの雨漏り修理の方法と、屋根のメンテナンス方法についてご紹介します。
プレハブとは?
プレハブは、プレハブ工法で作られた建物を指し、プレファブリケーション(prefabrication)の略称です。
プレハブ工法は、必要な部材を工場で作っておき現場で組み立てる工法であり、短期間で完成します。
そのため仮設店舗や倉庫、建築現場での事務所や最近ではワクチン接種会場などにも使用されています。
本来は工法の名前ですがプレハブ工法で建てられた建物のこともプレハブと呼ばれています。
プレハブの屋根の構造と雨漏りリスク
プレハブの屋根は、通常の屋根のように屋根材→防水シート→野地板という構成ではなく屋根材一枚で構成されていることが多くあります。
二次防水である防水シートがないため、一次防水の屋根材に何か不具合があると即雨漏りが発生してしまいます。
そのためプレハブの屋根は雨漏りしやすい屋根といえます。
中には屋根材の下に断熱材が施工されている場合もありますが、防水の機能はなく、むしろ断熱材があるために雨漏りの発見が遅れるケースもあるため注意が必要です。
プレハブで重要な資材や資料を保管する際には、プレハブの構造を調べておくといざという時に安心かもしれません。
プレハブ屋根の材質
プレハブ屋根の多くは折板屋根で、素材は金属製であることが金属製となっています。
材質の種類によって耐久性が異なるため雨漏りリスクも異なります。
トタン
トタンは軽くて安価な素材で加工もしやすいため、よく使用されてきたた素材であり、ひと昔前までは金属屋根の代表的な素材でした。
鋼板に亜鉛のメッキを施されているため亜鉛の働きによって通常の鉄よりは錆びにくくなっていますが、耐用年数は約10年とされており塗装による定期的なメンテナンスが必要です。
しかしごく短期間使用する建物にとってはトタンで十分ともいえます。
ガルバリウム鋼板
トタンを改良したのがこちらのガルバリウム鋼板です。トタンのメッキ成分にアルミニウムを加えることで、トタンの約3~6倍の錆びにくさを獲得し、耐用年数も25年から35年と大幅に拡大しています。トタンと同じく軽量ですがトタンよりも初期コストはやや高くなります。長期的に使用する建物ならおすすめの材質です。
プレハブ屋根の雨漏り原因
プレハブ屋根はシンプルな構造で、雨漏りしやすいといえますが、雨漏りしやすい原因や場所を知り、適切なメンテナンスを行うことで雨漏りを防ぐことも可能です。
錆による穴あき
金属屋根の弱点である錆。
錆びにくいガルバリウム鋼板も凹みや傷に弱く、傷がついてメッキが剥がれて内部の鉄が露出するとそこから錆びてしまいます。錆は放置するとどんどん広がり、やがて穴をあけてしまいます。
定期的に点検を行って錆ができていないかどうかチェックしておきましょう。
ボルトやビス
プレハブはボルトやビスで部材を固定していますが、そのボルトやビス部分は特に錆やすく、またゆるみが発生すると隙間から雨水も侵入しやすくなります。
特に折板屋根はボルトやビスの数が多く、露出しているようなタイプの場合は特に注意が必要です。
屋根の水たまり、内樋の劣化
プレハブ屋根に勾配が足りない場合や排水不良が起こると屋根に水たまりができてしまいます。
特に折板屋根で雨樋が内側にある内樋構造になっている場合は、落ち葉などが詰まると屋根に水が溜まり、雨漏りしやすい構造となっているため特に注意が必要です。
プレハブ屋根をDIYで修理するには?
プレハブ屋根が雨漏りしているとき、応急処置としてDIYで補修することは可能です。
DIYの補修には下記のような方法があります。
コーキングで埋める
雨漏り箇所や損傷個所が小さい場合には、コーキングで概要箇所を充填でして埋める方法があります。
金属屋根には金属用のコーキング材を使用しましょう。
防水シールを貼る
雨漏りしている箇所が明確で、小規模な場合には防水テープを貼って補修します。
防水テープは凹凸がある場所にも貼ることができます。貼る前には周りの錆や埃は除去しておきましょう。また防サビ効果のある防水テープを選ぶとより長持ちします。
汚れた上から貼ってしまうとはがれやすくなります。
ブルーシートを被せる
雨漏りしている箇所が特定できない場合や、広範囲の場合には上からブルーシートを被せます。
ブルーシートは飛ばされないように土嚢やロープで固定しておきます。
必ず二人以上で雨が止んでいるときに作業を行い、転落などには十分に注意してください。
DIYの場合には、特に高所で作業する場合には転落には十分に注意をしてください。
また間違った箇所をコーキングで塞いでしまうと雨漏りが悪化したり、被害箇所が特定できないと雨漏りがおさまらないリスクが存在します。
そのためせっかく補修を行ってもまた雨漏りがとなってしまうと、はじめから業者に依頼した方が確実というケースもあるため、DIYでの補修はあくまでも応急処置とお考えください。
プレハブ屋根の修理方法
プレハブ屋根の修理を業者が行った場合の施工方法は下記の三つとなります。
現場の状態によって施工方法が変わります。
部分補修
破損個所が軽度な場合、部分補修で対応が可能です。
ひび割れや小さな穴が空いている場合は、錆や汚れを除去してコーキングで充填します。
また屋根の種類や被害の具合によって修繕箇所に新しい板金を貼る方法もありますがプレハブは多くの場合屋根材が連続しているため部分張替えは困難なことが多いです。
塗装
錆の範囲がそこまで大きくない場合には、ケレン作業で錆をきれいに除去して錆止めを塗装して仕上げ塗装を行います。
塗装はメンテナンスとしても有効です。仮設ではなくある程度長期で使用する場合には、定期的に点検をかねて塗装を依頼すると屋根が長持ちします。
カバー工法
屋根材が全体的に傷んでいる場合にはカバー工法で、既存の屋根の上から新しい屋根材を被せる方法があります。
下地材のない屋根で、大規模な場合、今の屋根を解体すると作業に支障が出る場合や工費も高くなるため、既存屋根を解体しないカバー工法はよくされています。
葺き替え
屋根に下地があり、下地まで傷んでいる場合には屋根を解体・撤去して下地を張り増しや補修を行い新しい屋根材を葺きます。
野地板、防水シート、屋根材という構造になるため雨漏りや災害に強い屋根になります。
まとめ
工場で予め作られた部材を現場で組み立てるプレハブは工数が少ない工法として多くの建物に利用されています。
屋根は簡易的な造りのものが多いため雨漏りリスクが高めです。DIYも可能ですが防水テープなどはあくまでも応急処置であり、長持ちするものではありません。
プレハブの雨漏り修理や屋根修理、点検をお考えの方は屋根の専門業者に依頼されると安心です。
横浜市で雨漏り修理や屋根修理でお悩みの方、一度福田総業にご相談ください。