北米の定番屋根材・アスファルトシングルについて~特徴とメリット・デメリット

2022/07/13

こんにちは。横浜市港南区にある雨漏り修理・屋根修理の専門店、福田総業です。
今日は日本ではまだ新しい屋根材、「アスファルトシングル」をご紹介します。
日本ではまだまだマイナーではありますが、北米では非常にメジャーな屋根材です。
今回はアスファルトシングルの特徴や、メリットやデメリットについてご紹介します。

屋根の種類:アスファルトシングル

アスファルトシングルとは

アスファルトシングルはアメリカのミシガン州で開発されて、1903年に最初に使用されました。
その後1920年代に火災保険会社によって行われた、屋根に木材を使用しないように、というキャンペーンによって大きく普及したといわれています。
100年以上の歴史のある、北米におけるシェアは8割を占める歴史のある屋根材です。
日本では2007年の建築基準法改正によって使用することができるようになりました。

屋根の下に敷く防水シートには「アスファルトルーフィング」や「改質アスファルトルーフィング」などがあり、アスファルトシングルと名前が似ています。アスファルトシングルも防水シートのようにアスファルトを防水材として使用しています。
防水シートのようにシート状になっており、防水シートをいわば仕上げ材として使用した屋根材ともいえます。

アスファルトシングルの特徴とメリット

アスファルトシングルはガラス繊維を基板にアスファルトを浸透させてコーティングした屋根材で、薄いシート状になっています。表面にはキズがつかないように色のついた砂粒でおおわれています。
シート状なので加工がしやすいのも特徴です。葺き替えはもちろんカバー工法にも使用できます。
耐用年数は約10~30年です。

防水性が高い

アスファルトは防水工事や屋根材の下に敷く防水シートにも使用される素材です。
アスファルトシングルの中は複層式になっており、耐候性アスファルトが層になっているため、防水性の高い屋根材です。

防音性が高い

アスファルトシングルは多くの商品に表面に砂粒が施されています。
この表面の砂粒が緩衝材となって雨音などを分散するため、屋根裏に音が響きにくくなっています。

比較的軽量で耐震性が高い

アスファルトシングルの重量は9kg/㎡で、一般的な陶器瓦の約5分の1、スレートの約半分の軽さです。
そのため地震が来ても家に負担がかかりにくく、揺れ幅も少なく、屋根材が落下しても重い屋根より危険性が少なくなります。

割れない・錆びない

アスファルトシングルはシート状で柔らかく衝撃に強いため、瓦のように割れたり、金属屋根のように錆びたりしないメリットがあります。また表面が砂粒に覆われているためキズもつきにくくなっています。

デザイン性が高い

表面に色のついた砂粒がついているためデザイン性が高く、おしゃれで洋風な仕上がりになります。

アスファルトシングル(ニチハ株式会社)
画像出典:ニチハ株式会社

アスファルトシングルのデメリット

表面の砂粒が落ちることがある

経年劣化してくると表面の砂粒が剥がれて落ちてくることがあります。砂粒がパラパラと落ちてくると劣化のサインです。

強風に弱い

軽い素材のため、強風には弱く、劣化してくると強風にあおられて剥がれて飛散しやすくなります。
台風などの後には浮いていないかどうか、剥がれていないかどうかチェックをしてください。
接着剤と釘で打ち付けてあるので、剥がれたところは貼り直せば修復が可能です。
表面の砂粒が剥がれてきてフェルトが露出してくると屋根の寿命で張替え時です。
アスファルトシングルが剥がれてそのままにしていると雨漏りの原因になってしまいます。

カビが生えやすい

アスファルトシングルは北米で開発されたため日本の風土に合わせて作られてはいません。
湿気には弱いので、特に北側の屋根や湿気のこもりやすい場所ではカビやコケが生えやすくなります。

施工できる業者を探しにくい

日本ではまだ歴史の浅い屋根材なので、取り扱いに慣れている業者が限られています。

まとめ

アスファルトシングルは施工費用が安く、防水性や防音性が高く、衝撃や錆にも強い屋根材です。
その反面、表面の砂粒が落ちることがある点や、強風に弱い、日本では施工できる業者が少ないなどのデメリットもあります。
メリットやデメリットを考慮した上で屋根材を選ばれることをおすすめいたします。
屋根選びに悩まれた際には屋根業者にご相談ください。

アスファルトシングルにご興味のある方は一度横浜の屋根専門店・福田総業にご相談ください。

【アスファルトシングルの施工実績】

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