折板(折半)屋根のリフォーム~カバー工法・葺き替え・塗装~

2022/10/21

「折板(折半)屋根」と聞いてピンとくる方はあまり多くないかもしれません。
自転車置き場やプレハブ、倉庫や体育館などに使用されている、台形がずらっと並んだような屋根のことを指します。
今回はこの折板(折半)屋根の劣化症状やメンテナンス方法、そしてリフォーム方法についてご紹介します。

折板(折半)屋根とは?

折板屋根

折板屋根は金属屋根の一種で、素材は昔はトタンが多く用いられていましたが、近年ではガルバリウム鋼鈑や塩ビ鋼板、ステンレス鋼板がよく使用されています。耐用年数は素材によりますが約20~30年です。軒先部や勾配が緩く雨水が溜まりやすい環境では約15年程度で錆や穴あきが起こる場合もあります。
倉庫などの大型の建物によく使用されていますが、昔は倉庫などの大型施設の屋根は波型スレートが主流でした。
今ではリフォームでもほとんどが折板屋根となっています。
なぜ折板屋根が主流になったかというと、その軽さにあります。
大型屋根の葺き替えには高額な費用がかかり、その間工場や倉庫などの建物の使用にも制限がかかってしまいます。
その点古い屋根の上からかぶせてリフォームを行うカバー工法であれば撤去費用の分工事費用を抑えることができ、また工期も短くなるため基本的にはカバー工法でリフォームするのが一般的となっています。カバー工法では屋根の重量の関係から、軽い折板屋根が多く使用されているというわけです。
折板屋根のメリットデメリットなど詳しくはこちらをご覧ください。

折板(折半)屋根の劣化症状とメンテナンス

ボルトからの錆

金属屋根のため、錆びには要注意です。
そくに屋根を固定するボルトから錆びることが多く、とくに注意が必要です。
錆が全体に広がっていない場合にはケレンを行って塗装でメンテナンスを行います。

ビスが緩んでくる

屋根材を固定するビスなどが緩んでくることもあります。
放置していると強風で屋根材が飛散したり折れ曲がるなどの被害が出るケースもあるため、点検を依頼しましょう。
全体の傷み具合によって補修方法は変わります。

穴が空いている、雨漏りしている

錆が全体に広がって穴が空いていて雨漏りしているような場合には塗装ではなくカバー工法で補修を行います。

折板(折半)屋根のリフォーム方法

塗装工事

折板屋根の塗装

塗料の顔料が劣化して白い粉がでるチョーキングや塗膜の色褪せやふくれ、軽い錆などの場合で、雨漏りを起こしていない場合は、塗装でメンテナンスを行います。
折板屋根は錆を防止するためにも定期的な塗装によるメンテナンスが重要になります。
錆がある場合にはケレンで錆を落とし、錆止め塗料を塗った後で中塗りや上塗りを行い仕上げていきます。
折板屋根は金属製のため熱を吸収しやすく、暑さが気になる場合には遮熱塗料を塗ることで対処が可能です。
ボルトやナットの部分から錆が広がることが非常に多いので、水分をシャットアウトするキャップをボルトやナットに被せることが錆予防として有効です。

屋根カバー工法

錆が広がって穴が空いている場合や、ボルトが抜けて穴が空いている場合、雨漏りを起こしている場合には塗装では対応できません。
こうした場合、上から新しい防水シートと屋根を被せるカバー工法で対応します。
屋根が二重になるので防水性や断熱効果の上昇も期待できます。
古い屋根と新しい屋根の間に断熱材を挟むことでさらに暑さ対策も可能。

屋根葺き替え

折板屋根全体が劣化している場合や、固定している部分が全体に劣化している、変形をおこしているような場合には葺き替え工事を行います。
工事中は屋根をはずした状態になってしまうので、建物の利用に制限がかかります。
折板屋根を固定しているタイトフレームなどの部材も交換できるため、屋根の耐久性が向上します。
暑さ対策としては、遮熱塗装があらかじめ施された屋根材を選択することで対応が可能です。

まとめ

折板屋根のリフォームは症状によって必要な工事が異なります。
ボルトからの錆やビスのゆるみ、穴が空いているなどの劣化症状がみられる場合には早めに修理業者にご相談ください。
状態に合わせて塗装やカバー工法、葺き替えなどのリフォーム方法があります。
特に雨漏りを起こしている場合には二次被害を起こさないためにも早めの処置が重要となります。

横浜市で折板屋根の塗装やカバー工法、葺き替えなどの屋根工事やリフォームをお考えの方は、金属屋根に強い福田総業に一度ご相談ください。

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