横浜市港北区 H様邸にて棟交換、外壁シーリング工事
2023/02/13
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
H様は訪問業者からインターホン越しに「屋根がめくれてますよ」と言われて不安になられて、弊社にお見積りをご依頼いただきました。
三階建ての約築20年のお家です。今回は出来るだけ費用をおさえたいので全体ではなく、必要な部分だけの修理をお願いしたいとのことでした。
調査の結果、屋根の棟板金が全体的に劣化していたため板金の交換を行いました。
また、外壁のシーリングがほとんど無くなってしまっている状態だったので、シーリングの打ち換え工事をご提案いたしました。
横浜市港北区 H様邸にて棟交換、外壁シーリング工事 工事の概要
現場住所 | 横浜市港北区下田町 |
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お客様名 | H様 |
築年数 | 約築20年 |
施工内容 | 棟交換(換気棟)・外壁シーリング打ち替え |
施工箇所詳細 | 棟板金、外壁、外壁目地など |
使用屋根材1 | 棟→ガルバリウム鋼板 |
使用屋根材2 | シーリング材→サンライズ SRシールS70ノンブリード |
工事金額 | 825,000円 |
先日、横浜市港北区下田町のH様邸にておこなった屋根修理〈棟交換〉、外壁シーリング工事の様子をご報告します。
訪問業者に「屋根がめくれている」と言われたら?
こうしたお声を大変よくお伺いいたします。屋根がめくれている、屋根が浮いているという訪問業者の中には悪質な業者がいるためご注意ください。
強引に契約を迫るような業者は高額な工事を行ったり、手抜き工事をするような会社もあります。
弊社が調査に行うと6割くらいは手抜き工事に合うことがあります。
特に訪問業者とはその場で契約せず、何か不安に思われたら誰かに相談したり相見積もりをとるようにされてください。
横浜市港北区にて棟交換、外壁シーリング打ち替え工事|施工内容
以下、工事内容ごとに施工の内容をご紹介いたします。
棟板金の交換
こちらが施工前の屋根の様子です。
全体にコケが生えており、屋根全体は経年劣化していますが「屋根がめくれている」というのとは異なります。
今回は必要部分だけの修理をご希望でしたので棟の交換を行いました。
棟を剥がすと古い下地が腐っている状態でした。
棟は屋根同士が合わさる部分を保護する板金ですが、年月が経つと固定する釘が緩んで浮いてきたり、隙間から雨水が入り込んで下地の腐食を起こします。
棟板金はこの下地に釘で固定されている為、腐っていると固定しきれず、台風などの際に釘が抜けて飛散する危険性があります。
古い棟と下地を取り除いて、施工箇所を綺麗に清掃し、釘穴やビス穴にコーキングを圧入して補修をします。
アンテナの足元についているレールのような部材は、屋根裏にこもった熱気を逃す為の換気部材の下地です。
屋根裏の空間には夏で受けた熱が伝わるため、冬でも熱がこもりやすくなっています。夜になっても蓄熱されたまま下がることがなくその熱気が室内にまで伝わってしまいます。また屋根裏は、室内からの暖められた空気が登ってきて結露が発生しやすい場所でもあります。屋根裏の換気を行うことで熱気を逃して屋根裏の温度を下げて室内の温度を下げることができ、さらに湿気を逃すことで結露対策にもなります。
棟工事をする際には必ず換気部材の取付をお勧めしています。
H様邸の場合にはもともと棟換気が付いていたので棟換気も交換しております。
新しい棟の下地には人工樹脂製のもの(SK胴縁)を使用。棟換気の下地用部材も取り付けます。
そして上から棟板金と新しい棟換気を施工しています。
棟換気は雨漏りを心配される方もおられますが、棟換気そのものは雨漏りをしない構造となっております。取り付けの際に適切に取り付けを行えば雨漏りの心配はありません。
外壁シーリング打ち換え
こちらは外壁の施工前の様子です。
20年メンテナンスされていなかったとのことで劣化が進み、外壁目地、サッシ廻りのシーリングが、ほとんど無くなっているような状態で、ハットジョイナー(青い箇所)が見えてしまっています。
ハットジョイナーはサイディング同士に挟む形で設置され、コーキングの下にあり地震などの揺れの際にシールを伸び縮みさせてサイディング材の破損を防ぐために設置されます。
ここまでシーリングがなくなってしまっていると隙間から雨水が入り込んで、外壁の中に入り込み外壁そのものを傷めてしまい雨漏りの発生リスクも大変高くなってしまいます。
古いコーキングをカッターなど使用して綺麗に除去していきます。
そして周囲を汚さず綺麗に仕上げるために、マスキングテープで養生を行います。きれいな仕上がりのためにはこのマスキングテープをまっすぐに張るというのが重要です。
新しいコーキングを打設する前に、プライマーを塗布します。プライマーにはコーキング剤をしっかりと下地に密着させる役割があり、プライマーが下地の両面に塗布されていないと剥離を起こしてしまいます。
外壁やサッシ周りなどのシーリングが打ち終わりました。
シーリング材にはノンブリードタイプを使用。
シーリング材に含まれる可塑剤という成分が塗料と化学反応を起こして色が変色して黒くひび割れる現象をブリード現象といいますが、このブリード現象を起こしにくいのがノンブリードタイプのシーリング材です。
「サンライズ SRシールS70ノンブリード」は、べたつきが少ないため汚れもつきにくく、耐久性が良好で、接着力が強く剥離による雨漏りリスクが低減されます。また応力緩和タイプなので地震などで外壁が動いたときに目地に追従して割れを防ぎます。
また、予定にはありませんでしたが、外壁にクラックを発見したため、H様のご承諾を得てコーキングを圧入して補修しております。
髪の毛ほどの細さのクラックはさほど問題ではありませんが、このくらい大きなひび割れは、ここから雨水が侵入して外壁から雨漏りを起こす原因にもなってしまいます。
こちらはサービスにて対応させていただきました。
今回の工事での改善点・期待できる効果
屋根の棟板金を交換することで、台風などによる強風の際に棟板金が飛散する危険性が無くなりました。
また、なくなっていた外壁のシーリングを打ち直したため、外壁目地などからの水の侵入が止まり、下地や柱の腐りを防ぐことができます。
さらに軒天の劣化や破損も防げるようになりました。
施工担当者より
工事で気をつけたポイント
棟の下地が劣化により腐っていたので、腐りにくい人工樹脂製の下地を使用しました。
新たに下地材を取り付ける前に、古い下地材を固定するために打ってあった釘穴やビス穴にコーキングを圧入して止水処理をしてから施工することで、漏水のリスクを減らしております。
シーリング工事は古いシーリング材を綺麗に除去しプライマーをしっかりと塗布してから施工することと、シール材を均す(ならす)際に、空気が入らないように注意して行うことにより、剥離などの施工不良が起きないようにしております。
お客様へのお礼
H様、この度はセールス業者にご不安になられた中、弊社にご依頼をいただき誠にありがとうございました。
棟板金や棟換気部分も問題なくしっかりと施工しております。また外壁のひび割れの補修やシーリングの入れ替えも行っておりますので安心してお過ごししていただけるかと存じます。
今後また何かご不安な点がございましたらいつでもお気軽にご相談ください。迅速に対応いたします。
屋根のメンテナンスのポイント
建物のメンテナンスは放置すればするほど建物の状態が悪くなってしまい、通常よりも修理費用やリフォーム費用が高くなる傾向があります。
修理費用を安く抑えるコツは適切な時期にメンテナンスを行う事と、その時に適切な工事を提案して行う業者に依頼することです。
特に訪問販売の業者に依頼をすると、不要で高額な工事を契約させられたということもあります。
訪問業者に指摘されて不安を感じたり、工事の内容に不満を覚えた場合には他の会社に相見積もりや相談してみてください。
福田総業ではお客様のご要望やご都合、ご予算に合わせた、その時必要な工事をご提案しております。
横浜市で屋根修理をお考えの方、屋根についてお悩みの方はお気軽に福田総業にご相談ください。