屋根を支える垂木と修理方法について

2022/11/22

こんにちは、横浜の雨漏り修理・屋根修理専門店「福田総業」です。
今日は屋根を支える重要な部材、「垂木」についてご紹介します。

垂木とは?

垂木(たるき)とは、屋根の一番頂点である棟木から、一番下方にある軒桁に斜めに渡してある木材です。

屋根を支える垂木と修理方法について

「垂れさがるように斜めに取り付ける」部材のため、「垂木」と呼ばれています。
傾斜のある屋根にはすべてこの垂木がつかわれています。
屋根は、上から
1.瓦やスレート、金属などの屋根材
2.ルーフィング(防水シート)
3.野地板
4.垂木
5.母屋、棟木、軒桁
という順番で構成されています。
垂木は、野地板やルーフィング、そして屋根材を取り付けて固定するため大変重要な箇所です。
屋根材や下地材を取り付けるだけではなく、屋根の構造材として、母屋と垂木を井形に組むことにより屋根全体、そして家全体の強度も高める役割があります。
この上に野地板を貼ることでさらに強度がアップします。
普段は隠れており、小屋裏などからしか見ることができず、めったにメンテナンスする場所ではありませんが、雨漏りが発生して野地板が腐食すると垂木にまでダメージを与えてしまうことがあります。

垂木の材質やサイズ

垂木には主に杉や米マツなどが使用されます。
最近では腐食を防ぐために、腐食しない樹脂製の垂木も販売されています。
使用する垂木のサイズは屋根材によって異なり、一般的に重い屋根材の時ほど太い垂木を使用します。
軽い金属屋根(ガルバリウム鋼鈑など)の場合は、36mm×45mmあるいは45mm×45mm、スレート屋根の場合はmm、45×60mmのものを使用します。
瓦の場合は、45mm×75mmもしくは60mm×75mmとかなり太くなります。
この使用する垂木の太さは軒の出にもよって変わり、軒の出が長い場合には太い垂木を用います。
垂木を配置する間隔は455mmと決められています。
そのため、野地板をはがさなくても、上から垂木のある位置を知ることができます。
葺き替えなどで新しい屋根材を固定するために釘やビスで固定するときに垂木の位置をつかむことができるのです。

化粧垂木や垂木の鼻とは?

建物部分より外に出ている箇所を軒と呼びますが、軒の下側部分は軒裏と呼ばれています。
建築では仕上がった時に直接人の目に触れる部分や、仕上げのために塗装などを施すことを「化粧」と言います。
構造を支える構造材ではなく、見られることを意識して仕上げた部分を指し、これを化粧材と呼びます。
軒裏を見せることを「化粧軒裏」といい、この化粧軒裏から垂木を見せることを「化粧垂木」、隠れて見えない垂木は「野地垂木」や「野垂木」と呼ばれています。
垂木の先端の断面部分は「垂木鼻」あるいは「鼻」と呼びます。
古い寺社建築では垂木を見せる化粧垂木で、この鼻も見せていることが多いですが、風雨から守るために「鼻隠板」という板で保護するケースも特に一般住宅では多く見られます。

垂木の劣化の原因

垂木の劣化の原因

野地板や屋根材を支えており、普段は目に触れない垂木ですが、ほとんどが木材で出来ているため、経年劣化や水によって傷んでいきます。
垂木が傷む大きな原因は雨漏りです。
屋根材が自然災害で被害を受けたり経年で劣化して割れたりズレたりすると、隙間から雨水が侵入してきます。下地のルーフィングが保護しているためすぐに雨漏りになるわけではありませんが、ルーフィング自体も屋根材とともに経年劣化し、また水に濡れ続けると劣化が進行して、垂木に固定している釘の穴などから少しずつ水が染み出すことがあります。
こうして野地板や垂木に水分が溜まると少しずつ腐食が発生します。
他にも豪雪地帯では、積もった雪を放置していると雪の重みで垂木が歪んだり折れたりすることがあります。
垂木が傷んでいる場合には放置すると、屋根そのものを支えられなくなってしまうため大変危険です。
ひどい場合には垂木が折れて屋根が落下してしまうケースもあります。

垂木の補修やメンテナンス

垂木が劣化している場合には、屋根材を全て剥がして垂木の一部を交換したり、補強する工事が必要となります。
工事も大がかりで、費用も高額になります。
垂木が折れたり割れが発生している場合には新しい垂木に交換することになります。垂木のダメージがさほど大きくない場合には補強で対応します。
垂木が傷んでいる時には、カバー工法はできないため屋根の葺き替え工事が必要です。

屋根を支える骨格とも言える垂木は、見えない場所ではありますが非常に重要な箇所です。
雨漏りを放置して進行してしまうと、野地板だけでなく下の垂木も傷んでしまう恐れがあります。
雨漏りは放置しても直ることはありません。
屋根修理や雨漏り修理は、いかに少ないダメージの内に修理を行うかが、工費も少なく済むかというポイントになります。
なかなか外からは分かりにくい場所のため、定期的にメンテナンスや点検を行うことをお薦めします。

横浜市の雨漏り修理や屋根の無料点検は福田総業までご相談ください。

屋根の構造については下記もご参照ください。



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