
「屋根の垂木が折れてしまった」「屋根の垂木の補修方法について知りたい」
こんなお悩みはありませんか?
今日は屋根を支える重要な部材です。
垂木が折れてしまうと雨漏りの発生だけでなく、家全体の構造の悪影響も懸念されます。
こちらでは、垂木の役割や劣化原因、劣化を放置するリスク、折れた場合の補修費用についてご紹介します。

代表:福田
垂木は屋根を支える重要な構造材のため、折れている場合は早めの対応が必要です。そのまま放置すると屋根のたわみや雨漏りの原因になるだけでなく、強風や積雪時に屋根材のズレや屋根の落下につながる可能性もあります。

垂木が折れている場合は屋根を全部やり直す必要がありますか?

代表:福田
垂木は屋根の下にあるため、屋根材や野地板を撤去して補修する必要があります。
また雨漏りなどによって野地板など下地全体が傷んでいる場合や、複数箇所で劣化が進んでいる場合は、屋根の葺き替えなど含めた全体的な工事が必要になるケースがあります。
どこまで工事が必要かは、垂木だけでなく野地板や防水シートの状態も含めて判断が必要です。
垂木とは?
垂木(たるき)とは、屋根の一番頂点である棟木から、一番下方にある軒桁に斜めに渡してある木材です。
「垂れさがるように斜めに取り付ける」部材のため、「垂木」と呼ばれています。
傾斜のある屋根にはすべてこの垂木がつかわれています。
屋根は、上から
1.瓦やスレート、金属などの屋根材
2.ルーフィング(防水シート)
3.野地板
4.垂木
5.母屋、棟木、軒桁
という順番で構成されています。
垂木は、野地板やルーフィング、そして屋根材を取り付けて固定する、大変重要な箇所です。
屋根材や下地材を取り付けるだけではなく、屋根の構造材として、母屋と垂木を井形に組むことにより屋根全体、そして家全体の強度も高める役割があります。
この上に野地板を貼ることでさらに強度がアップします。
普段は隠れており、小屋裏などからしか見ることができず、めったにメンテナンスする場所ではありませんが、雨漏りが発生して野地板が腐食すると垂木にまでダメージを与えてしまうことがあります。
垂木の材質やサイズ
垂木には主に杉や米マツなどが使用されます。
最近では腐食を防ぐために、腐食しない樹脂製の垂木も販売されています。
使用する垂木のサイズは屋根材によって異なり、一般的に重い屋根材の時ほど太い垂木を使用します。
軽い金属屋根(ガルバリウム鋼鈑など)の場合は、36mm×45mmあるいは45mm×45mm、スレート屋根の場合は45×60mmのものを使用します。
瓦の場合は、45mm×75mmもしくは60mm×75mmとかなり太くなります。
この使用する垂木の太さは軒の出によって変わり、軒の出が長い場合には太い垂木を用います。
垂木を配置する間隔は455mmと決められています。
そのため、野地板をはがさなくても、上から垂木のある位置を知ることができます。
葺き替えなどで新しい屋根材を固定するために釘やビスで固定するときに垂木の位置をつかむことができるのです。
化粧垂木や垂木の鼻とは?
建物部分より外に出ている箇所を軒と呼びますが、軒の下側部分は軒裏と呼ばれています。
建築では仕上がった時に直接人の目に触れる部分や、仕上げのために塗装などを施すことを「化粧」と言います。
構造を支える構造材ではなく、見られることを意識して仕上げた部分を指し、これを化粧材と呼びます。
軒裏を見せることを「化粧軒裏」といい、この化粧軒裏から垂木を見せることを「化粧垂木」、隠れて見えない垂木は「野地垂木」や「野垂木」と呼ばれています。
垂木の先端の断面部分は「垂木鼻」あるいは「鼻」と呼びます。
古い寺社建築では垂木を見せる化粧垂木で、この鼻も見せていることが多いですが、風雨から守るために「鼻隠板」という板で保護するケースも特に一般住宅では多く見られます。
垂木の劣化の原因
野地板や屋根材を支えており、普段は目に触れない垂木ですが、ほとんどが木材で出来ているため、経年劣化や水によって傷んでいきます。
垂木が傷む大きな原因は雨漏りです。
屋根材が自然災害で被害を受けたり経年で劣化して割れたりズレたりすると、隙間から雨水が侵入してきます。下地のルーフィングが保護しているためすぐに雨漏りになるわけではありませんが、ルーフィング自体も屋根材とともに経年劣化し、また水に濡れ続けると劣化が進行して、垂木に固定している釘の穴などから少しずつ水が染み出すことがあります。
こうして野地板や垂木に水分が溜まると少しずつ腐食が発生します。
他にも豪雪地帯では、積もった雪を放置していると雪の重みで垂木が歪んだり折れたりすることがあります。
垂木が傷んでいる場合には放置すると、屋根そのものを支えられなくなってしまうため大変危険です。
ひどい場合には垂木が折れて屋根が落下してしまうケースもあります。
折れた垂木を放置するリスクは?
垂木は屋根の「骨組み」そのものであり、人間でいえば背骨や肋骨にあたります。もしも折れた状態を放置すると、単なる雨漏り以上の深刻なリスクが発生します。
主なリスクを4つの段階で解説します。
屋根のたわみと歪みの発生
垂木が折れると、その上の野地板や屋根材を支える力が失われます。そうなると屋根面が局所的に沈み込み、外観が波打つようになります。
瓦やガルバリウム鋼板などの屋根材に隙間が生じ、そこから雨水が入り込みやすくなります。
雨漏りの発生と二次被害
垂木が折れると屋根が傾き、屋根材のズレや屋根の防水シートの破れなどが発生して雨漏りが発生します。
またすでに雨漏りが発生している場合は、放置すると雨漏りは必ず悪化します。
折れた垂木が湿り気を帯びると、シロアリの格好の餌場になります。シロアリが屋根裏まで到達すると、家全体の資産価値が激減するため、早急な乾燥と補修が必要です。
雨漏りを放置して進行すると、天井板の腐食、カビの発生、さらには電気配線への浸水による漏電・火災のリスクも高まります。
家全体の構造への悪影響
垂木が支えきれなくなった荷重は、その下の母屋や梁、さらには柱といった構造物へ分散されます。
そのなると、特定の構造材に過度な負荷がかかり、家全体のバランスが崩れます。最悪の場合、屋根の一部が崩落したり、地震や台風などの外部衝撃に対して極端に弱い建物になってしまいます。
もし、雪害や台風などの自然災害が原因で折れた可能性がある場合は、火災保険の申請期限(一般的に3年以内)を過ぎる前に専門業者へ点検を依頼することをお勧めします
垂木の補修・交換にかかる費用の目安
こちらでは垂木の補修にかかる費用の目安をご紹介します。
垂木は屋根材や野地板の下にある構造材のため、垂木に破損や腐食が起こっている場合、基本的に屋根材や野地板を撤去しての補修になります。
小屋裏から補強できるケースもありますが、あくまで一時的な補強にとどまることが多く、腐食が進んでいる場合は根本的な解決にはなりません。
そのため、垂木の破損や腐食が疑われる場合は、屋根材や野地板を撤去して行う本格的な修理が必要になるケースが一般的です。
屋根の外側から補修する場合の費用
全面的な構造再生屋根を全て剥がし、垂木から全て新調して葺き替える場合:150万〜300万円以上
垂木の破損が腐食などの経年劣化の場合には、屋根材や野地板まで撤去する必要があります。また野地板や屋根材の劣化がある場合、屋根全体を入れかえる葺き替え工事が必要です。
屋根材は再利用できるケース、垂木や野地板の腐食がどこまで及んでいるか、葺き替えの場合はどの屋根材を使用するかによって金額が変わります。
小屋裏からの添え木などの補修費用
小屋裏(内側)からの補強費用屋根材を剥がさず、天井裏から添え木(抱かせ垂木)をする場合の目安費用:数万円
垂木の破損が部分的であり、また野地板などの傷みが見られず、さらに小屋裏から補修可能なケースに限られます。
垂木の補修やメンテナンス
垂木が劣化している場合には、屋根材を全て剥がして垂木の一部を交換したり、補強する工事が必要となります。
工事も大がかりで、費用も高額になります。
垂木が折れたり割れが発生している場合には新しい垂木に交換することになります。垂木のダメージがさほど大きくない場合には補強で対応します。
垂木が傷んでいる時には、カバー工法はできないため屋根の葺き替え工事が必要です。
まとめ
屋根を支える骨格とも言える垂木は、見えない場所ではありますが非常に重要な箇所です。
垂木が折れたなど劣化を放置していると雨漏りや構造にも影響が出てしまいます。
もしも垂木の劣化に気付かれたり、指摘された場合にはお早めに修理をご検討ください。
屋根修理は、いかに少ないダメージのうちに修理を行うかが、工費も少なく済むかというポイントになります。
なかなか外からは分かりにくい場所のため、定期的にメンテナンスや点検を行うことをお薦めします。
横浜市の屋根修理は屋根の無料点検は福田総業までご相談ください。
垂木の破損は屋根全体の修理が必要になるケースもあるため、詳しい工法については屋根修理のページもご参照ください。
【参考記事】




























屋根の垂木が折れていると言われたのですが、すぐに修理しないと危険ですか?