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屋根屋のブログ

屋根の色と遮熱について

2022/08/03

こんにちは。横浜市港南区の雨漏り修理・屋根修理の専門店「福田総業」の広報担当です。
今日も猛暑日ですね。
ここ横浜も朝から30度を超えています。関東各地で暑い予報でいつまで続くか恐ろしいですね。

年々暑くなる夏を少しでも快適にすごしたいと遮熱を考慮されることもあるかと思います。
昨日は屋根の遮熱の方法についてお話しましたが、遮熱には色も重要な要素です。
屋根を選ばれる時、屋根材には色のパターンが複数ありみなさん悩まれることが多いです。
色は周りの調和や美観、ご自身の好みから選ばれるかと思いますが、実は遮熱という観点からは、白いに近い薄い色を選ぶとより効果を発揮します。
今回や屋根の色と遮熱効果の関係についての関係性や、白色の屋根、黒色の屋根のそれぞれのメリットやデメリットなどをご紹介します。
屋根の色にお悩みの方、屋根の遮熱についてご検討の方はぜひ参考にされてください。

屋根の色と遮熱効果

屋根の色と遮熱効果とは?

屋根の色は外観だけではなく、室内温度にも影響してきます。
屋根は太陽の熱が上からダイレクトに当たるため非常に高温になり、その熱が屋根裏が室内に伝わることで家の中が熱くなります。
そのため屋根に日射反射率の高い色を選ぶと遮熱効果が高くなります
日射反射率とは太陽からの近赤外線を反射させる率のことです。
下記のグラフでは、色が明るくなるほど日射反射率が高くなることを示しています。

日射反射率と色の関係
出典:THERMOEYE サーモアイ 遮熱塗料|日本ペイント株式会社

太陽光は大きく紫外線・可視光線・赤外線の3つに分類されます。赤外線は発熱特性を持ち熱線ともいわれます。赤外線はさらに波長帯によって近赤外線、中赤外線、遠赤外線と分類され、近赤外線は物質に吸収されて熱になりやすい性質があります。
近赤外領域を反射する日射反射率は、色の明度が高いほど高くなり、白系の色は日射反射率が90%前後と高いですが、黒系は30%前後と大きな差があります。
日射反射率が最も高いのが白色で表面が暑くなりにくく遮熱効果も高くなり、逆に黒は熱を吸収してしまうため熱くなりやすいといえます。

しかし廻りを見ると住宅では黒系のシックな屋根が多いですよね。
これはやはり景観を重んじて周囲に調和する色を選ばれることが多いのと、汚れが目立ちにくいという点から黒を選ばれる方が多くなっています。

下記では白い屋根、黒い屋根、そしてグレーなど中間色の屋根のそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

白い屋根のメリットとデメリット

白い屋根

白い屋根のメリット

白い屋根のメリットは、上でもみたように白色は最も日射反射率が高い点です。
日光を反射することで屋根表面が高温になるのを防ぐ遮熱効果が高くなり、屋根の熱が室内に伝わることも防ぐことができます。
白色の遮熱塗料を塗ることで、室温が環境にもよりますが2℃~5℃程度下がり、快適に暮らすことができます。

白い屋根のデメリット

屋根を白くしてしまうと日本では落ち着きのある色合いが多いため、周りから浮いてしまい目立ってしまう恐れがあります
また白色は汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。
さらに白い塗料を使用した場合、黒よりも劣化が早い傾向があります。
これは、白の塗料には酸化チタンという白色顔料が使用されており、この酸化チタンが光にあたるとラジカルという塗膜の劣化因子を発生するためです。
ただしこれは白色のみに含まれているわけではなく、最近の塗料ではこのラジカルの発生を抑えたラジカル塗料もたくさん発売されています。

黒い屋根のメリットデメリット

黒い屋根

黒い屋根のメリット

黒い屋根は廻りと調和しやすく、そして黒いに近いほどスタイリッシュな外観になります。
好まれる標準色なので種類は豊富です。屋根材でも黒系は複数のバリエーションが用意されているところもあり、選びやすくなっています。また、黒色は汚れが目立ちにくいというメリットもあります。

黒い屋根のデメリット

しかし上にあるように黒や黒系は熱を吸収しやすいので白色よりも表面が熱くなりやすく、室内温度にも影響があります。
そのため黒色の屋根を選択する場合、断熱材がもともとついていないタイプには別途断熱材の施工を考慮する必要があります。

遮熱対策にはグレーや中間色が人気です

最近では、黒と白のメリットやデメリットのバランスを考慮して、中間のグレーを選ばれる方も多くなっており、人気の色でもあります。
「ライトグレー」「ダークグレー」などは汚れも目立ちにくい黒のメリットと、黒色よりも太陽熱を吸収しにくい特徴があるため選ばれる方が増えています。
白以外にも遮熱効果の高い色味が存在し、黒から少しトーンを上げるだけでも遮熱効果を得ることができます。
また中間色であるグリーンやブルーも外壁との合わせやすさや、個性的な色味を出したい方に人気があります。

金属屋根の色

横浜市栄区葺き替え工事施工後

金属屋根材はあらかじめ遮熱塗装がされていることが多いため、販売されている色味からお選びいただくことになります。
例えば弊社でよく使用する屋根材である横暖ルーフではブラック、ブラウン、グリーンの3色が用意されています。
横暖ルーフカラーバリエーション
出典:金属製屋根材 センタールーフ|商品情報|ニチハ株式会社

ヒランビー220はシルバー、セピア、モスグリーン、ブラックなど豊富な13色が用意されています。
他にもスーパーガルテクトは、シェイドブラック、シェイドブルー、シェイドブラウン、シェイドモスグリーン、シェイドチャコール、シェイドワインレッドの6色が用意されており、販売元のアイジー工業が発表している各色ごとの遮熱効果ではブルーやグリーンという明るめの色が日射反射率が高いという結果が出ています。
白は目立つけど黒は熱くなるからとお悩みの方は、中間色を選ばれるのがおすすめです。
横暖ルーフや、スーパーガルテクトなどはもともと遮熱塗装が施されており、さらに断熱材一体型構造のため、断熱材を考慮する必要はありません。

まとめ

屋根の遮熱を考慮する際に欠かせないのが屋根の色です。
白に近くなるほど遮熱効果は上がりますが、白い屋根は汚れが目立ちやすく劣化が早いというデメリットがあります。黒い屋根はスタイリッシュで景観にも調和しやすいですが黒系は熱を吸収しやすいため遮熱効果は劣ってしまいます。
そのためグレーや中間色が近年では人気であり、各メーカーから様々な色の屋根が販売されています。
屋根の遮熱効果は高めたいけれども白はちょっと…という方はグレーや中間色から選ばれることをおすすめいたします。

屋根材の断熱効果や色選び、断熱効果などでお悩みの方は、一度福田総業までお気軽にご相談ください。

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