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屋根修理屋の屋根ブログ

アスベスト入りスレート屋根にカバー工法しても大丈夫なの?

2022/10/20

スレート(コロニアル)の屋根のリフォームでよく用いられるのが、今ある屋根の上から新しい屋根を被せるカバー工法です。
屋根材だけでなく防水シートも新しくなるため、屋根の防水機能や耐久性が回復します。
しかしスレートには、製造年代によってはアスベスト(石綿)が含まれるものがあります。
アスベスト入りの屋根にカバー工法を行っても大丈夫なのか、危険がないのかと不安になられる方もおられます。
今日は、アスベスト含有のスレート屋根をカバー工法する際の危険性やデメリット、アスベストの撤去費用などもご紹介します。
スレート屋根

アスベストの危険性は?

アスベスト(石綿)

アスベスト(石綿)は天然に存在する鉱石で、繊維状ケイ酸塩鉱物の総称です。蛇紋岩や角閃石が繊維状に結晶したものを指します。
この繊維は非常に細かく、1本の細さは髪の毛の5000分の1程度です。耐久性、耐熱性などに優れた非常に優秀な材料として建材のみでなく様々なところに使用されてきました。
古代エジプトでは石綿を含む布は非常に高価で貴重なものとしてミイラを包む布としても使用されていたほどです。
しかし空中に飛散した細かい石綿の繊維を長期間にわたって大量に吸引することで、肺がんや悪性中皮腫などの発症リスクがあるとして1970年にはアメリカでら健康被害に対する訴訟が起こり、日本でも1970年代後半から危険性が指摘されてきました。1980年に北欧諸国が禁止に踏み切り、2004年には日本でもほぼ全面禁止され、2006年には完全に全面禁止となりました。

アスベストを含む屋根材の見分けかた

2006年以前に施工したスレート屋根やセメント屋根

法律で全面禁止される以前に施工したスレート屋根やセメント屋根には、アスベストが含まれる可能性があります。

築15~20年以上経過しているのに屋根の状態がいい

スレート屋根は築15~20年経過するとひび割れなどの劣化症状が発生してきます。
アスベストは屋根の耐久性を高めるために使用されており、事実アスベストのアスベストの代わりに繊維質を混ぜて成型した、ニチハパミールなどの1990年前半~2000年前半に製造された第二世代スレートは耐久性に問題があり、社会問題にもなっています。
築15~20年を経過しているのにも関わらず屋根にひび割れなどがなく状態がいい場合には、アスベストを含有した屋根材である可能性があります。

国土交通省の石綿データベースで検索してみる

国土交通省では、ご自宅で使用されている建材にアスベストが使用されているがどうかを確認できる「石綿(アスベスト)含有建材データベース」を公開しています。こちらにアクセスしてメーカー名や商品名で検索すると、建材名や製造期間や含有率を見ることができます。
つかわれている商品名などは図面や見積などで確認できます。

アスベストを含むスレート屋根にカバー工法しても大丈夫?

カバー工法は葺き替えよりも解体費用がかからない分コストを抑えられることから人気のある工事です。
しかしアスベスト屋根は解体せずそのまま残すことになります。健康被害を懸念される方もおられますが、アスベストの危険レベルには三段階あり、屋根材の場合はレベル3でもっとも低い危険度となっています。
屋根材におけるアスベストはセメントなどに混入されているため、非飛散性アスベストとされており、そのままでは飛散することはありません。
このレベル3の場合には粉砕や破損などの際に飛散が懸念されるので、リフォームや解体の際にはアスベストが含まれているかの調査を事前に行う必要があります。
もしも屋根自体の劣化が激しく、新しい屋根を支えられないと判断されたようなケースではカバー工法は行えないことがあります。

葺き替えによる撤去

カバー工法で一旦封じ込めたアスベストですが、問題は解決したわけではありません。
次に屋根が劣化した際に、一度カバー工法を行った屋根に再度カバー工法は行えないため、次回は葺き替え工事となり撤去が必要となります。
その際には、アスベストの撤去・解体費用がかかってきます。
アスベストの撤去・処分費用は1立法メートル当たり3万円~5万円が目安です。またアスベスト調査費用が別途かかります。
アスベストは産業廃棄物に相当し、一般的な産業廃棄物のように粉砕すると飛散してしまうため、容量を減らす中間処理も行えず、さらに2重梱包をして最終処分場に持ち込む必要があるため通常の産業廃棄物よりも処理費用が高額になっています。
また処理費用は年々高額になっている傾向があります。

スレートの葺き替え工事についてさらに詳しくは下記記事をご覧ください。

アスベスト含有の建物解体時の法規制

アスベストを含む可能性がある建物の解体・リフォームへの法規制が年々厳しくなっています。
令和2年6月には、解体工事の際には石綿の飛散を防止するため、より安全を講じて事前の調査結果の義務付けと、工事現場の隔離などの対策を行わなかった場合には罰則となることが定められました。
令和5年10月1日以降には、有資格者によるアスベストの事前調査が義務化されました。
弊社では安全にアスベスト撤去作業などが行える「石綿作業主任者」と、調査を行える「一般建築物石綿含有建材調査者」の資格を所持しております。


まとめ

カバー工法はアスベスト含有のスレート屋根に行っても安心ですが、今の問題を先送りにしてしまうともいえます。
まずは屋根の調査を行ってアスベスト入りかどうかを判定し、お客様のご希望にあわせて工事を提案してくれる業者を選ぶのが納得できる工事のポイントです。
横浜市でスレート屋根がアスベスト入りかどうか知りたい、アスベスト屋根のカバー工法や葺き替え工事を検討されている方は、一度福田総業にご相談ください。

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